【86 Style with BRZ 愛車紹介 vol.10】オリジナルを守り続けるAE86オーナー

7月31日(日)、富士スピードウェイで86オーナーの祭典「Fuji 86 Style with BRZ 2016」が行われた。イベントに参加された、86やBRZ、AE86で充実のカーライフを送るオーナーさんをご紹介。

AE86(トヨタ・カローラレビン)オーナーは積極的にカスタマイズしている人ばかりではない。りゅうさんはほどほどのカスタマイズにとどめ、ノーマルのルックスを大事に守っているオリジナル派だ。

「頭文字D(イニシャルD)の影響もありますが、このルックスに惹かれました。今のクルマにはない直線的なスタイリングが、かえって新鮮に映ったのです」。

軽自動車を所有していた時からAE86が気になっていたが、中古相場は高値を維持しているため、二の足を踏んでいたという。しかしある時、比較的リーズナブルで程度の良いAE86が見つかった。「車体価格うんぬんというよりも、欲しいという気持ちの方が勝りました」。

写真の通り、カスタマイズは最低限。ホイールはAE86の定番、ロンシャン。彫りの深い6本スポークデザインで、足もとをスポーティに引き締めている。また、マフラーはアペックス。「手に入れてからしばらくはフルノーマルで乗っていたのですが、いざ変えてみると、気分的にも楽しさが違いますね」。
エンジンは4A-Gだが、1基目がブローしてしまい現在は2基目。AE92後期型のピストンでチューニングされている。「ノーマルよりもパワーが上がった感じがするので楽しいです」。

ノーマルの良さを残しながら車体の旨味を引き出す、例えて言うならば、小さじの調味料のようなカスタマイズを施すのがりゅうさん流。今後は車体を長くキレイに維持していくのがテーマだが、晴れた日にはドライブや街乗りに出かけ、コンディションを維持することも忘れない。これからもイベントで元気な姿を見ることができるだろう。

余談だが今回のFuji 86 Style with BRZ 2016には彼女と一緒に来場した。「彼の影響で私もイニシャルDを見るようになりました。現実の世界では維持費がかかって大変ですが、なんだか愛着が湧いてきますね」と、カップルでカーライフを楽しんでいるところが微笑ましい限りだ。

[ガズー編集部]