【クルマ好き学生の愛車紹介】幼少期の憧れを実現!大学生が所有の70スープラ

モデルチェンジを経ながら、2002年の生産終了まで永らくトヨタのフラッグシップスポーツカーであったスープラ。
そのルーツは、トヨタ・セリカの上級車種として1978年に登場したトヨタ・セリカXXに求められる。このセリカXXの名前は日本国内限定で、輸出仕様車はすべてスープラのエンブレムで販売された。
国内で初めてスープラの名を冠されたA70型は、1986年にデビューした当初2,000ccの1Gエンジン搭載モデルと、3,000ccの7Mエンジン搭載モデルと大きく分けて2種類のグレードをラインナップとしていた。
幾度にも渡る小変更を経ながら迎えた1990年、それまでトップグレードだった「3.0GT」に代わり登場したのが「2.5GTツインターボ」である。
心臓部には2,500ccの排気量にターボ2基で武装した直列6気筒の1JZエンジンを搭載。トヨタ車として初めて、当時の馬力規制いっぱいの280psに5MTを組み合わせたパワートレインを採用した。

今回ご紹介する車両は、この「2.5GTツインターボ」をベースにビルシュタインダンパー、レカロシート、モモ製のハンドルとシフトノブ、トルセンデフ、ハイグリップタイヤの採用でよりスポーツ性を高めたグレード「2.5GTターボR」だ。

オーナーの平松さんは物心ついた時からクルマが好きで、幼いころはセリカXXが憧れの存在だったとの事。もともとお父さんが若い頃にセリカXXに乗っており、その写真を見て強烈な印象を受けて以来ずっと恋焦がれていたそうだ。
「子供の頃、サンタにセリカXXの実車を真剣にお願いしていました。母にすごい勢いで止められたのを今でも良く覚えています。」と、幼少期からどれほど夢中だったか良く分かるエピソードとして話してくれた。
いつしか憧れの対象はセリカXXの後継車種であるトヨタ・A70型スープラにも及び、親御さんのサポートもあって2015年の夏頃に購入して以来、必死にバイトして購入代金を毎月返済している。

もともと購入時から状態の良い個体だったそうだが、モールなどの樹脂やゴムの部品をこまめにメンテナンスするなどの努力により、現在も内外装ともに非常に良い状態をキープしている。一見、黒に見えるボディーカラーはターボR専用色のダークグリーンマイカ。
ホイールは中古の良品を安く手に入れて最近交換したばかりで、タイヤ銘柄を白く塗ってホワイトレター化するなどこだわりが随所に見られる。

平松さんは大学で自動車部に所属しており、ジムカーナやダートトライアルといった競技にも親しんでいる。
もともとモータースポーツに対する憧れは他のクルマ好き少年たちと同様に抱いており、大学に入ってまず自動車部を探したという。
しかしながら学業はもちろんとして愛車の維持のためのアルバイト、さらに部活動まで参加するとなると大変なのでは?との問いに
「確かに、スープラを維持するだけなら部活はやめて、アルバイトの時間を増やした方が良いのは分かっているのですが・・・。部活の仲間と優勝を目指す事にやりがいを感じていて、それこそ寝る間も惜しんで頑張っています。」
と答えてくれた。自動車部の活動を通して得た運転や整備の知識も愛車の維持に活かされているのだろう。

平松さんのクルマは大学の後輩達からの人気も高いとの事だが、やはり同年代でA70型スープラに乗る人は少ないとの事だ。フラッグシップであるが故の悩みとして他車種との流用部品も少なく、部品の確保が難しい事が要因として挙げられる。頼りの純正部品も徐々に製造中止となっており、これから手に入れるには少々ハードルが高くなりつつある。
それでも何とか維持出来ているのは、エンジンやミッションといった機関部を筆頭に各部が非常に丈夫に出来ている事が大きいと語る。
「もし故障が頻発する様だったらお金が足りないですが、ダメになった部品を社外部品に置き換えつつメンテナンスをきっちり行えばそうそう壊れないので助かっています。」
購入からこれまでに運転席のシートやマフラー、サスペンション等に手を入れているそうだが、いずれも元の部品の状態が悪かったため交換に踏み切った。

また、スープラの維持にあたって大きな要因となっているのがオーナーズクラブの存在だ。
お世話になっているショップが埼玉県三郷市にあるとの事で、そこのオーナーが同じA70型スープラに乗っており、いろいろと教えてくれるのだとか。

「このクルマを買ってから、70スープラつながりで沢山の方々と知り合えました。今となっては乗っている人が少ない、いわゆるマイナー車なので、その分オーナー同士のつながりが強いんですね。」

クルマに理解有るご両親もそうだが、平松さんは多くの人々に恵まれて憧れのクルマと共に生活することが出来ているとしみじみと語ってくれた。

他に乗りたいクルマは無い!と断言する平松さん。今後もずっとこの70スープラに乗り続けるつもりだそうだが、今後の方向性としては、「いつかはフルチューン!」との事。
学生のうちは無理でも、社会人になったらボディ補強してエンジンに手をいれて・・・と、幼少の頃からの憧れのクルマを手に入れた今もなお、平松さんの70スープラ熱はとどまる事を知らない様だ。

[ガズー編集部]

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