ホンダファン大興奮!GAZOOピットツアーを新型シビックタイプRで挑む「Honda R&D Challenge」全面協力で開催!
9月2日(土)から3日(日)にかけて、栃木県のモビリティリゾートもてぎでスーパー耐久第5戦「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」が開催されました。
ピットツアーが開催された決勝日は真夏のような厳しい残暑が残る晴天。そんな中、コース上では暑さにも負けないほどの、熱いレースが繰り広げられました。
第5戦のピットツアーはHonda R&D Challengeのご協力で開催!
このピットツアー企画は、スーパー耐久に参戦するチームとファンの距離をもっと縮めたいという想いのもと、GAZOO.comが2023年シーズンからスタートさせている企画です。
早くも5回目の開催となったこのピットツアー。今回実施させていただいたチームは、ST-2クラスで743号車Honda R&D Challenge FL5を走らせる「Honda R&D Challenge」さんです。
こちらのチーム、メーカー系とはいえ実は本田技研工業やホンダ・レーシングなどの社員のみなさんが有志で集まった「クラブ活動チーム」だったりします。
業務時間外や休日に集ってマシンを造り、資金集めのためスポンサー営業や社内営業も行い2022年にはようやくシリーズフル参戦が叶ったという、とっても親しみの持てるチームです。
第2戦富士24時間レースでは表彰台にも登壇しています!
そんなHonda R&D Challengeさんですが、レースの1番の目的に掲げているのが、勝ち負けではなく「いいクルマを作ること」。
そのため量産車のシビックタイプRをベースにしたマシンを製作し、ドライバーには参戦マシンのシビックタイプRの開発責任者でもある柿沼秀樹選手も在籍。妥協のない活動で、得たものを会社に還元したいという強い想いのもとレースに取り組んでいるそうです。
ホンダファンによるホンダファンのためのピットツアースタート!
当日はお子様3名を含む18名の方に参加いただいたのですが、今回はみなさんホンダ車乗り&熱心なホンダファンで、皆さんとってもワクワクしたご様子。編集部スタッフ誘導のもと、イベント広場の集合場所からパドックへ向かいます。
そしてついにピットツアーがスタートです!
まずはピットの前でチーム監督であり富士24時間レースでは自らもステアリングを握っている望月哲明監督からご挨拶とチームのご紹介、さらにサプライズゲストの予告も!
それから、ご用意いただいた今回のピットツアーで体験させていただける3つの企画についての説明をいただき、早速ピットツアーのスタートです!!
運転席体験やピット作業体験で笑顔と驚きにあふれる!
今回、チーム側でご用意していただいた体験は、運転席乗り込みとタイヤ交換、そして給油とどれもなかなか体験できない貴重なものばかり。
まずは運転席体験。今回はお子様はもちろん、特別に何名か大人の参加者も座らせていただきました。
れんとくん(10歳)は「ワクワクした!楽しかった!」と笑顔満開。
旦那様がレースをされているというかおりさんは「車高も低いし全部がコンパクトで、ロールバーが全部ついているから転がっても人間が無事でいられることなど、いろいろな事がわかってめちゃくちゃ楽しかった!」と嬉しそうでした。
そのほかにも「思ったより狭くて驚きです。簡単にドライバー交換をしているように見えるのに、ロールバーが邪魔をして乗りづらそうなので…」と驚いている方も。
反対の助手席側では、スタッフのサポートのもと、実際にインパクトレンチを使ってタイヤを外して装着し直すというタイヤ交換体験も実施いただきました。
「本当は対角線状に締めるのが一般的ですが、本番はスピード重視なので順番関係なく締めることが多いです」
そうスタッフさんの説明を受けながら作業をされていた中村さんは、
「タイヤ全体が重くて、持ち上げてつけたり外したりするのがちょっと大変でした。あとはナットが普通のものと違いなかなか外れないので、感覚を掴むまでが大変でしたね」と興奮した様子。
また「キャリパーが大きいので、傷つけないようにタイヤをはめるのが大変でした」と話してくださった参加者さんも。
さらにマシンの後側では、レース中に給油するための道具“給油リグ”の使い方の説明とそれを実際に給油口に差し込む体験が行われていました。
「私たちは給油リグをこの2つの給油口に挿して、それを保持した状態で給油します。位置を決めてひたすら押さえて保持するだけで、普通のガソリンスタンドの4倍から5倍の速さで、80~85リッターのガソリンを30秒かからずに補給していきます。これ、体格の小さな人だとまったく押せないくらい力が必要なんですよ!」
そんなスタッフさんのお話に、参加者のみなさんは興味津々のご様子。
実際に体験した薬師寺さんは「こういうシステムなのも初めて知ったのですが、なかなかの強さが必要でびっくりしました」と満面の笑み。
また、「満タンになるとわかるんですか?」という質問には、「こっち側が入口でこっち側が出口。満タンになると出口側から溢れ出てくるので、それを目視しながらですね。あとは時間を目安に」と身振り手振りを加えて回答いただきました。
みなさん大変そうだけど、とても楽しそうに体験していました。
そしてチーム側がご用意してくださったこの3つの体験以外にも、ドライバーさんと2ショット写真を撮られている方や熱心にメカニックさんとお話しをされている方、サインをもらっている方など、各々このピットツアーの場を有意義に過ごしていました。
チーム代表も務める木立純一選手と2ショット写真を撮られていた松島さんは、「743号車がこのマシンになる前のFK8のころからずっと大ファンで応援していたので、こんな風に交流できて光栄です!」とニコニコ。
またピットツアー中には、サプライズゲストとしてスーパーフォーミュラの2年連続チャンピオンでもある国内最速のドライバー野尻智明選手も登場!
チームの応援に駆けつけた野尻選手ですが、参加者のみなさんとも記念写真を撮ったりサインをしていただいたり、とっても笑顔で対応いただきました。
最後の集合写真撮影は、ピットウォークのスタイルで4名のドライバーさんと望月監督が座る周りを参加者さんで囲んでの撮影! きっとみなさんにとって、とても記念に残る1枚になったのではないでしょうか。
さらに最後にはドライバーのみなさんから参加者へ記念品となるステッカーやキーホルダーもいただけるというサプライズも!
終了後は名残惜しそうにしながらも、こちらもみなさんが楽しみにされていたピットウォークに参加されていきました。
気になる参加者皆さんの感想は…?
ピットツアー終了時、何人かの方に伺った感想もお届けします!
「このHRDCが大好きで、第2戦の富士24時間の時から全員のサインをもらっていたのですが、今回野尻さんのサインももらえてすごくうれしいです! あとは運転席に乗らせてもらったのですが、すごく狭くて足腰に悪い(笑)。よくあんなの素早く乗れるなとめちゃくちゃ感動しました」(シビックターボさん)
「レーサーの皆さんって、細マッチョですよね。それにピットウォークに参加することはあっても中に入ったのは初めてだったので、現場の雰囲気が伝わってきてとても楽しかったです」(シビックターボさんの奥様)
「普段は年間パスも持っているのでピットウォークやグリットウォークは行っているけれど、それでも実際に触ったり乗り込んだりはなかなかできることではないからすごくいい経験でした。それにピット作業をあんな短時間で全てやっている大変さを知ることができました」(中村さん)
皆さん大変満足していただいたようで、私たちも開催した甲斐があります!
最後に、このマシンの開発を担い、自らレースという極限の環境で走らせることでさらなる進化をさせている柿沼選手にも、このピットツアーについてうれしい感想をいただきました。
「なかなか量産車をベースにしたレーシングカーに触れる機会がファンのみなさんも少ないですよね。今回、おじさんまでけっこう目をギラギラさせて喜んでくれているのを見て、うれしく感じました。給油やタイヤ交換体験などは自分でやる機会もないでしょうし、すごくいい企画だと思います。こういう機会を増やしていけたらなと思いますね」
今回で5回目の開催となったピットツアーにご協力いただいたチームのみなさん、そしてご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました。
次回のスーパー耐久第6戦でも引き続きピットツアーを実施させていただく予定です!
また、この日もピットツアーに参加された方の愛車をプロカメラマンが撮影する取材企画を実施しています。しかも今回は3台すべて型式の違うシビックタイプR! モビリティリゾートもてぎらしいシチュエーションで撮影してきました。
その愛車記事はGAZOO.comで後日公開しますので、ぜひ楽しみにしていてくださいね!
(文:西本尚恵 写真:中村レオ、折原弘之)
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