【素敵なカーライフレシピ #18】3シーズンは、サーフボードとスーツを乗せて。それが僕の原動力

クルマのある暮らしはオーナーの味付け次第。ひとりひとりの人生を豊かにするレシピは十人十色です。どんな調理法でクルマとの生活を楽しんでいるのかに迫ります。

第18回目は、走行距離13万kmに達した、スバル・エクシーガに乗っている木村文俊さん。このクルマの使い方のメインは、仕事とサーフィンをしに海に行くためと言い切る木村さん。サーフィン歴はいまや20年を超えています。

木村さんのクルマ生活はサーフィンとともに始まりました。

免許を取得したのも、サーフィンをやりたいと思ったのも20歳のころ。当時は実家のクルマ、スターレットの屋根にサーフボードを乗せて海に出かけていました。
しばらくして自分のマイカー、ホンダ・モビリオスパイクを購入。その後、ホンダ・ストリームに乗り継ぎ、いまの愛車、エクシーガに至ります。

「じつはサーフボードを屋根に積んで駐車場に停めていたら、サーフボードを盗まれたんです。それがトラウマになりました。それ以来クルマを選ぶときは、サーフボードを中積みにできることが基準になりました」

木村さんのクルマ選びはいたってシンプル。いざ仲間とも行けるように、仲間のショートボードも中積みすることができ、3人分の荷物が載せられるクルマであること、家から海までのドライブが楽しめるクルマであることです。
さらにエクシーガを選んだ理由には、少しだけ世の流れに抵抗したくなったという思いも加わっています。

「世の中が電気自動車やハイブリッドのクルマが台頭してきて、もうこの先、ガソリンターボ車を思う存分楽しめない時代がくるだろうなと思ったんですね。だからいまのうちにしっかりとターボエンジンの車を味わっておこうと思って選びました」

「いまどきのクルマに比べたら燃費は悪いですが、気持ちよくエンジンを回して走りを楽しんでいます。低中速のトルクが楽しいんです。エンジンサウンドも気に入っていますね。よりサウンドを楽しむためにマフラーを交換して、好みのホイールを装着しています」

今回、撮影をするにあたって、木村さんには海に出かけるときのグッズを持ってきてもらえるようにリクエストをしたのですが、
「じつはあえて撮影用に準備したのではなく、これはいつもの状態で、車内にサーフボードは積みっぱなしです。ただ、夏は車内が高温になるのでサーフボードを降ろしています。夏場はサーフボードが痛むので積みっぱなしにはできないんです」
「サーフィンをやっていない方は夏こそサーフボードを積みっぱなしのイメージがあるようなのですが、それは逆。夏以外の季節は、いつでも海に行ける状態です」

ラゲッジールームを覗くと、ステンレスのパイプと金具を使って、サーフボードが置けるように改造されていて、ウェットスーツやチェア、バケツなどが用意されていました。
サーフボードは、緩やかな波に乗る用と、高い波に乗る用と2つのサーフボードを乗せています。ちょっとした車内の改造をはじめ、タイヤの履き替えやブレーキパッドの交換など、自分でやれることは自分でやるのが木村さん流です。

また後部座席には仕事着である、スーツと革靴が用意されていました。
「車内はもうひとつの自分の部屋ですね。スーツを用意しているのは、早朝、海に入ってから仕事に出かけることもあるからです。ウェットスーツからスーツに着替えるサーファーは珍しいかもしれませんね(笑)」

よく行く場所は千葉の海。明日は波が良さそうという情報をキャッチしたときは、居てもたってもいられなくなるとか。たとえば、明日、仕事前に行ける!おまけに波がいいと分かったら、前の晩からわくわくする気持ちが止まらないそうです。

仕事の前に海に行くときは朝3時に家を出ます。クルマに乗り込み首都高速道路を走って、アクアラインへ。家から海に向かう間のドライブも木村さんにとっては最高のひとときです。
「館山道に入った辺りから少しずつテンションが上がってきます。このわくわく感やテンションが上がる感じは20年経っても変わらないですね。そして家から海へ、海から会社へ。往路の移動が楽しめるクルマであることも大切なんです」

いい波がきた日はサーフィン仲間に声をかけなくても、海の上で仲間と会う確率も高いそう。
「久しぶりの仲間と海の上で再会することはよくあります(笑) たとえば学生時代からサーフィン仲間のひとりで、バイトで知り合った先輩なんですけども、お互い都内に住んでいるにも関わらず、都内では会うことはほとんどありません。でも湘南や千葉など海の上ではよく会います(笑)」

朝3時に家を出て海でサーフィンをし、スーツに着替えて革靴に履き替えて会社に向かう。いっけん、すごくハードなスケジュールに思えますが、これは木村さんにとっては、仕事をするための大きなモチベーションになっています。
「自分が少し頑張れば行けたのに、マージンをとって行くことを諦めたときに、全然、モチベーションが上がらなかったんです。精神的にも落ちますね。そんな後悔をするくらいなら、えいやで行ってしまったほうがよほど、1日の過ごし方にもメリハリが生まれて、あらゆることがスムーズに行くんですよね」

サーフィンを継続するために最近では筋トレも開始。サーフィン生活は健康維持にも一役かっています。

「夜明け前にクルマに乗って海に向かうドライブも自分にとっては心が安らぐ時間です。心が無になるといいますか、精神的にすごくリラックスしているんだと思います。海は海で、波に乗っていると自然からエネルギーをもらえているような感覚があります」

「僕にとってサーフィンすることとクルマを走らせることはイコールで、どちらも無くなっては困るもの。自分が自分らしく生きていくためにどちらも必要なものなんです」

いつかはクルマにサーフボードを積んで、日本中の海から海へと旅をしたいという木村さん。そのころはどんなクルマで旅をしているのでしょうか。

(取材・文/鈴木珠美(officetama,Inc.) 写真/村上悦子)

[ガズー編集部]

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