「クルマをトコトン楽しむ」ブログ更新が生活の一部になったワケは?

ドライブ、カスタム、グルメ、旅行記など、カーライフの楽しさを広げる情報を共有しあうために開設された「GAZOOブログ」。
ところが、開設して数年後にTwitterなどのSNSが主流となりブログで発信するユーザーの激変、ブログユーザーに最適な環境を整えることができない状況を艦み2019年に閉鎖しました。GAZOOブログに投稿してくださった皆さんには「gooブログ」への移設を呼びかけ、現在もハッシュタグ「#GAZOO」を付けて投稿していただいています。

閉鎖して時を経ても今なお「#GAZOO」のハッシュタグをつけてくれている人は、どんな人で、どんな気持ちでブログを書いてくださるのだろう?
その真相を明かすべく「ブログの中の人」に取材させていただきました。

今回取材をさせていただくのは現在69歳という「車はボクのオモチャ箱(c-hrlovers) (ブログネーム)」さん。内容はクルマのメカニックな部分のカスタムをはじめ、クルマをより便利にするものばかり。果たして、その素顔とは?

  • お話を伺ったc-hrloversさんは運転歴50年越えの超ベテランドライバー。今年の5月で70歳になりますが、小学校の先生として今も教壇に上っています

「若いころから、給料の半分はクルマにつぎ込んできましたよ」――愛車の話になると、「車はボクのオモチャ箱(c-hrlovers)」(以下、c-hrlovers)さんは饒舌に語ってくれました。

子供のころから好奇心旺盛で、特にメカに興味があったというc-hrloversさん。機械好きの度がすごすぎて、目覚まし時計を分解してお母さんに叱られたこともあったそうです。当時流行していたアマチュア無線の資格を取って、いろいろな人たちとの交流を楽しみつつ、メカに関して慣れ親しんできました。

そうしてc-hrloversさんは成長とともにクルマにも興味を持ちだします。
「16歳で原付、18歳でクルマの免許をすぐに取った」というc-hrloversさんの記念すべき初マイカーはいとこから譲り受けたというスバル360。
主に大学への通学車として愛用していましたが、同時にカスタムにも熱が入るように。山道でいかに軽快に走れるかを重視して足回りなどを中心にカスタムし、ヒール&トゥを満喫していました。

その後、c-hrloversさんは大学を卒業し、小学校の教員に。以降のクルマ遍歴も日産 サニー、ホンダ N360を経由して、初のボーナスで購入したのがトヨタ カローラ。以降は「デザインが好みで友人が販売店の店長になった」ということでカローラレビンやセリカなどトヨタ車を乗り継ぎ、自分好みの乗り味にするカスタムに注力するようになりました。

家族との思い出が詰まっているというかつてのマイカーRAV4。家族旅行はもっぱらクルマ旅で、RAV4とともに日本各地へ旅行したのだとか

  • 現在の愛車であるトヨタ C-HR(G-T CVT 4WD)。後にカスタムすることを考え、ターボを搭載したグレードにしたのだとか

「クルマは静かに走るもの」という信念の元、騒音が出る派手なカスタムではなく、あくまで乗り心地をよくするカスタムを目指してきたc-hrloversさん。中でもヘッドライトには強いこだわりがあり、シールドビームヘッドランプやハロゲンランプ、HID、そしてLEDと新しいものが出るたびに最も明るいもの、視認性の高いものを調べて、検証してきたそうです。付け替えはもちろん、c-hrloversさんが自ら。そうしたカスタムを自ら行えば行うほど、愛車への思いは強くなっていきました。

そんなc-hrlovers さんがGAZOOブログを始めたのもまさにこの頃です。

「もともとはYouTubeのチャンネルを開設して、タイヤやヘッドライトを交換する動画をアップしていたんですが、友人から『GAZOOのHPにブログがある』と紹介されたんです。GAZOOのHP自体はよく見ていたのですが、ブログは初めてで。見てみるとYouTubeのリンクも貼れたので、これは便利だなって思って始めたんです」

好きなことになるとトコトン突き詰めていくタイプだというc-hrloversさんにとって、この日からブログの更新は生活の一部になっていきました。
奥様曰く「説明が長い」とのことですが、ブログはまるで先生が生徒に授業を教えるようにわかりやすい文章で書かれていて、次第にc-hrloversさんのブログは悩めるドライバーたちの駆け込み寺のように。バッテリー上がりの際の対処法や各パーツの交換方法が紹介された記事を読んだ方から「参考になりました」といったコメントをもらうことも増えていきました。

  • 洗車だけでなくオイル交換もc-hrloversさんの十八番。休日は愛車をイジっていると1日があっという間に過ぎていきます

そしてc-hrloversさんが現在の愛車、C-HRに出会ったのは4年前の冬でした。

「RAV4がすごく気に入っていたので、ホントなら次もRAV4にしたかったけれど、当時は生産終了したばかりで。それで友人に紹介されたのがC-HRだったんだけど…これがもう一目惚れで(笑)。昔乗っていたセリカみたいでカッコイイし、その場ですぐに契約しました」

  • デザインとともに気に入っているのがホワイトパールクリスタルシャインのボディカラー。「トヨタのホワイトパールが好きだった」ということで、過去の愛車もこの色だったそうです

C-HRのあまりの人気ぶりに納車まで2カ月半ほどかかったそうですが、歴代の愛車でもこだわってきたというパールホワイトのボディはピカピカで美しく、奥様とのドライブでも活躍したそうですが、ブログの内容は旅行先や食べ物の話よりも、今まで通りメカニックに関するネタが中心。それにはこんな思いがあったのだとか。

「私自身が旅行先で名物料理を食べたみたいな内容にそんなに興味がないんです。それよりはヘッドライトをハロゲンからHIDに変えたらどれくらい明るさが変わるかとかを調べて紹介したほうがいいと思っているんです。私自身が知りたいというのもありますが」

「純正だとどうしても物足りなくて」というヘッドライトはこだわりのHID(8000ケルビン)に変更。点灯した直後は青みがかっていますが、徐々に白くなっていきます。フォグランプももちろん自ら取り付け。ライトの明るさは季節によって調節するというこだわりようです

好きなことをただひたすらに、トコトン突き詰めていくのがc-hrloversさんのポリシー。それはGAZOOブログが閉鎖されて、gooブログへ移行してからも変わりませんでした。

「私からしたら、もうブログを書くというのがそのころには生活の一部になっていたんですよね。YouTubeでも実況動画を上げる方がいますが、私はあれが苦手で動画でもテロップを入れるようにしていたくらいで。だから文章で自分の伝えたいことが表現できるのがあっていたんですね」

取材当時もブログに書こうと思っていたというネタをすでに3本もストックしているなど、常にカーライフのお役立ち情報を集めているc-hrloversさん。こだわってきたカスタムであるヘッドライトの改良に加え、愛車の今後書きたいネタもまだまだたくさんあるそうです。

「今後書きたいなぁって思っているのが、ターボエンジンがどれくらいまで保つのかと、ボディがいつまでも新車のようにピカピカにするにはどうしたらいいかですね。トヨタ車のパールホワイト系のボディカラーはとにかくキレイなので、それを保つにはどうしたらいいかを調べてみたいなって思っています」

アマチュア無線で通信できるようにもしてあるなど、車内もアレンジしています。専用のアンテナももちろんc-hrloversさん自ら装着しました

愛車の車内を見せてもらうと、まさに「秘密基地」という表現がピッタリ。幼少期、男の子なら誰もが憧れた空間がそのまま現実のものになっているような感じを受けます。そんな自慢の愛車で通勤する片道1時間ほどのドライブがc-hrloversさんにとってのリラックスタイムだそうです。

「クルマに乗っていると、自分の好きな空間で1人っきりになれますよね。車内でアマチュア無線を楽しんでもいいし、カラオケの練習をしてもいいし、愛車に乗っていく自宅から職場への通勤はとてもいい癒しの時間になっています」

普段の車内での雰囲気を再現。アマチュア無線で会話できるよう、マイクもセットされています

お気に入りのクルマだからこそ、自分好みのカスタムを施して楽しむというc-hrloversさん。最後にc-hrloversさんにとってクルマとはどういう存在かを伺ってみました。

「やっぱり、楽しむものですね。私は今年で70歳になるので、今乗っているこのクルマか、次に買うクルマが最後の1台になります。いつまでも乗っていたいですが、高齢者講習を受けるようになったら少し考えないとかなとも思っています。というのも、最後に嫌な思い出を残したくないという気持ちもあるんです」

「クルマは単なる移動手段ではなく、楽しむもの」という思いがあるからこそ、c-hrloversさんは今も愛車のカスタムに精を出し、その詳細をブログに書き続けています。

そんなc-hrloversさんのブログのタイトルは「車はボクのオモチャ箱」――購入から数年が経っているにもかかわらず、未だに新車のようにピカピカなC-HRはまさにc-hrloversさんの最高の遊び道具であり、相棒となっていると言えるでしょう。

(文:福嶌弘 / 写真:c-hrlovers、GAZOO編集部)

[ガズー編集部]

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