失恋がきっかけで購入したヤリス。でもそのヤリスが紡いだ小さな恋
失恋をきっかけに、真っ赤なボディのヤリスを購入したという「あおいさん」。仕事をかけ持ちして、貯金を貯めて迎え入れたヤリスを運転したときは、なんともいえない気持ちになったといいます。そんなヤリスは、あおいさんに素敵な出会いをもたらしてくれたそうです。
今回は、あおいさん×ヤリスのお話。
――なぜヤリスに乗ろうと思ったのですか?
当時、片思い中の彼がいたんですけど、その人に失恋したことをきっかけに購入を決めました。キャンバスという軽自動車に乗っていたんですけど、乗るクルマを変えることで彼を忘れたいと思いまして……。大失恋だったんですよ。
――それでクルマを購入したわけですね。あの…、理屈は分かるのですが「失恋して髪を切る」というのが一般的かと思ってました。
あはは、確かに!でも、髪は切ってません(笑)。実は、その彼がクルマ好きだったというのもあるんですよ。彼の好きなものが知りたいと思って、クルマについて話を聞いていたら、いつの間にか興味が沸いてきてしまったというか。
「クルマはただの移動手段」としか思っていなかったのに、「クルマって楽しいじゃん」に変わってたんですよ。今となっては、ふられちゃったけど良いこともあったなぁなんて思っています。
――新しいクルマを購入すると、心機一転という気持ちになりますものね。
はい。購入に至るまでがなかなか大変だったんですけどね。というのも、キャンバスのローンがかなり残っていたんですよ。色々オプションを付けていたから、軽自動車とはいえどもいいお値段だったし、10年ローンを組んでいたので160万円くらい残価が残っていたんです。
正直、今のお給料ではかなり厳しいなと思ったんですが、「私はこんな格好いいクルマに乗るようになったんだぞ!」と見返したかったという気持ちもあったので、めちゃくちゃ頑張ってお金を貯めました。会社が副業OKのところだったので、仕事が終わって飲食店でバイトするというダブルワークをしばらくこなしました。キツかったんですけど、忙しくて傷心してる暇がないから、お金が貯まった頃には「そういえば失恋してたわ」ってふっきれていました(笑)。
――ううぅ、あおいさんがヤリスを購入できて本当によかったです(泣)。
納車されるまでは、ヤリスに片思いをしている感じでした。だから、ディーラーに迎えに行ったときは、やっと一緒になれる!とすごく嬉しかったです。
新しいクルマはどんなクルマにしようかなと考えながらトヨタのホームページを見ていたら、ヤリスがトップページに出てきて一目惚れして。だけど、発表されたばかりで車両価格が出ていないから、自分に買える金額なのだろうかと毎日ネットを見ながらヒヤヒヤして。
ヤリスのことについて色々知りたいと思って、試乗記やグレードなど記事を読み漁って。そうすると、「ヤリスはヴィッツの後継者で、コンパクトカーなのか」「スポーツカーではないけどスポーティーな走りが魅力のクルマなのか」とか分かってきて。なんだか、ヤリスに恋する女の子みたいになってましたね(笑)。
――片思い中の彼には失恋してしまったけど、ヤリスとの恋が実って良かったじゃないですか。
ヤリスとも両思いになれたのですが、ヤリスがきっかけになって彼氏も出来たんですよ。Twitterでヤリスオーナーですと自己紹介をしたら、女の子でヤリスに乗っているなんて珍しいねと声をかけてくれて。クルマ好きで、自動車ディーラーで働いているということもあって、ヤリスについて色々教えてくれました。
――素敵!本当にヤリスを購入して良かったですね。
そうですね。最初はTwitter上だけのやり取りだったんですけど、ある時「洗車をしてあげるから家に来ない?」と言われて。いきなり家に行くの?と警戒していて、どうしようかなと悩んでいたんです。なんとなく誤魔化して話をしていたら、実家に住んでいるということが分かったんですよ。え?実家に行くの?と(笑)。
――実家!?どういうこと(笑)!?
そうなりますよね(笑)。でも、私も面白くなってきて初対面で彼の実家に行ったんですよ。そしたら、本当に丁寧に洗車してくれただけでした。
――普通にいい人!邪な考えを持った自分が恥ずかしいです(笑)
洗車のあと、近くのファミレスにご飯に誘ってくれて、30分かけて告白されました。私はクルマについてそこまで詳しくないですけど、お互い「クルマ好き」という共通点があるから話していて楽しいと言ってくれました。
晴れた日は洗車してくれたり、悪いところがないか整備をしてくれたりと、とても優しいのでお付き合いしてよかったなと思っています。スポーツカーに乗っているというのも、カッコいいなと思っています。
私は、ヤリスを点検してもらうのを口実に、彼の職場に行って、働いているところをコッソリ覗いたりしています。あっ、他の皆さんの御迷惑にならないように、つまらないものなのですが差し入れを持っていくようにはしてるんです。
――なんだか、すっごく可愛い恋をしているんですね。キュンとしちゃう。
いやいや、お恥ずかしいです。なんと言いますか、理由はどうあれ頑張ってヤリスに乗って良かったなっていうことが言いたかったんです。よし、改めまして。ヤリスに乗って本当に良かったです!
ヤリスは今日もピカピカに洗車されていることでしょう。恋にヤリスに一生懸命な女の子と、クルマ好きの優しい彼氏を乗せて、どこかの道を走っているのかな。
【Twitter】
ヤリスのあおい さん
【インスタ】
aoi05_25 さん
(文:矢田部明子)
※当企画の記事は、お客様からご提供いただいてる写真とインタビューをもとに作成しております。
[ガズー編集部]
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