“スポーツカー好きお母さん”が操る。サーキットも楽しめるチューンドエボ。

三菱ランサーエボリューションといえば、モータースポーツを語る上で欠かすことのできないクルマの1台。ハイパワーなエンジンや4WDシステムの採用によって、ラリーやジムカーナ、さらにサーキットでのタイムアタックで抜群のポテンシャルを発揮。その性能の高さは世界中で多くのファンを生み出し、カスタムの本場アメリカでも『Evo』の愛称で絶大な人気を集めている。
そんなランエボ最後のモデルとして2016年まで販売されたのがこのランエボX(10)。搭載される4B11エンジンはカタログスペックで300psを発揮する、歴代最強のポテンシャル。パフォーマンスの高さでいえば、エボシリーズの完成系ともいわれている。

そんなランエボX(10)を通勤から買い物、子供の送り迎えなど普段の足として活用しているのがLEX.さん。このランエボXに乗り換える前はエボⅦ(7)に乗っていたというだけあって、女性オーナーながらも通好みのする男前なスタイリングに仕上げているのが特徴だ。

買い物など普段から利用するため、行動範囲を狭めないカスタムが基本。このラリーアート製スポイラーもスーパーなどの駐車場入り口で擦ってしまうため、万が一に備えフェンダーやバンパーにダメージが及ばないよう、両端をガッチリとは固定していないのはLEX.さん流。
最近装着したばかりだというパーツがボルテックス製カーボンGTウイング。ほんとうは純正ウイング取り付け穴に合わせた製品を狙っていたが、オーダーしてみたらナロータイプのステーが届いてしまったため、ウイング取り付け穴のないトランクフードを購入して装着したのだという。
想定外ではあったもののこのスタイリングは大正解。より男前になった愛車に改めて愛情が湧いてしまったということだ。

エンジンパフォーマンスに関しては、街乗りはもちろん、たまに走るミニサーキットでもノーマルで十分。吸気系のアップデイトこそ行っているが、ブルーにこだわったカラーコーディネイトを楽しむというのが主な目的なんだとか。
ブルー1色ではしつこすぎるため、エンジンカバーはボディと同色のホワイトに塗り分けるなど、バランスも考慮したカスタムが行なわれている。

ブルーのカラーコーデはエンジンルームだけでなく、エクステリアにも。
純正ローターのベルハウジングにはブルーアルマイトのカバーをセット。本当ならキャリパーもブルーでペイントしたいところだが、ブレンボを主張するなら赤のままがいいかな…、と現状では未着手。色が褪せてきたらブルーに塗り替えることも考えているとか。
実用を考えるとエアロなどは大きく変えられないため、ホイールは定期的に変更してイメージチェンジ。現在は「速く走れそうな気持ちになれる」というグラムライツ57CRを装着している。

スポーツカーらしく、ブースト計やタコのほかマルチインフォメーターといった追加メーターも投入。
合法パーツながらも加速中の太いサウンドが気分を盛り上げてくれる柿本改・クラスKRマフラーは、チタンの焼き色が入ったエンドもお気に入りポイント。牽引フックも当然カラーコーデの対象だ。

もともとスポーツカーが大好きだというLEX.さんは、ランエボ以前もZ32やMR2を所有していたそうで「上の子を妊娠した時に4ドアのクルマが欲しくなってランエボⅦ(7)を購入したんですが、これが自分にピッタリで。乗り換えを考えた時には必然的にランエボX(10)を選んじゃったんです」とのこと。
お子さんもこのランエボが気にいっている様子で、免許を取ったら受け継がせることも考えているとか。
おさがりでランエボが手に入るだなんて、クルマ好きにとってはうらやましすぎる理想のお母さんといえるのでは!?

[ガズー編集部]