乗って触って夜空の星もつかみにいける最高の相棒。ユーノスロードスター

夫婦そろってスポーツカー好きという「わらびさん」の愛車は、1996年に限定800台しか生産されなかった「ロードスターNA8C (VRリミテッド コンビネーションB)」。メタリックが入っている緑の特徴的な塗装はこのグレードのみで、稀少価値が高いというところも気に入っているそうだ。

そんな、わらびさん×ロードスターについて、色々聞いてみました。

――ロードスターを愛車に選んだ理由は?

オープンカーに乗りたくて、「屋根が開いて、自分で整備できそうで、そこまで値段も高くなくて、ちょっと珍しい車」を条件に色々探していたら、たまたまカーセンサーで見つけました。
住んでいる場所から近かったので見に行くと、古い車なのに思ったより綺麗だったので試乗もせず即日購入しました。

――「オープンカー」にこだわる理由は?

S660に乗る機会があって、「オープンカーの素晴らしさ」を体感してしまったんです。風を受けながら走って、見上げれば空が近いという感覚が忘れられなくて。
だから、屋根が開く車なら何でもいいやと思ってました(笑)。

ロードスターを購入して、長野県の星空を見に行ったんですけど、車内から星に手が届きそうで。これは、オープンカーでしか味わえないぞと大満足でしたね。
まぁ、でも、よくよく考えると、ロードスターだからこそ楽しめているのかもしれません。

――あれ?屋根が開けば何でもいいとか言ってませんでした?(笑)

ロードスターを購入した当時は、の話です(笑)。ロードスターって、スピードを競うというよりは、ゆっくり走って楽しむ車だと思っていて。それが私にピッタリでした。FRということもあってか、交差点を曲がるだけでも何か楽しいし。

めちゃくちゃ固いシフトレバーをガチャガチャしながらシフトチェンジするのも気に入っているんです。ロードスターに乗ったからこそ出会えた人達も沢山いますしね。

――ロードスターに乗ったからこそ出会えた人達とは?

私の乗っているロードスターは、1996年製なので古い車なんです。なので、部品を入手するのが結構大変で。そんなときに、部品を譲ってくれたりと助けてくれる人に出会えました。

――そういう人って、どうやって知り合うんですか?

SNSです。
私の場合は、ツイッターで「不動になったww」と呟くと「原因はこれじゃない?」と顔も知らないロードスター乗りの方々が親切に教えて下さって。それをキッカケに仲良くなったんですよ。

個人の見解ですが、古いロードスターに乗っていらっしゃる方は親切な人が多いです。部品共有など、みんな協力して励ましあって乗っているんです(笑)。文章の雰囲気とか、ツイート内容とかで何となく人柄が分かるんですよね。

で、ロードスターが集まるミーティングでお会いすると、やっぱりイメージ通りの人だった!という事が多いです。

――なるほど。ちなみに、部品共有以外で助けられたことはあるのですか?

車検の通し方などは教えて頂けて助かりましたね。色々細かく教えてもらえるし、実際に「ロードスター」という車種の車検を通した人の、有益な情報を惜しみ無く教えて頂けました。
1人で車検を通していたら、1発で合格とはいかなかっただろうなと思います。

――わらびさんが、車いじりに奮闘している姿を応援したい人が多いのかもしれませんね。

そう思って頂けると嬉しいですが、素人が自分で車を整備するって思ったより大変で。とくに、車庫調の交換はキツかったな……。
ロアアームを動かすのは力がいるので私1人では無理でした。

――なぜ、自分で整備しようと思ったのですか?

金銭的な理由もありますが、自分で出来ることは自分でしたいんです。YouTubeを見ながら、見よう見まねで愛車のお世話をするのって楽しいですよ。私の整備が悪くて故障したとしても、なぜ壊れたのかを探して直すというのも楽しそうですしね。

そう思うと、ロードスターは私にとって「最高の遊び道具」なのかもしれないです。乗って、触って遊べる的な。

――実車を遊び道具にしてしまうとは(笑)!わらびさんのロードスターは、整備しすぎて直すところが無さそうですね。

いや、エアコンが故障してます。エアコンだけは、素人には難しそうなので諦めました。

――夏になると暑くないですか?

夏は乗ってません。とくに、気温が30度以上になりそうな日は命の危険性があるので。
29度くらいのときは、クーラーボックスに保冷剤を山ほど入れて、小型扇風機を回して無理やり乗るときもあるんですけどね。

――へぇ。それで涼しくなるんですね!

いえ全く。涼しくなった気がするだけで、効果はあまりないです(笑)。ただ、我慢も楽しさのうちの1つだと思って受け入れています。

――ロードスターのためなら暑さも耐えられるということですね……。わらびさんの愛車に対する思いは十分伝わりました。最後に、わらびさんの今後の夢を教えて下さい。

夫を助手席に乗せてキャンプに行きたいんです。焚き火を見つめながら、肉を焼いて、愛車を眺めるという至福のときを過ごしたいですね。
荷物が積めないと言われていますが、テントと寝袋はキャリア(20kgまで積載可能)に、食べ物はクーラーボックスに詰め込んでトランクに積めば意外といけちゃうんです。

――薪を持っていくのを忘れてますよ。

はっ、薪を置くスペースはもうないかも……。そうだ!現地で薪割りします!!

2年前に購入し、まだ2万kmしか走っていないという わらびさん。ロードスターとの珍道中は、まだまだ続きそうです。

※当企画の記事は、お客様からご提供いただいてる写真とインタビューをもとに作成しております。

[ガズー編集部]

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