ヤリスカップ西日本シリーズ第2戦鈴鹿、大島和也が再び神谷とのバトルを制し2連勝!

  • ヤリスカップ西日本シリーズ第2戦 決勝レーススタート
6月20日、鈴鹿サーキットで「TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2021(以下、ヤリスカップ)」の西日本シリーズ第2戦が行われ、99号車KTGYIC京都WMYarisの大島和也が開幕から2連勝を挙げた。

Netz Cup Vitz Raceの後を継ぎ、2021年から新たなスタートを切った参加型モータースポーツ「TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup 2021(以下、ヤリスカップ)」。6月5日に東西シリーズ合同の開幕戦が行われ、91台が参加するという華々しいスタートを切っている。
この西日本シリーズ第2戦でも40台のエントリーを集めているが、今年のヤリスカップ開始から新たにレースを始めるドライバーもいるなど、トップ争いはハイレベルながら入門レースとしても多くのドライバーを集めている。

予選日の619日は終日雨模様。午前中からタイヤのマーキングや車検などが行われ、各ドライバーとも予選に向けて準備を整えていく。

しかし、午後の予選が近づくにつれ雨足が強まり、ヤリスカップの予選の前にスケジュールされていたスーパーFJの予選を前に赤旗でスタートディレイが続く。残念ながら、天候の回復が見込まれず、この日の予選はキャンセルに。翌620日、決勝日の朝8:35から予選が行われることとなった。

  • 晴天に恵まれたヤリスカップ西日本シリーズ第2戦鈴鹿の決勝日

    晴天に恵まれたヤリスカップ西日本シリーズ第2戦鈴鹿の決勝日

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昨日の雨とはガラッと変わり、気温が30度にも及ぼうかという好天に恵まれた鈴鹿サーキット。定刻の8:35から20分間の予選セッションが行われた。
ここで速さを見せたのが、開幕戦でも勝利を争った99号車KTGYIC京都WMYarisの大島和也と38号車N中部GRGミッドレスYarisの神谷裕幸。3番手以下を0.5秒以上引き離すタイムで、セッションをリードする。
そして、最終的には1000分の3秒差という僅差でポールポジションを獲得したのは、2分46秒181というタイムを2周目に記録した神谷裕幸。開幕戦ウィナーの大島和也が2番手に続いた。
3番手に438号車ネッツ神戸チームネッコクン Yarisの森口優樹、以下、206号車NAVUL☆NUTEC制動屋Yarisの木村建登、5号車FA TOMS Yarisの大木隼人と続いた。

午後も引き続き初夏の陽気に包まれた鈴鹿サーキット。13時40分からスタート進行が行われ、決勝レースに向けて各車グリッドに向かい、気分を高めていく。
  • ヤリスカップ西日本シリーズ第2戦鈴鹿グリッドウォーク
そして迎えた決勝レース、1コーナーを制したのは38号車 神谷裕幸。直後に99号車 大島和也が続き、大きな混乱なく各車1コーナーから2コーナー、S字を駆け抜けていく。
1周目から後続を引き離しにかかる神谷と大島。3周目には早くも大島が仕掛けトップに立つ。

その後じわりじわりと差が広がり、大島が有利な展開に。そしてそのまま大島がトップでチェッカー! 開幕戦に続き2連勝を挙げた。
3位には見事に206号車 木村建登を押さえ切った、438号車 森口優樹が入った。
  • ヤリスカップ西日本シリーズ第2戦 決勝レーススタート
  • 序盤はポールポジションの神谷裕幸が大島和也を押さえる
  • 3週目にトップに立った99号車KTGYIC京都WMYarisの大島和也がトップチェッカー
  • 3位表彰台の438号車ネッツ神戸チームネッコクン Yarisの森口優樹
  • 99号車KTGYIC京都WMYarisの大島和也
大島は、「3位以降と混戦になったほうが駆け引きがあってやりやすいと思っていましたが、百戦錬磨の神谷選手相手なので、とにかく必死に逃げました。攻められるクルマを作ってくれたチームに感謝です」と語った。
その大島が「神谷選手が急に離れる瞬間があった。シフトミスでもしたのかもしれない」と言っていたが、神谷にはシフトが入りにくい症状があったようで、そこが勝負の分かれ目になったのかもしれない。
  • ヤリスカップ西日本シリーズ第2戦表彰台

    ヤリスカップ西日本シリーズ第2戦 決勝レース表彰台 1位 大島和也 2位 神谷裕幸 3位 森口優樹

次戦以降のヤリスカップは、東日本シリーズ第2戦が7月25日にポーツランドSUGOで、西日本シリーズは第3戦が7月31日にオートポリスで行われる。

(文、写真:GAZOO編集部 山崎)