【フェアレディMTG 愛車紹介 vol.1】15年ぶりに購入した2台目のフェアレディZ

9月11日(日)、宮城県大崎市のオニコウベスキー場で「オール・ジャパン・フェアレディ・ミーティングin東北」が行われました。ミーティングに参加したフェアレディZオーナーをご紹介。

神奈川県から参加の林大介さんの愛車は平成9年式のフェアレディZ・バージョンR(AT)。3.0リッターV型6気筒エンジンを搭載するいわゆるZ32と呼ばれるモデルである。林さんにとってZ32を所有するのはこれが2回目。実に15年ぶりに手にした2台目のZ32である。

「1台目のZ32は大学生の時に所有した5速モデル。先輩から譲ってもらったのですが、維持できなくなり手放してしまいました」 あれから15年。林さんはひょんなことがきっかけで、もう一度Z32に乗ろうと決意したが、その理由がおもしろい。

「たまたま夕立に遭い、マンションの駐車場で雨宿りしたのですが、そこにとまっていたのがイエローの最終型。とってもカッコ良く、また乗りたいと思うようになりました」

一気に燃え上がった林さんが足を運んだのがフェアレディZ(Z32)専門店のZone(ゼットワン)。お店と相談した結果、なにかと負荷のかかるターボではなく、長く乗れるNAを選択。去年の12月に購入した。

「Z32の一番の魅力はデザイン。他のフェアレディZのデザインとは異なる、シャープなスタイルが良いです。中でも好きなのはリア。今のクルマにはない、アメリカっぽい雰囲気も好きです。NAのエンジンも街乗りでは不満を感じませんね」

購入後半年を過ぎ、約3,000kmを走行。イベント参加やドライブなど、週末ユースが中心と思いきや、日常の足としても活躍。純正レカロシートのホールド感もお気に入りで、神奈川から宮城までのロングドライブも楽しめた。

「北米仕様のサンバイザーや赤で塗装したブレーキキャリパーなど、カスタマイズもしています。今後は外を変えるのではなく、純正部品を交換してオリジナルを維持していきたいですね」

今、頭を悩ませているのが純正部品の問題。林さんによると継続して注文しないとどんどん製造中止になってしまうそうで、中にはほとんど入手不可能な純正部品もあるそう。また、部品の価格が上昇しているのも見逃せない。しかし「純正部品の問題はもともと覚悟の上。エコカーじゃないのでガソリンも食いますよ」と林さんは笑う。

15年前にストップしたZ32オーナーとしての歩みを再びスタートさせた林さん。Z32に乗り続ける強い気持ちは、1台目の時とは比べものにならない。15年の時を埋めるような濃密なカーライフが続いていくのは間違いないだろう。

(フリーライター:ゴリ奥野)

[ガズー編集部]