【素敵なカーライフレシピ #6】仕事も、アソビも災害支援も、みんなクルマが助けてくれた

市販のルーを使ったカレーライスでも、家庭ごとにちがった味ができあがるように、クルマを素材としてアレンジされるカーライフも、ひとそれぞれです。そんな魅力的なカーライフのレシピを紹介するこのコーナー、第6回目は建設業を営む枡本昭一郎さん。
愛車のアルファードはまるで「ドラえもん」のようだという枡本さんのクルマからは、どんな秘密道具が出てくるのでしょうか?

朝5:50。枡本さんは起床して約10分で支度すると、6:00頃には出発します。多くの現場で朝礼が8:00にあり、それに間に合うように向かうには、この時間に出発することが多いのだそうです。枡本さんが乗っているのはアルファード・ハイブリッド。荷室には重さ300kgを超えるほどの道具類が積まれています。

枡本さんの仕事は建設業。埼玉県朝霞市で昭永産業という会社を営んでいます。
幅広く手がけているので一言ではまとめられないのですが、ドア、シャッター、サッシ等をはじめとするリノベーションが中心で、特にカードリーダーや指紋認証といったセキュリティ設備の組み込みを得意としています。
ゼネコンを経由して仕事の依頼が来ることも、マンションオーナーから直接仕事を受けることもあり、受注のルートも千差万別ですが、高い技術を持ち、小回りが利くこともあってほかの業者では困難な仕事を引き受けることも多く、忙しい毎日を送っています。

  • アルファードでさまざまな現場を飛び回る枡本さん。今回、写真を撮影させていただいた『トッパン小石川ビル』の入口にある回転ドア施工や、会議室の内装リノベーションなども枡本さんが手掛けたお仕事のひとつ

枡本さんの会社は個人営業ですが、仕事を受けると必要に応じて職人さんを雇い一緒に仕事をします。職人さんはそれぞれ現場に自分のクルマで来ますが大半がハイエース。でも枡本さんはアルファード・ハイブリッド。なぜ枡本さんはこのクルマにこだわるのでしょうか?
それは100V/1500Wの電源を使いたいからです。

枡本さんの仕事は道具も大事。パワーがあって使い勝手がいい道具を使うことが、仕事のクオリティや効率に直結します。
かつてはインバーターを使ってクルマ用の12V電源から100Vを取り出したりしていたこともあったそうですが、やはり後付けのインバーターを介すると供給が安定しないことがあるようで、使っていた器具が壊れたこともあったそうです。
その点、アルファード・ハイブリッドのような純正で1500Wまで使える100V電源がある場合は、安定性もバッチリです。

枡本さんの道具は、バッテリー工具が大半なので、だいたい電源がない場所でも作業はできます。とはいえ、高速カッターやサンダーなどの道具はバッテリーの減りが速いため、つねにアルファードのコンセントで予備のバッテリーを充電しつつ作業をします。

また、作業の内容によってはコーキング剤の攪拌機や小型の削岩機など、100Vの電源を必要とする道具もあります。ビルの外部作業では使えるコンセントが限られたり、大型連休に工場の電源を落としてしまって建物のコンセントが使えない状態で作業をすることもあります。
そんなときでも重たい発電機を持っていく必要はなく、アルファードのコンセントに差し込むだけで100V電源が使えるのはすごく楽だそうです。
「100V電源がとれないクルマにはもう乗れませんね」と枡本さんはいいます。

東日本大震災のときには、東北の友人を支援するべく3月下旬にこのクルマで現地に行ったそうです。まだ100V/1500Wの電源がとれる車種がわずかしかなく、あまり知られていなかった時代、停電して真っ暗な気仙沼で電灯をたいて炊飯器でご飯を炊いていると、まわりのひとに驚かれたといいます。
枡本さんは、その後2016年の熊本地震の際にもアルファードに乗って現地に駆けつけています。
「このクルマがあれば有事のときにも生き残れる自信があります!」と枡本さんは話します。

左)災害の復興支援に行ったときの写真。荷室が広いので救援物資もいっぱい積めます。右)アルファード・ハイブリッドはBBQでも活躍。冷凍庫を積んで、現地でかき氷を作ったり、アイスを食べたりできるのは、100V電源のおかげです。

アルファード・ハイブリッドは枡本さんにとって仕事だけのためのクルマではありません。枡本さんは非常にアクティブな趣味を持っていますが、どこにでもアルファードがお供しているのです。

枡本さんの趣味のひとつは2003年から始めたウェイクボード。
若い頃からスノーボードをやっていて、ショップのライダーとして大会にも出ていた枡本さんは、鎖骨を折ったり記憶をなくしたこともありました。
水の上のウェイクボードのほうが怪我をしなくていいかな、と当初は思っていたそうですが、偶然最初からプロのひとと知り合ったおかげでどんどん上達していくと、全日本選手権(!)に出るほどまでになりました。

スノーボードの頃から宙返りなどはお手のもの。大会に出るとなるとどんどん難しい技に挑戦しようとしてしまいます。
結局、ウェイクボードでも肋骨を3本折ったり、膝の十字靱帯を切ったり、半月板を割るなど怪我も多かったため、最近は楽しむ程度に抑えているそうですが、ウェイクボードに行ったときでも、終わったらアルファード・ハイブリッドの電源でドライヤーが使えるため「髪が乾かせる」と、一緒に行くひとからも好評だそうです。

ゴルフの腕前はウェイクボードほどではないそうですが、仕事の付き合いもあって行く機会は多いようです。
そのときの楽しみのひとつが朝のパン。近所においしいパン屋さんがあるということで、そこで買ったパンを仲間と一緒に車内で焼いて、焼きたてを食べながらゴルフ場に向かうんだそうです。
それも、食パン1枚ずつしか焼けないという高級トースターで!
これが、中はふわっと外はカリッと絶妙に焼けるそうで、まずは「車内でパンが焼けるの!?」、つづいて「こんなに美味しく焼けるの!?」と、一緒に行くひとには2回驚いてもらえるそうです。
最近では、たまにパンを買っていかないと「今日はパンないの?」なんて言われてしまうこともあるとか。

左)倉庫兼ガレージの2階にはパット練習セットが。「7回連続で入らないと帰れないというような練習をついやっちゃうんです」とのこと。右)1枚ずつしか焼けないというトースター。普通のトースターよりだんぜん美味しく焼けるそうです。

枡本さん、じつはサーキット走行も長年の趣味で、このアルファードとは別に、チューンアップしたスカイラインGT-Rを所有しているほか、耐久レースのドライバーや監督もやっています。
スカイラインGT-Rではサーキットでのタイムアタックイベントの常連で、素人ドライバーとしてはトップランカーのひとり。どうも何事にも全力投球してしまうタイプのようです。

サーキット走行の趣味ではアルファードは蚊帳の外かと思えばさにあらず。仲間に頼んでお手伝いに来てもらい、このアルファードをサポートカーとして持っていきます。
セカンドシート、サードシートには交換用タイヤを山積み。工具やタイヤウォーマーまで積み込みます。

タイムアタックではタイヤをいちはやく適正な温度まで上げることが重要なのでタイムアタックのトップランカーはタイヤウォーマーを使うのも普通ですが、ここでアルファードは強みを発揮します。
サーキットに向かいながら100V電源を使ってタイヤを温めることができるのです。
タイムアタックをする冬季はサーキットに着いてからタイヤを温めるのと、着いたときにはもう温まっているのとでは大違い。アルファード・ハイブリッドはタイムを狙うために欠かせない装備でもあるのです。

倉庫兼ガレージには、仕事の道具と趣味の道具の両方が保管されています。ストリートも楽しめるR34型スカイラインGT-Rに加え、サーキット走行用車両でのタイムアタックも楽しんでいるそうです。

枡本さんはウェイクボードやサーキット走行などで各地に遠征し、そこでいろいろなひとと知り合ったおかげで全国に友達ができたといいます。東日本大震災の復興支援に行ったのもウェイクボード仲間のためでした。
高速道路だけなら給油ナシで800kmも走れるというアルファード・ハイブリッドなら、被災地でガソリンを入れる必要もなく駆けつけることができるというのも強みです。

また、ゴルフやサーキット走行でもいろいろな仲間ができましたが、そういった人脈が仕事にも生きています。もともと専門ではなかった外壁や防水、さまざまな内装といった作業を相談されても、誰かしら専門のひとが知り合いにいることが多いので、請け負うことができるのだそうです。

「遊びで知り合った仲間というのは、ヘタなことをするとめちゃめちゃ気まずいっていうこともあって、お互いにかなり丁寧に仕事をするんですよね。だから安心してお願いできます」といいます。

枡本さんに愛車をたとえてもらったときに「ドラえもん」と答えてくれたのがわかりますよね。仕事のとき、趣味のとき、友人を助けるとき、様々な場面で必要なものを出してくれるクルマです。

「まぁ、秘密道具は自分で買ってるわけですけど(笑)、僕を含めてみんなを幸せにできるし、パッケージとしてはドラえもんですよね」と、枡本さんは笑って締めくくってくれました。

(取材・文:斉藤精一郎 / 写真:藤井元輔 / 撮影協力:凸版印刷)

[ガズー編集部]

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