オフロードを存分に楽しむ 宮城トヨタ「四駆祭り」

ランドクルーザーやFJクルーザーのオーナーになったら、やはりオフロードを走ってその悪路走破性の高さを体験したい。そんなオーナーのために、宮城トヨタグループでは、お客様のために毎年オフロードイベントを開催している。スポーツランドSUGOのインターナショナルモトクロスコースを貸し切り、自分のクルマで走れたり、ラリードライバーがドライブするランドクルーザープラドやFJクルーザーに乗ってオフロードクルージングを楽しめる。またふだんからオフロードを走っている宮城トヨタの社員もドライバーとして同乗試乗を実施。天候にも恵まれ、クルマでオフロードを楽しむ最高の1日となった。

モトクロスコースがアドベンチャーフィールドに

ふだんはバイクが走るモトクロスコースが、この日ばかりはランドクルーザーやFJクルーザー、ハイラックスなどトヨタの四駆だけが走るアドベンチャーフィールドになった。この四駆祭りは、宮城トヨタグループのお客様の限定イベントとして開催されたので、ゆったりとした雰囲気のなかオフロードを堪能できる。

広い敷地に大きな起伏があるコース。施設が充実していて安心して走れる

今回、ラリードライバーや宮城トヨタ社員による同乗体験に用意したのは、新型ディーゼルターボ搭載のランドクルーザープラドをはじめ個性的なスタイルが人気のFJクルーザー、そして国内では2年前に限定発売されたランドクルーザー70。どのクルマもトラディショナルなラダーフレームにトルク重視のエンジン、サブトランスファーを搭載する、世界中で活躍する四駆だ。ふだん試乗車、展示車のクルマを泥だらけにしてまで、悪路走破性の高さをお客様に体感していただこうというすばらしい企画だ。

(左上から)ランドクルーザー70ピックアップ、ガソリンエンジン搭載のランドクルーザープラド、アウトドア仕様にカスタムしたランドクルーザー(今回は展示のみ)。(左下から)新型ディーゼルターボ搭載のランドクルーザープラド、ランドクルーザー70、そして2台のFJクルーザー

同乗試乗やフリー走行の受付は、オープンと同時に大盛況。ランドクルーザーのオーナーは、まずは自分で走ってみたいかたが多い。家族でお越しのお客様は、遊園地に遊びに来た感覚で同乗試乗を申し込む。あとは順番が回ってくるまで、テントでコーヒーでも飲みながらのんびりする。

受付は宮城トヨタの女性社員が担当。丁寧な対応にお客様の緊張もほぐれる

愛車の走破性の高さに感動したフリー走行

自分のクルマで走りに来たかたのなかには、ふだんからオフロードを走っているかたもいるが、初めてオフロードを走るかたも多い。そしてタイヤやサスペンションなどすべて純正のままのクルマも多い。そこで、全国でオフロード競技イベントを運営している方々がコースレイアウトをサポート。オフロードでの運転技術の差をカバーするために、ビギナーコース、中級コースといくつかコースを用意する。

ランドクルーザープラドやランドクルーザー70などピカピカの愛車でオフロードに挑戦
ドライバーズミーティングも社員が担当。ドライビングの方法や諸注意を説明
朝からいい天気になったが、前夜に降った雨の影響で、路面はところどころぬかるんだ状態に。マルチテレインセレクトやクロールコントロールなど、オフロードドライブをサポートしてくれる電子デバイスのおかげで走破できる
かわいらしいスタイリングだが、悪路走破性の高さに定評があるFJクルーザー。そのすごさにオーナーも大喜びだ
コースの安全管理や誘導も社員が担当。泥だらけになるので長靴が必須
斜面を傾きながら登るランドクルーザープラド。傾くのにドキドキしながら低速トルクを活かしてゆっくり登る
ビギナーにはノーマルタイヤでも安心して走れる林間コースを用意。こういった風景にランドクルーザー70が映える

ラリードライバーのドライビングに<WOW>

オフロードでのゆったりとした悪路走破性の高さを体験するだけでなく、ラリードライバーによるハイスピード同乗体験。ドライバーは、過去ダカールラリーの市販車部門で5回優勝している三橋淳選手とダカールラリーをはじめ、エジプト、モンゴル、オーストラリアでのラリーに参戦した私。三橋選手と私は、2011年、2012年と「チームランドクルーザー トヨタオートボデー」で一緒にダカールラリーに挑んだチームメイト。ランドクルーザーの信頼性、耐久性、悪路走破性の高さは世界を走って体感している。三橋選手はランドクルーザープラドに乗り、私はFJクルーザーに乗った。サスペンションはオフロード走行を意識したタイプに変更し、タイヤはMTタイヤを装着した、宮城トヨタが提案するカスタムカーだ。あくまで市販車なのでダカールラリーのように飛んだり跳ねたりはしないが、それでも想像を大きく超えるスピードにお客様は驚きと喜びの<WOW>連発だ。

三橋選手に乗るお客様は、しっかり自分で踏ん張れる大人中心でハイスピードクルージング。私は子供や家族などを中心に遊園地のアトラクション感覚で走らせる
三橋選手の走り。お客様は息つく間もなく驚きながらも、そのスムーズな走りに感動
お客様はダカールチャンピオンのナビシートに乗って大喜び
テーブルトップでタイヤが地面から離れそうで離れないギリギリのところに合わせて走らせる三橋選手
社員ドライバーがドライブするコースとほぼ同じなので、追いついたら追い越す。サーキットタクシーのように楽しめる
私はFJクルーザーで走る。愛車がランドクルーザーのお客様が乗ったときはランクル談義や機能解説で盛り上がった
インターナショナルモトクロスコースの名物、斜度30度、全長70m、高低差35mの大坂を軽々と登る
少し離れてみるとこのような坂。このあとほぼ同じ斜度、落差の坂を下る。アミューズメントパークのキャストのようにお客様の気分が盛り上がるようなトークをしながらアトラクション感覚で楽しんでいただく。子供たちはゲラゲラ大笑い。お母さんは絶叫そしてお父さんは家族の手前、強がりながらもぐっと奥歯をかみ締める
今夏にタイ、カンボジアで開催されるラリーに参戦する「チームJAOS」が、ラリーマシンを持ち込んでデモンストレーション走行を実施。10年ぶりにフルモデルチェンジをしたハイラックス。国内では販売していないのでタイから輸入し日本でマシンを仕上げた。かっこいいピックアップだ

社員ドライバーが大奮闘!お客様も大喜び

このイベントは社員が力を合わせ、お客様に四駆の楽しさを体感いただく。テント設営やオフロードコース監修はプロがサポートするが、受付からコースマーシャル、車両誘導などすべて社員が行う。何ヶ月もかけて社員で準備している心のこもったイベントだ。そしてラリードライバーの三橋選手と私も華を添えるが、さらに社員がドライバーになってオフロード同乗試乗もやる。ランドクルーザーが愛車の社員がふだんプライベートで楽しんでいるオフロード走行の技術を活かす。これにはドライブする社員を知っているお客様も驚いていたが、新たな一面を知ってより信頼関係を紡いでいた。

ランドクルーザー70ピックアップ。悪路走破性の高さは折り紙つきだ
ノーマルタイヤのFJクルーザーは、トラクションコントロールをうまく活かして走破する。お客様も驚いていた
WARNのウインチをスタイリッシュに搭載できるトレイルの新しいウインチバンパーをいち早く取り入れたランドクルーザー70のカスタムカーも走る
新しいランドクルーザープラドも泥にバンパーをぶつけながらも大奮闘
トヨタ・ピクシス トラックも宮城トヨタの手にかかれば、ご覧の通りのカスタムカーに。これは社員のみ乗っていたが、軽さを活かしてオフロードコースを軽々と走っていた
お客様の誘導も社員の仕事。子供たちの手を引いてやさしさ溢れるシーンだ
社員は時折カメラマンにもなる。ホスピタリティの高さに脱帽
ヘルメット装着の補助も。東北の方々は本当にやさしい
タイヤ、サスペンション、マフラーなどアフターパーツメーカーも趣旨に賛同し、イベントを盛り上げる。カスタマイズ相談会も開催
スポーツランドSUGOもキッズバイク教室を行い、オフロード走行までの待ち時間に子供たちに大人気

オフロードを堪能した1日

梅雨どきに開催されたが、1日いい天気に恵まれた宮城トヨタ「四駆祭り」。コースは泥でスタックするお客様、社員ドライバーもいたが、それもオフロードの楽しみのひとつ。ゆったりとしたインナーイベントだから、お客様ものんびり楽しめ、ランドクルーザーをはじめトヨタの四駆の信頼性、耐久性、悪路走破性の高さを存分に体感した。そしてマイカーのランドクルーザーで初めてオフロードを走ったお客様は、愛車の性能の高さに驚き、より愛着が湧いたというかたが多かった。やはりクルマは乗って走ってこそカラダだけでなくココロも動く。お近くのトヨタ販売店でイベントがあったら、ぜひ参加してみよう。きっとクルマの新たなおもしろさを体感できるはずだ。

イベント最後には恒例のビンゴ大会。レアな非売品グッズをはじめ、参加したみなさんが何か必ずもらえて大満足
このイベントのまとめ役、宮城トヨタMTG本部の斎藤達弥さん。ふだんはカスタマイズ担当だが、この「四駆祭り」だけでなく、スポーツランドSUGOサーキットで開催するイベントも仕切る。お客様に楽しんでいただくことはもちろん、自分たちも楽しんで本物のクルマの楽しさを伝えようと奮闘する。ここまで社員に任せる社風がすばらしい
お客様のたくさんの笑顔そして<WOW>を生み出した四駆祭りは大盛況だった
イベント終了後、社員のみなさんもオフロード走行をして、自分たちが薦めるトヨタの四駆のすごさをあらためて体感した

(写真:新飼亮也)
(テキスト:寺田昌弘)

[ガズー編集部]