生産台数9台!? 超稀少なスパークイエローマイカのレガシィがくれる素敵な出会い

おじい様の影響で、スバル車好きになったという「野田さん」。そんな野田さんの愛車は「レガシィ B4 Sエディション」で、18歳の時に免許を取って初めて購入したクルマとのこと。
お気に入りポイントはレイズのホイール、派手なデザインのマット、結晶塗装されたエンジンカバー、フロッキー塗装したメーターパネルだそうです。一体、どんなカーライフを送っているのでしょうか?

今回は野田さん×レガシィのお話。

――なぜ、「レガシィ B4 Sエディション」に乗ろうと思ったのですか?

祖父が、レガシィに乗っていたというのが大きいですね。おじいちゃんっ子だったんですけど、遠くの公園にドライブがてら連れて行ってもらったり、一緒に洗車したり、楽しい思い出がレガシィには詰まっていたんです。

だから、初めての愛車は、大好きな祖父が乗っているレガシィにしたい!と思うようになったというか。当時は学生だったので、中古で探していたら、型式は違うけど見つかって購入したという流れです。

――特徴的なボディーカラーですが、探すのが大変だったのでは?

僕がレガシィを購入したのは、東日本大震災があった年で中古車屋さんにクルマが並んでなかったんです。 だから、ガラケー片手にずっと探していましたね。

人と被りたくないというのがあったから、限定車に的を絞ってネットで探していたら変わった色のレガシィが出てきまして。目立つ色でカッコイイじゃんということで、現車確認をせずメールのやり取りだけで即決しました。

購入した後で知ったのですが、この型のセダンで、「スパークイエローマイカ」という限定色のボディカラーを持ったレガシィは9台しか生産されてないらしく、結構プレミア車だったみたいです。

――9台!? それは希少ですね! 購入してから、早く乗りたくて仕方なかったのでは?

神奈川県から北海道まで運んでもらったんですけど、待っている間はずっとワクワクしていましたね。今考えると、現車確認をしていないから、とんでもないクルマが来るというリスクがあるのに(笑)。そんなことよりも、早く乗りたいという気持ちが強かったんです。

実際に乗ってみての感想は、ツインターボ車だったので、アクセルを踏んでドカンと加速するまでのターボラグが面白くて最高だったのと、ドロドロという音を響かせながら、クラッチを踏んでシフトチェンジするという操作が運転している感があって楽しかったのを覚えています。
なんというか、クセのある独特の乗り心地を持つクルマなんですよね。

祖父を1回乗せたことがあるのですが、祖父のレガシィがターボなしのオートマ車だったので「同じレガシィでも、こんなに違うんだね」とギャップに驚いていました。

――野田さんの日頃の行いが良かったから、素敵な個体に出会えたのかもですね!

きっと、そうなの……か……なぁ?
ただ、悪いことは出来ないというのはありますね。色が目立つので「今日、〇〇にいたでしょ?見たよ~」と知り合いから連絡が来ることがあるんです。その度に、変なこと出来ないぞと気持ちを正されます(笑)。

というのは冗談として、今でこそレガシィ B4 Sエディションは旧車という部類に入るのかもしれませんが、購入時は8年落ちの中古車だったので状態も悪くなかったというのがあると思います。大きな故障は、エンジンオイル漏れくらいで、3年前くらいに10年検診でクラッチ交換をしたくらいなんです。

――旧車を維持するとなると、部品供給が大変と聞きますけど……

レガシィのオフ会に参加して色々情報を聞いていると、僕のレガシィの1代前の個体は、部品が無かったり生産中止になっているようです。維持する上での大変さを聞いていると、正直なところ心配になることもありますね。だから、まだ大丈夫ではあるんですけど、次は僕の番かという怖さはあります。

あとは、ボディが錆びたり傷付いた時に、スパークイエローマイカという独特の色を塗装してもらわなければいけないというのも悩みどころです。専門ショップの方に、似たような色を作ってもらわなければいけないんです。

ただ、学生の頃から綺麗に維持するために、乗るのは週末のみで、冬は乗らないと決めているんです。だから、ほぼ車庫で眠っているのでサビとかは今のところ無いんですけどね。

――えっ!?学生時代から週末しか乗っていなかったんですか!?

そうなんです。学生時代は週末だけクルマが違うから、どうしたの!?と驚かれ、毎回説明するというのが定番でした。むしろ、僕がレガシィに乗っていると知らない友達も沢山いましたよ(笑)。
愛車として迎え入れて、コレクター魂じゃないですけど、綺麗な状態で長く所有したいと思うようになったんです。その頃から、足として使うことをしなくなりました。北海道は融雪剤で下回りがサビてしまうから、冬は絶対に乗りません。

――野田さんとレガシィ B4 Sエディションは、これからもずっと一緒なんですね。

手離したくないですね。それに、この色のレガシィに乗っていたからこそ、出会えた友達が沢山いるんです。オフ会やガソリンスタンドで「珍しい色だね!」から始まって、「純正なの!?知らなかった!」という感じで、お父さん世代の方にも話しかけられて友達になったりするんです。沢山の素敵な出会いを引き寄せてくれるんですよ。

今後は、オフ会や週末のドライブを楽しみたいという野田さん。北海道の雄大な大地を走るレガシィが目に浮かびます。

【みんカラ】
黄色のレガシィ乗りさん

(文:矢田部明子)

[ガズー編集部]

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