マツダ ロードスターと楽しむ早朝ドライブ!映像で綴るこだわりのカーライフ

  • マツダ・NDロードスター

早朝ドライブをこよなく愛する、Kazu Fun Driveさん。愛車のマツダ ロードスターは、2022年に新車で購入。約2万6000キロを超えたところだそうです。

軽快に走る愛車を求めてきたなかで、ミニクーパーSやロータス エリーゼなど、ライトウェイトなスポーツカーを経て、ロードスター にたどり着きました。

今回は、そんなKazu Fun Driveさんとロードスターのカーライフをご紹介します。

――クルマに興味を持ったきっかけは?

最初に惹かれたのは、6歳くらいの頃だったと思います。当時はいわゆる「スーパーカーブーム」の真っ只中で、ランボルギーニ ミウラが現役で走っていました。テレビでは「スーパーカー対決」みたいな番組もあって、子どもながらに胸を躍らせていましたね。

運転は、20歳になって父のトヨタ カリーナEDに乗るようになってからです。そこでMT車の楽しさを知りました。「自分がクルマを動かしている」って実感が楽しかったです。

  • マツダ・NDロードスターとオーナーさん

――そのあとは、どんなクルマに乗られていたんですか?

メルセデス ベンツの320SLに乗っていました。左ハンドルで、剛性感のあるクルマでしたね。スノーボードにハマってからは、日産 ステージア。そのとき身についた「早朝に出かける習慣」が、今でもドライブスタイルに残っているのかもしれません。

――今の愛車とはかなり方向性が違いますね

実は以前もロードスターに乗っていて、その出会いは大きかったですね。

1989年に、初代ロードスターを新車で購入しましたが、車体が軽くて、運転がとにかく楽しい! 箱根などいろいろな場所に出かけました。特にシフトフィーリングがすばらしくて、ショートストロークでカチカチっと入る感じがたまりません。

ブルーのボディカラーも気に入っていました。「ブルーが似合うクルマ」に惹かれる傾向があって、それは今でも変わっていないですね。

それからは、BMWのミニクーパーS、ロータス エリーゼを2台乗り継いでいます。サイズ感が良く「軽くてキビキビ走るクルマ」は、自分の中でずっと変わらないテーマかもしれません。エリーゼは本当に楽しかったので、機会があればまた所有したいですね。

  • マツダ・NDロードスターのエンジンルーム

――現愛車は“帰ってきたロードスター”という感じですね。新車でお迎えされたそうですが、決め手は何だったんですか?

やっぱり、990kgという軽さです。それからボディカラーですね。精悍な濃紺(ディープクリスタルブルーマイカ)のボディに黒いホイール。理想通りの引き締まったルックスで「これは間違いなくカッコいい」と思いました。この色がなかったら購入していなかったかもしれません。パールのようなキラキラとした光沢があって、光の当たり方でさまざまな表情を見せてくれる色です。

高速道路でガソリンを入れたときに、スタッフの方が「すごくいい色ですね!」と言ってくれたのもうれしかったですね。

――おっしゃるとおり、深くてエレガントなブルーですね

永遠に無傷で乗ろうって、ちょっと本気で誓ってしまいました(笑)。

――そんなお気に入りの愛車ですが、ご自身でカスタムは?

基本的に純正のバランスがすごく気に入っているので、大きく変えるつもりはありません。自分らしいと思える部分を、さりげなく変更しているつもりです。

ホイールナットは、純正オプションのホイールナットセットに交換しています。標準はクロームなんですが、ホイールがブラックなのでナットもそろえました。あまり見かけないカスタムですが、全体の印象が引き締まって見えるので気に入っています。ちょっとしたこだわりポイントですね。

足回りは、購入時にオートエグゼのクラブスポーツサスキットを装着しました。2〜3cm程度のプチローダウンにすることで、見た目がスポーティになりました。減衰力は24段階で調整できるので、今はちょうど中間くらいの硬さに設定しています。少し硬めの乗り心地ですが、妻も何も言わないので、これでOKかなと思っています(笑)。

  • マツダ・NDロードスターのお気に入りの足回り

――今後手を加えてみたい部分は?

シフトノブを換えようかと考えています。純正シフトノブも悪くないですが、私の手が小さいので、もう少し細めのスティックタイプのほうがしっくりくるかなと。オートエグゼのナッパレザー製シフトノブが気になっていて、操作感だけじゃなくて触り心地にもこだわって選びたいなと思っています。

――「通」なこだわりですね!日頃のメンテナンスについてはいかがですか?

まず、1日走ったら必ず洗車しますね。「走ったまま汚れた状態で放置する」ということができなくて……。といっても、ガソリンスタンドでプロの手洗い洗車をお願いしています。仕事が忙しいのもありますが、そこは信頼できるプロにおまかせする形ですね。スタッフの方には、いつも感謝しています。

――他に心がけていることは?

運転中の急ブレーキや急発進はしないようにはもちろんですが、ドアやトランク、幌の開閉まで丁寧に。特にトランクは塗装を傷めないよう、柔らかい布を当てて開け閉めしています。

あと、冬場は走りません。凍結防止剤による下回りのサビが心配なので……。そんなわけで、12月から3月は“冬眠”ですね。無理に使わずきちんと労わって乗っていくことが、結果的に一番長く付き合える方法と思っています。

――普段はどんなスタイルでドライブを楽しんでいますか?

基本的に早朝ドライブです。たまに遠方へ行くこともあります。

早朝の澄んだ空気と自然に包まれながら走る時間が好きですね。夜明け前は高速も空いていて、行き帰りもスムーズです。安全面でもメリットが大きいです。

さっきも話しましたが、スノーボードに通っていた頃の癖が、今のドライブスタイルにつながっているのかもしれません。みんなを起こさないように静かに家を出て、昼前には帰宅する。車体も汚れにくくて洗車の時間も確保できる。そんなサイクルが自分には合っている気がします。

  • 朝日に照らされるマツダ・NDロードスターと紅葉

――お気に入りのドライブルートを教えてください

これまで、納車当日にも1泊2日で行った磐梯吾妻スカイラインや四国カルスト、UFOライン(瓶ヶ森林道)など、全国の景色が良い道はあちこち行っていますが、よく走っているのは「志賀草津道路(国道292号)」です。長野県と群馬県を結ぶ山岳ルートで、季節ごとの表情が楽しめるお気に入りの道です。

私は、長野側から入って草津側へ下っていくルートを通ることが多いです。方向によって異なる景色の美しさが楽しめるのも、この道の魅力のひとつだと思います。

この道のハイライトは、標高2172メートルにある「国道最高地点」。山並みやワインディングが一望できる絶景ポイントで、道沿いにはログハウス風の横手山ドライブインがあります。ここでいつも休憩しているんですが、雰囲気があって素敵です。道中には草津温泉もありますので、観光にもおすすめですよ。

――行ってみたくなります!

そうそう、こんなことがあったんです。秋の早朝の6時半頃に、国道最高地点に到着したときです。その日は道中ずっと曇っていて「今日は景色はダメかもな」とあきらめかけていました。

ところが! 頂上に近づいたあたりで、急に視界がパッと開けたんですよ。一面に広がる雲海。そこに朝日が差し込んで、雲がふわっと金色に染まりはじめて……。自分がまるで、空の上に浮かんでいるような気持ちになりました。言葉にならないほど感動して「この瞬間のために来たんだ」と思いましたね。ロードスターも喜んでくれたと思います(笑)。

  • マツダ・NDロードスターのイメージカット

――その感動、記録しておきたくなりますね

実は、もともと映像を撮るのが好きで、ドライブシーンを映像で記録することが「ライフワーク」になっています。YouTubeチャンネルで動画も発信しているんですよ。

――動画制作はいつ頃から始められたんですか?

原点は高校生の頃ですね。当時、バイクの走行映像に流行りの洋楽を合わせた番組があったんです。番組名は忘れちゃいました(笑)。いわゆるミュージックPVのようなスタイルなんですけど、あれがすごくかっこよくて。「走るという行為そのものを美しく残す」っていう感覚が刺さったんです。

実際に動画を撮影し始めたのはクーパーSに乗っていた頃です。当時はまだデジタルビデオカメラを使って、なんとか工夫しながら撮影していました。

私にとってドライブの“走る時間”そのものが人生の大切なひとときです。映像という形で記録に残すことが、今の自分にとって意味のあることだと思っています。

  • マツダ・NDロードスターのメーター

――撮影や編集には、どんなこだわりがあるのでしょうか?

映像は、車内後方に「Insta360 X4」というアクションカメラを固定して撮影しています。ロードスターはオープンカーなので、開放的でダイナミックな映像が撮れるんです。

編集は、Insta360純正のアプリでリフレーム処理をし、ベースの映像を整えます。そしてiMovieでBGMやテロップを加えたり、KeynoteでGIFアニメーションやルートを入れたりと、ちょっとした演出も工夫しています。

どれも手間はかかりますが、ひとつの作品にする気持ちでこだわって仕上げています。

――この先、ロードスターとどんな時間を重ねていきたいですか?

定年まであと数年。65歳まで働いたとして、そこから何年ロードスターと一緒に走れるんだろう……ということを、ふと考えるようになりました。だったら60歳で一区切りをつけて、このクルマと過ごす時間をもっと大切に味わってもいいんじゃないかと考えることもあります。

ロードスターは私にとって「思いの集合体」であり、もう一人の自分です。これからも一緒に、行きたい場所へ。自分の心が動く方向へ走っていきたいなと思います。

  • マツダ・NDロードスターのリヤ

お気に入りの道を映像作品として残す。Kazu Fun Driveさんのドライブスタイルは、そんな“自分時間”の心地よさにあふれていました。

ドライブの様子はYouTubeチャンネルでも発信されています。癒されますよ!ぜひチェックしてみてくださいね。

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Kazu Fun Driveさん

【Instagram】
kazu.fun.driveさん

【YouTube】
Kazu Fun Drive

(文:野鶴美和 写真:Kazu Fun Driveさん提供)

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