【愛車紹介】エアロコーディネイトが目を引くスープラ

11月27日(日)に富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で開催された「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL2016」のオーナーズクラブミーティングに参加されたオーナーさんをご紹介。愛車に特別な想いを注ぐ皆さんのカーライフをうかがった。

伴野弘尚さんの愛車は平成7年式のトヨタ・スープラRZ-S。友人の影響もありスポーツカーに乗ろうと思っていたところ、小学生の時にデビューしたスープラのカッコ良さを思い出し、コツコツとお金を貯めて購入した。当時伴野さんは21歳。以来14年間、スープラ一筋だ。

「スープラの魅力は流線的なフォルムと圧倒的なエンジンパワー。非の打ちどころがなく、スープラのすべてが好きですね」

伴野さんのスープラの特徴は、かつてのGTマシンを彷彿させるようなエアロスタイル。それも同一ブランドのエアロではなく、異なるブランドを組み合わせているのがポイントだ。

「以前はほとんどのエアロがヴェイルサイドでしたが、途中でエアロを入れ替えました。バンパーはドゥーラックでボンネットはボーダー。リアバンパーはトライアルです。年齢のせいかわかりませんが、シンプルにまとめようと思いました。リアウイングはトップシークレットで、車検を通るようにカットし、幅を合わせています」

仕上がり具合は写真の通りで、複数のブランドを組み合わせたとは思えないまとまりの良さ。細かいところまで計算してパーツを選んでいることにも気づく。具体的には前後同色(赤)の牽引フックや、デザイン上の共通性を感じるヘッドライト&テールランプなど。

「どこか一部だけバーンと目立たないようにトータルバランスを意識しました。前の仕様から引き継いでいるパーツもあるのですが、バンパーとリアウイングを交換したらバランスがとれました。いい具合に仕上がったと思います」

また、コクピットも異なるブランドのパーツを組み合わせて、外観に負けないレーシーな雰囲気を作り出している。ステアリングはナルディ、バケットシートはブリッド、メーターはTRDのフルスケールメーターを装着する。

「このメーターはDIYでLED化しました。もう元には戻せませんが、仕上がりが良いのでやってよかったと思っています」

「エアロの選びの達人? そんなことないですよ。たまたまイメージ通りにいっただけです。今はサーキット走行をメインに考えているので、走るうえで必要な物を手に入れていきたいですね」

今考えているのが安全性とボディ剛性を強化してくれるロールケージ。それと、最近追加したオイルクーラーの位置も修正したいとのこと。すでに十分完成の域に達しているが、オーナーの変化に合わせて、クルマも変わっていくということだろう。

すでに愛車と14年の月日を共にしている伴野さん。ごく一般的なカーライフと比べてとても長い時間を過ごしているように思えるが、伴野さんにとっては理想のスープラを作り上げるためのほんの一瞬にしか過ぎないのかもしれない。

(フリーライター:ゴリ奥野)

[ガズー編集部]