カメラを片手に日本全国を旅する25才、その相棒はレガシィB4

  • レガシィB4、BL5

愛車は自分が行きたい時に行きたい場所へ連れて行ってくれるとても便利なツール。しかもそれが雪道や悪路にも強い4WD車なら、季節や場所の選択肢もさらに広がるというものだ。
日本全国をカメラ片手に旅行するのが趣味という鹿児島県在住の吉田駿之介さん(25才)も、走行性能の高さを理由に愛車を選んだというオーナーのひとり。しかも、長距離ドライブをより快適に楽しむために、メンテナンスやカスタマイズも自らの手でおこなっているという。

  • レガシィB4、BL5

「僕はもともと鉄道が好きで、免許を取るまでは全然クルマに興味がなかったんです。でも、高校生のころに鉄道写真を撮りに妙高高原の山中にでかけた際、豪雪の中で被写体を待ち構えていたらインプレッサWRXに乗って同じように鉄道を撮りに来た人が『鉄道が遅れているよ』と教えてくれて、そのクルマに乗せて別のポイントまで運んでくれたことがあったんです。そのとき『クルマっていいものだな』と思ったのと『スバル車のAWDってすごいな〜』と感銘を受けたことが心に残っていました」

水平対向エンジンを中心とした左右対象かつ一直線なレイアウトなどによって、4輪にバランスよく駆動を伝えるスバル独自の四輪駆動システム『シンメトリカルAWD』の雪道ドライブでの安心感が、この時しっかりと記憶に刻まれた吉田さん。
「免許を取ってからもしばらくは親のクルマに乗っていました。でも自分の愛車は欲しいと思っていて、せっかくなら昔から好きだった“西部警察”や“あぶない刑事”に出ていたスカイラインやセドリックのようなセダン系のクルマで、雪の中で乗せてもらったスバル車がいいな、と。そして免許を更新して保険料が安くなった21才のタイミングで、目星をつけていたこのクルマを中古で購入しました」

手に入れたのは「スバル車の中でもCピラーが長くてセダンらしいフォルムをしていた」ということが決め手となり「後期型より前期型が好みだったので、あえてこの年式で探した」という2005年式のBL5型レガシィB4 2.0GT。ここから、吉田さんとレガシィB4の気ままな一人旅ライフがスタートする。
「大学3年でこのレガシィB4を買ってからは、当時住んでいた埼玉県を拠点にいろんなところに行きました。中でもフェリーが好きなので、北海道に渡ってから別のフェリーで西日本まで行ったりもしましたね。特に北海道は雪道を走りたいという目的があったので、車中泊もしながら1週間くらい滞在して、稚内や知床などいろんなところを訪れました」
そして、就職して鹿児島に住むようになってからも吉田さんのライフワークは継続中だ。
「それまでは九州内をレガシィB4で走ったのは福岡だけで、それより南は未体験だったので、すごく楽しみでした。最初の頃は休みを利用して月に4000キロは走っていましたね」と南国ドライブを満喫しているようす。愛車を手に入れてからの4年で、すでに沖縄以外の都道府県を制覇しているというから驚かされる。

そんな吉田さんが旅に出るとき、愛車に積んで必ずセットで持っていくのが、こだわりの三脚や脚立などのカメラセット一式だ。
「好きな鉄道の写真を撮りつつ、レガシィの写真を風景がきれいなスポットで撮るのが好きなんですよ。鉄道と一緒に撮ったり三脚でカメラをセットして自走写真を撮ったりもしますね」

そしてもうひとつ、カメラ関連以外に必ず持っていくのが、油圧ジャッキやトルクレンチ、電装工具などクルマの工具一式。
「メンテナンスも自分でやることで、調子の悪いところがわかったりもするので」と、クルマいじりも自ら行っているという吉田さん。メンテナンスや修理の知識があって工具も揃っていれば、長旅の最中に車両トラブルが発生しても対処しやすいというわけだ。

「クルマいじりは親のスタッドレス交換から始まって、レガシィB4で最初にやったのは穴が空いてしまったマフラーの交換作業でした。車屋さんに見積もりを依頼したら1万円以上するというので、ボルトを2本外してできるなら自分でやってみようかなって」

そんな吉田さんのレガシィB4は、快適に長旅ができるように、なおかつ吉田さん好みの仕様へと進化を遂げている。
「リヤスポイラーはSTI純正オプションのようで買った時から装着されていましたが、車高が低く見えるフロントリップは近くの解体業社から500円で譲ってもらって装着しました。足まわりはビッグキャリパーに交換したら装着できるホイールがなかなかなくて、いろいろ調べて見つけたのがフォレスターのSTIバージョン純正BBSでした。マフラーはSTI純正品に交換して、センターパイプやフロントパイプなども一緒に替えました。冬はほとんど雪は降らないけれど3〜4センチくらい車高を上げてスタッドレスタイヤに変えて、マッドフラップを付けたりゴールドのホイールに交換したりして楽しむつもりです」

内装は純正っぽい見た目を大事にしているという吉田さんだが「運転席はレカロ製のバケットシートに交換しているおかげで長距離の運転でもまったく疲れないし、助手席とリヤシートもアフターパーツメーカー製の本革カバーに交換していてお気に入りです。ステアリングは革が剥がれてきたので交換しました」と、要所にはカスタムを取り入れている。

さらに、DIYの対象にはエンジンルームも含まれるそうで「吸排気系のパーツや熱対策のインタークーラーなども自分でいろいろ調べて交換するようになりました。ブースト圧のセッティングも自分でやっています」とのこと。

「クルマが好きというよりは、このレガシィが好きなんですよね」という吉田さんからは、好きなものや興味のあることを自分で勉強して追求していくという強いこだわりが感じられる。
長距離運転をするにあたってアライメントを直線安定性が増すように調整したり、セッティング目的でサーキットを走行したりと、探究心も旺盛だ。
こうして手塩にかけて育ててきたレガシィB4は「どれだけ長距離を走ってもまったく疲れないのですごいラクです。だから遠くに行く気にもなれるんです」と、大満足の仕様に仕上がっているようす。

そんな吉田さんは、長時間の運転を楽しむために、愛車のカスタム以外にもいろいろと工夫をしているとのこと。
「長距離運転をしているときは、目的のサービスエリアに自分で設定した予定時間につくように計算しながら走っています。ピッタリの時間に到着すると目的を達成した感じになるのですごく気持ちいいんですよ。あと、BGMに大好きな“あぶない刑事”や“西部警察”に使われていた曲をよく流していますね(笑)」
もちろん、運転する際に愛用しているサングラスは、西部警察でもおなじみのレイバン製だ。

「このレガシィを買ったときは走行距離が約10万キロだったんですが、4年半乗ってもうすぐ22万2222キロになります。研修で半年間ほど愛車に乗れずにレンタカーを使った時期もあったんですけど、同じクラスの他のクルマに乗っても『これよりレガシィB4がいいな』って思いました。“雪道を走れる四駆”っていうのが一番なんですが、トランクの収納が抜群でカメラ関係の大荷物や工具がしっかり収まるのも同じくらい大きなポイントです。助手席が空けば人も乗せられるし車中泊の時も寝やすいですから。本当に買ってよかったと思っています。次はやっぱり沖縄に行って、きれいな海とレガシィB4の写真を撮りたいですね!」

こだわりが詰まったこのレガシィを相棒に、吉田さんはこれからも日本全国たくさんの場所を走り回ることだろう。その思い出をカメラに収めながら…。

取材協力:鹿児島県立吉野公園

(文: 西本尚恵 写真: 西野キヨシ)

[GAZOO編集部]

GAZOO取材会@鹿児島

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