『欲しいクルマを手に入れたことで人生が変わった!』ハイラックスGR SPORTを愛車にしたZ世代の充実カーライフ

ハイラックスを購入したことで「経済的にはかなり無理して手に入れたけど、当たり前だった風景が違って見えるようになったし、移動時間ですら充実しています」と大満足のZ世代オーナー。一大決心したキッカケは周りの友人と1枚の写真だったという。

“若者のクルマ離れ"という言葉が盛んに取り上げられた時期があったが、それはもう一昔前の認識なのかもしれない。
クルマのサブスクリプションサービスを展開する『KINTO』が、普通自動車免許を持っている都内在住のZ世代(18〜25才)330名と、地方在住のZ世代330名に『あなたは、将来的に自身の自動車を欲しいと思いますか』というアンケートを実施した結果、都内在住のZ世代は約66%、地方在住のZ世代は約83%が『欲しい』と回答したそうだ。

(https://corp.kinto-jp.com/news/press_20230317/)

そして、そんなZ世代のひとりである河野海大さんは、18才で免許を取得してから5年という短い期間の間に、ホンダ・ヴェゼル→トヨタ・ハイラックス→トヨタ・ハイラックスZ“GRスポーツ”と乗り換えてきたという。
「欲しいクルマがあって迷っているという人には、少しだけ無理をして、いや…かなり(笑)頑張ってでも、乗りたいクルマを愛車として迎え入れてみることをオススメします。僕は、1番下のグレードでオプションも必要最低限のハイラックスだったけど、欲しいクルマを手に入れたことで『カーライフが楽しいってこういうことなんだ!』と感じることができたし、移動時間がこんなに充実するならもっと早く気付けば良かった〜!ってなりましたから」

そんな河野さんだが、もともと大のクルマ好きというわけではなかったそうで、公共交通機関が発達しているとはいえない勤務地だとクルマがないと不便だという理由から、社会人になったタイミングで最初のマイカーを購入したという。
特に車種やメーカーにこだわりがあった訳でもなく、たまたまホンダディーラーで働いている親戚がいたこともあり、新古車のヴェゼルを選択したそうだ。

こうして初めての愛車となったヴェゼルは、通勤や友達とのドライブ、スーパーへの買い物など、どこへ行くにも便利で快適な移動時間を提供してくれたそうだ。河野さん自身も不満はなく、このままずっと乗り続けようと考えていたという。ところが…
「まわりの友達も一緒の時期にクルマに乗り始めたんですけど、選び方は人それぞれで、僕みたいにただ何となく選んだヤツ、家の人が乗っていたクルマを譲り受けたヤツ、欲しかったクルマに乗っているヤツに分かれました。そうすると、自分の欲しかったクルマに乗っている友達が、すごく楽しそうだったんですよ。そこから『僕の欲しいクルマって何だろう?』と考えるようになりました」

そんな時に偶然インスタグラムで見かけたのが、大きくて無骨なランドクルーザーの隣に立っている男性の写真だったという。ランドクルーザーはもちろんのこと、写っている男性が2割マシでカッコよく見えたのだそうだ。
「それを見て『大きい四駆に乗っていたら、カッコよく見えてモテるかな?』なんて思ったんです(笑)」
ちなみに「良いなと思った理由は他にもあって、悪路走行ができたり、荷物をたくさん運べたりと性能や使い勝手にも魅力を感じたんです」と、付け加えて力説してくれたので、一応記しておこうと思う。

そういった一連の流れを経て、新たな愛車として“大きな四駆”を探し始めたという河野さん。角張ったタフなデザインの70系や80系のランドクルーザー、男らしくてスタイリッシュな150系ランドクルーザープラド、都会的で高級感溢れるハリアーなども視野に入れてクルマ選びをしていったのだそうだ。
「ワクワクしながら公式ホームページを開くんですけど…コロナ禍だったこともあって納期も長いし、車両価格のことを考えるとなかなか『コレだ!』というものがなかったんです。そんな時に出会ったのがハイラックスでした」

“大きな四駆"が欲しかった河野さんは、その姿を一目見て気に入ったという。おなじく購入候補だったプラドよりも全長が50センチほど長いため、横からのスタイルがより大きく見えるのだと話してくれた。
さらに、街を走ってもなかなか見かけず他人と被らないということ。運転席に座った時に遠くまで見渡せること。それに加えて存在感のある堂々とした出立ちなど、眺めるほどに虜になってしまったと頬を緩めた。
ディーゼルエンジンのエントリーモデルだと、ナビなどのオプションを追加しても400万円を下回る価格で、ほかの候補車よりも手に入れやすい価格だったことも選択理由のひとつだったという。

「初めて自分が欲しかったクルマのオーナーになってみて感じたことは、カーライフの充実度は乗るクルマによってこんなにも変わってくるんだなということです。例えば、毎日通勤するために走っていた道は特別な道になり、スーパーまでの移動は楽しい時間になりました。決して誤解しないで欲しいのは、ヴェゼルが良くなかったというわけではないんです。ハイラックスが乗りたいクルマだったというだけなんです。乗り心地や使い勝手でいくと、ヴェゼルの方がかなり良かったですしね(笑)」

「ハイラックスは見た目が9割で購入したので、後から気付く発見も多かったんですよ」と、手のつけようのない数学の問題を目の前にして時計の針が動くのを眺めているような目をしながら答えてくれた。
「全長があるから、諦めなくちゃいけない駐車場があることでしょ〜。大きく見えるんですけど、体感的にはアクアよりも狭いと感じる車内の広さでしょ〜。あとは、シートに頭がガンガンぶつかる他のクルマにはない乗り心地なところでしょ〜。あっ、でもね?」

そう言いながら、探し物を見つけたような顔をして「GRスポーツでは、ステアリング応答性は高くなったし、ショックアブソーバーやコイルスプリングなども専用セッティングになっているので乗り心地がかなり改善しましたよ」
そう、河野さんは 2台目の愛車として手に入れたハイラックス から、さらに2022年式のハイラックスZ "GR SPORTS”(GUN125)へと乗り換えているのである。
その理由は、見た目が9割で購入したハイラックスよりも、さらに自分好みになって登場したからだ、とニヤリと笑った。

そんな現在の愛車を拝見すると、ハンドルやシート、エンジンスタートスイッチなど至る所に『GR』のロゴが散りばめられていているところが気に入っているとのこと。やりすぎなくらいがちょうど良いと満足そうに顔をほころばせていた。
ほかにも、2台目のときに選びたかった“ブラックラリーエディション"の特徴である、内装の天井部分がブラックという仕様が叶ったとも嬉々として話してくれた。

続いて外装はというと、グリル中央部に『TOYOTA』という専用エンブレムが取り付けられていたり、サイドアンダーミラーがないのでフロントデザインがすっきりシンプルになっていたりと、さらに河野さん好みになったという。
「GRスポーツはナビゲーション+パノラミックモニターが標準装備になったのでフロントフェンダーの補助ミラーが不要になったんです。あとから取り外すひともいるけど空いている穴を隠さなきゃいけないので、このクルマは最初から鉄板で継ぎ目のないツルンとしたボディでカッコいいと思ったんです。あくまでも、個人的な意見ですけどね!」

前期から後期になってデザインが変わったテールランプや、付けておけば良かったと後悔したオプションパーツ、こうだったらもっとカッコ良く見えるのにな〜と思っていたところなど、すべてこのGRスポーツに乗り換えることで叶えられたと満足そうな顔を見せてくれた。そして、こう続けた。

「僕は2台とも見た目から入って購入して、それで使ってみて『あぁ…ハイラックスってこんなにも乗りにくいんだ』と思っているくらいクルマのことを知らなかったんです(笑)。でも、もし自分とおなじように『クルマを買おうと思っているけど、自分はあまり詳しくないから買って後悔したくないな』と考えている人がいたら、ぜひ伝えたいことがあるんです。例え嫌なところが見つかったとしても、それすらも好きだと思えるよ!ということです。それよりも、カーライフを楽しまないことの方がもったいないです」
最近は見た目だけではなく、クルマの機構や歴史についても興味が出てきたという河野さん。愛車と過ごす時間が増えていくとともに、さらにハイラックスについて詳しくなっていくに違いない。

取材協力:
『神栖1000人画廊』(茨城県神栖市南浜)
『日川浜海岸』(茨城県神栖市日川)
かみすフィルムコミッション

(⽂: 矢田部明子 撮影:平野 陽 編集:GAZOO編集部)