【世界の愛車紹介東京編】19歳の大学生が最初の愛車に選んだのは、トヨタ チェイサー ツアラー

“若者のクルマ離れ”というフレーズを聞くようになってから、どれくらい経っただろうか。確かに、以前より若者がクルマを所有する割合は減ったかもしれない。高額な駐車場代が掛かる東京ならなおさらだ。そんなクルマ事情にも関わらず、19歳の大学生がアルバイトを掛け持ちしてまで手に入れたのが、このトヨタ・チェイサー ツアラーだという。
将来は自動車関連業へ進路を考えているという、若者のリアルなカーライフとは?

── オーナープロフィール
・ハンドルネーム:まるさん
・年齢:19歳
・愛車の年式、車名、グレード:1998年式トヨタ・チェイサー ツアラー(5MT)
・所有歴:8ヶ月

── なぜ、このクルマを手に入れようと思ったのですか?
元々、ドリフトが好きで、日産・180SXに興味がありました。あるときD1グランプリでチェイサーの走りを見て、いつかこのクルマが欲しいと思ったんです。しかし、ターボ車のツアラーVは高額です。そこでツアラー(2L /MT車)にこだわって探しました。

── 愛車のアピールポイントを教えてください(主にこだわりや自慢のパーツなど)
購入後、最初に装着したTRD製のウイングです。中古パーツを探し続けてようやく手に入れました。それから、中古で手に入れたWORK製XSA(イクサ)05Cホイールも、D1GPにエントリーしていたマークII(JZX100型)が装着していたと知り、即決しました。

── 普段、どんな場所にドライブに行きますか?
首都高をドライブしたり、千葉や群馬方面に出掛けたりすることもあります。休日は目的がなくても、走っているだけで楽しいです。ガソリン代や高速代、駐車場代、保健代などは、アルバイトを掛け持ちしながら捻出しています。大学の単位も落としていませんよ!

── クルマを買うとき、何を重視しますか?
昔から好きなクルマであること、思い入れがあること、愛着が持てることでしょうか。このチェイサーは、僕が生まれてから約1年後に生産されたクルマなんです。自分と同世代のクルマという点でも、あらゆる条件を満たしていることは間違いないですね。

── これから先、手に入れてみたいクルマはありますか?
トヨタ・スープラ(A80型)のターボモデルでしょうか。まるで戦闘機のコクピットのような、ドライバーを包むような内装のデザインに憧れますね。あとは、日産・スカイラインGT-R(R32およびR33型)でしょうか。「直6エンジン」を積んだクルマに惹かれますね。

── あなたにとって、この愛車はどんな存在ですか?
家族同然の存在です。いなくなると寂しさを感じます。元々は日産車好きでしたが、トヨタ車の作り込みの良さや、トラブルが少ないという信頼性にも魅力を感じています。JZX100型にちなんで・・・ではありませんが、このチェイサーの満足度は100%です!

── 取材後記
学業と2つのアルバイトを掛け持ちしてまでこのチェイサーを維持している19歳の大学生にとって、愛車とのドライブは至福のひとときなのかもしれない。そして自分が理想とするチェイサーを目指し、愛車のドレスアップにも余念がない。自分と同世代の愛車を手に入れ、最高のスタートを切った彼のカーライフは、まだ始まったばかりなのだ。

(編集: vehiclenaviMAGAZINE編集部 / 撮影: 古宮こうき)

[ガズー編集部]