【86 Style with BRZ 愛車紹介 vol.6】“イニシャルDのハチロク”を忠実に再現したAE86オーナー

7月31日(日)、富士スピードウェイで86オーナーの祭典「Fuji 86 Style with BRZ 2016」が行われた。イベントに参加された、86やBRZ、AE86で充実のカーライフを送るオーナーさんをご紹介。

椛色(もみじいろ)さんは、マンガ「頭文字D」(イニシャルD)の熱心なファン。小学生の時にイニシャルDを見て以来、主人公・藤原拓海が乗るAE86(トヨタ・スプリンタートレノ)に憧れるようになり、AE86を購入。藤原拓海が乗るAE86を忠実に再現し、非日常的な世界を日常生活で味わっている。

実は椛色さんの愛車は、同じAE86でも兄弟車のトヨタ・カローラレビンがベースだ。カローラレビンにスプリンタートレノのヘッドライトやバンパーなどを移植した中古車を購入したのが2013年9月。元々のボディカラーはシルバーで、白黒ツートーンのいわゆる“パンダカラー”に塗り替えられている。

AE86はカローラレビンの販売台数が多く、スプリンタートレノに比べて中古の流通量も多いため、スプリンタートレノ(特に前期型)は稀少性が高い。運良く前期型が見つかったとしても、状態が良い車両が少ないため整備費用がかさんでしまうという。

購入当時、付いていたボディパーツは後期型。しかしイニシャルDの主人公が乗るAE86は前期型だ。とことんホンモノを突き詰めたい椛色さんは、友人などをたどって前期型のパーツを探した。
前期型のエクステリアパーツのほか、イニシャルDのAE86を象徴するレーシングサービスワタナベのホイールや、黄色のフォグランプを装着。さらにリアシートとリアのワイパーも前期型に換装するという徹底ぶりだ(後期型のリアのワイパーは立っている)。
エンジンはオリジナルの4A-Gだが、タイミングベルトのカバーを透明なパーツに変更した。「完全に同じではありませんが、カムプーリーが見えるところも再現しました」と椛色さん。アニメを見ていた人は、ピンとくるギミックかもしれない。

こうしてできた“イニシャルDのハチロク”。イベントやオフ会への参加だけではなく、普段から買い物などにも使用しているという。愛情を込めてつくりあげたこのレプリカを、末長くきれいに維持することが目標だそうだ。

ちなみに今後欲しいクルマはAE86(カローラレビン)。自分好みのカスタマイズで楽しむAE86をもう1台欲しいというから、その思い入れの強さには驚くばかりだ。

[ガズー編集部]

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