ラリー好きが高じて選んだスズキ・スイフトスポーツが、人生を彩り豊かに
4人家族全員が乗れて走りも楽しく、スポーティな見た目もお気に入りだと、愛車のスズキ・スイフトスポーツ(ZC33S)を絶賛するオーナー。レース観戦ともうひとつの趣味である写真撮影のための長距離移動も共にする愛車は、人生に彩りを与えてくれる絶好の相棒だ。
「四国カルスト台地や森の中を、ものすごい土埃を上げながら迫力満点に駆け抜けて行くんですよ。そんな姿を見て、僕もラリーで活躍するようなターボ付きの速いクルマに乗りたいと思うようになったんです」
地元の愛媛県で開催されている『久万高原ラリー』を見たことがキッカケで、クルマに興味を持ち、スバル車が欲しいと思うようになったという大塚さん。というのも大塚さんの中でラリーというと、世界ラリー選手権(WRC)などで活躍するインプレッサのイメージが強かったのだそうだ。
そこで、スバル車に乗ろうとしたわけだが…それは断念し、結果的に2020年式のスズキ・スイフトスポーツ(ZC33S)を購入したのだという。「せめてボディーカラーだけでも!」ということで、スバルのWRブルーを意識したスピーディーブルーメタリックを選択したのだと教えてくれた。
こうして“それなら……"という感じで乗り始めたわけが、乗れば乗るほど好きになっていき、今ではスイスポを買って良かった!と心から思っているという。
YouTubeでモータージャーナリストの方々が絶賛している動画を見ると自分のことのように嬉しくなり、酷評されている記事を読むとガックシきてしまう。気付けばそれくらい夢中になっていて、そうさせる魅力が沢山あるのがこのクルマのすごいところなのだと語ってくれた。
家族も乗れることを前提に検討した中で、走行性能、使いやすさ、車両価格のバランスがもっとも優れているクルマだということで購入を決断したスズキ・スイフトスポーツ(ZC33S)。専用エンジンやサスペンション、防熱効果に優れたブレーキなどスポーティな性能を備え、車両価格が200万円台前半というコスパの良さが、大塚さんの目にはとても魅力的に映ったのだという。
また、コンパクトなサイズも完璧だったそうだ。奥様が運転しても乗りにくいと感じることはなく、細い道もスイスイ行けるので普段使いには最適で、車高が1500mmなので立体駐車場もタイプを選ばずに入れるのも良い点だという。
荷物が難なく積めるところ、4人乗りで家族全員が乗れるというのも気に入っていると話してくれた。走りを優先させすぎてしまうと、買い物したら荷物が乗せられないだとか、4人乗りという名目だけど実質はほぼ2人乗りというような車種もあるなか、スイスポは狭いながらもしっかり4人座れるのが素敵なのだとか。
外観についても、フェンダーの張り出しやリップスポイラー、フォグランプカバーなどが走りを意識させるデザインになっていること。加えて、車高調を装着してよりスポーツ仕様にしたところが気に入っているという。
喜ぶべきは、車高を落としたことに奥様が気付いていないことだとニヤリとした。バレたら問題があるというわけではないものの、カスタム箇所は“あえて"言わないように忖度しているのだそうだ。
車高を落として乗った1発目に「前が見えにくくなったかも?」と言われヒヤッとしたシーンもあったそうだが、気のせいだと誤魔化すことに成功したのだと語ってくれた。
「実はこの話には続きがあってね。先日マフラーを変えたんですけど、なんとそれにも気付かなかったんですよ! 窓を開けると気付いちゃうかもしれないから、天気が良くて風が気持ちいいこの時期はヒヤヒヤものなんですけど、5月6月さえ乗り切ればあとはクーラーと暖房をつけないとダメだろうから、窓を開けることはないでしょう」
確信をついたという顔をしていたので敢えて言わなかったが、おそらく9月10月も窓を開けたくなってしまう季節である。だが、それを伝えるのは大塚さんにとって酷である。
また“気づいているけどあえて言わない”奥様の優しさ、かもしれない。
「あとは、ホイールを替えてカスタムは一通り終了にしようと思っているんです。YouTubeなどをチェックしながら、バレにくいホイールってないかな〜と探しています(笑)」
とのこと。最後にホイールをもってきたのはナイスな判断だろう。色や形が変わるとかなり目立つし、これまでのうようにはいかないはずだ。
以上が外観のお気に入りポイントであり、次にこのクルマを選んだ1番の理由である走行性能について伺ってみると、初めて乗ったときに感動したのはアクセルを踏んでからの加速の仕方だったという。
それまでに乗ってきた、いわゆる“家族のクルマ"とのあまりのギャップに、驚き半分楽しさ半分だったと前のめりに説明してくれた。
あとは、ターボチャージャーによって過給圧がかかるとトルクのある走りを見せてくれるところ、足まわりは固めでロールしないというのも、もっと運転したいと思わせてくれるポイントで「サーキットを走ってみようかな?」とその気にさせられてしまうほどだったという。
「愛媛県でプロドライバー脇阪寿一さんのドライビングスクールが開催されて、申込みにいったことがあるんです。残念ながら定員に達してしまい見学となってしまったんですけど、真面目にガチなサーキット走行会だったので参加しなくてよかったと内心ホッとしました(笑)」
スーパーGTを観戦するために、松山からサーキットまでの長距離を自走する機会が多いという大塚さん。富士スピードウェイや鈴鹿サーキット、オートポリスなどに足を運び、写真を撮るのが好きなのだという。もともとラリーやF1を観るのが好きでモータースポーツに興味があったそうだが、名古屋に転勤になり富士スピードウェイに行ったことをキッカケにどんどんのめり込んでいったのだという。
最初は娘さんの運動会で年1回活躍するだけだったデジカメを使い、コースで繰り広げられる真剣勝負を撮影していたのだそうだ。ところが、それだと最高の瞬間をおさえられないと、今では望遠鏡のような長いレンズをつけた本格的なカメラを持って撮影するようになったという。
「8年間これをやっているんですけど、岡山国際サーキットで火花バチバチの写真が撮れた時は嬉しかったなぁ。でも、今回、撮り始めた時と今までの写真を見直してみたんですよ。あのね…全く上手くなってない気がします」と、乾いた笑いをしていた。大事なのは写真を撮ることが楽しいということと、写真を撮るために頑張れるということだという。
「クルマや趣味って、生活の隣にあると思っているんです。例えば、今日は鈴鹿サーキットでレースが行われているんですが、あとちょっとでQ1が始まるな〜って考えたりするだけでワクワクするんですよ。年間スケジュールを組むときも『ここの日程はサーキットに行こう』とか楽しみが増えますしね」
生活に彩りを与えてくれるスイフトスポーツは、今や大塚さんにとって切っても切り離せない存在だという。クルマとの関わり方は人それぞれ。だけど、これだけは言える。大塚さんは間違えなく素敵なカーライフを送っている、と。
取材協力:萬翠荘(愛媛県松山市1番町3丁目3-7)
(⽂:矢田部明子 / 撮影:平野 陽 / 編集:GAZOO編集部)
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