18万円のミラジーノ1000に一目惚れ。初めてのカーライフは、波瀾万丈の幕開け!?

1年半前に、ヤフオク!で目に止まったミラジーノ1000を購入した「ゆうほさん」。念願叶ってということもあり、休日は海沿いをドライブするのが楽しみなのだとか。水色のボディカラーや、オシャレな内装がお気に入りとのこと。

そんな、ゆうほさん×ミラジーノ1000のお話をお届けします。

――ミラジーノ1000との出会いは?

ヤフオク!で化粧品や服をチェックしていたら、ミラジーノ1000がなぜか出てきたんです。名前も存在も知らなかったのですが、えっ!可愛い!と一目惚れしてしまって。現物も見ていなかったのですが、まぁ、大丈夫だろうと思い購入しました。

――現物を見ずに購入とは……、なかなかチャレンジャーですね……。

今となっては、自分でもそう思います(笑)。その頃は、クルマについての知識が一切無かったので「クルマってオークションで買えるんだ~、わざわざお店に行かなくてもいいじゃん」くらいの感じでした。

それと、当時は大学生でお金もなかったので、15万円という価格が魅力的でした。この値段なら私でも買える!と、希望が見えてきたといいますか。

――あの、こんなこと言うのは失礼かもしれませんが……、15万円という安すぎる価格が少し怖いというか……。

いやいや!売り出し価格は15万円でしたが、即決価格は18万円だったので安すぎではないです!

でも、父にも同じことを言われましたね。父は自分でエンジンを積み換えたり、ボディを塗装したりしていたので、クルマについて知っていると思い相談してみたんです。

そしたら、「古い車だから購入した次の日に故障するかもしれないし、そもそもオークションで車を買うこと自体リスキーだからオススメはしない」と言われました。まぁ、やんわり反対されましたね。

――そこまで言われたのに、なぜ購入したのですか?

皆が乗っているようなクルマに乗りたくない、という変なこだわりがあったんです。ミラジーノ1000って、軽自動車のミラジーノとボディや部品は全く同じで一見違いが分からないのですが、エンジンが違うんです。調べた所によると、販売台数が振るわなかったから1000台しか生産されなかったとのことでした。

生産台数が少なく、現役で走っているのはそのうちの何台なんだろうと考えた時に、かなりレアなクルマだと思ったんです。これは、なかなか人と被らないだろうと。で、そのことを旧車好きの父にPRすると、確かにすごいと言ってくれて購入することを認めてくれました。

――よかったですね。でも、実際に現物を見るまで不安じゃなかったですか?

父と一緒に、宮城から群馬まで引き取りに行ったんですけど、不安は全く無くて早く乗りたい!早く会いたい!とウキウキしていました。

あっ、でも、オーナーさんと、高崎インターチェンジを下りてすぐのコンビニで待ち合わせをしたのですが、さすがにアロハシャツを着たおじ様がクルマから出てきたときは少し不安になったかな……(笑)。

というのは冗談で、ミラジーノ1000について色々教えてくれたり、エアコンフィルターなどの消耗品一式も譲って頂き、とても素敵な方でした。

――実際に前のオーナーから譲り受けてどうでしたか?

これが私のクルマなんだと、すごく嬉しかったです。もともとデザインはドンピシャだったんですけど、実際に見てさらに好きになりました!丸いライトやフォグランプ、正面からのお顔がとくに可愛くて。

あと、内装も素敵なんです!ハンドルの部分が木目調なんですけど、それがレトロな雰囲気に合っていてオシャレなんです。

納車日にあったアクシデントといえば、ペーパードライバーだったので運転に慣れていなくて、インターに入りたいのに、クルマ屋さんに間違えて入ったことくらいです(笑)。あれは自分でもビックリしました(笑)。

――なにはともあれ、大きなトラブルがなくて良かったです!

そうなんです!驚くことに何もないです!群馬から宮城まで無事に帰ってこられたし、父にクルマを見てもらったんですけど、エンジンなども異常はないと言われました。自分でやったのは、タイヤ交換くらいですね。古いクルマなので1000kmくらい走るとエンジンオイルが減ってしまうので、そこは注意しなければいけないですが。

――それなら、お父様も安心ですね。

実家のクルマは40年前のジムニーなので、私のクルマが1番新しいし乗り心地が良いんです。最初は心配していた父ですが、今では「乗らなくなったら頂戴ね」と言っています。高速道路もバリバリ走るから、ドライブにもよく行きます。

気仙沼に大きな漁船が停まっている港があるんですけど、ミラジーノ1000と漁船を並べて写真を撮ったら、豆粒みたいに小さくて。この小ささが際立つ写真が1番気に入っています。

――ゆうほさんのミラジーノ1000愛が伝わってきます。

例えるなら、彼氏のような存在です。これからも色々な所へ出掛けたいと思ってます!

19年前に製造されたミラジーノ1000は、ほぼ同い年の「ゆうほさん」をオーナーに迎え入れました。Bluetoothがついていないので、未だにCDで音楽を聴かなくてはいけないのもお気に入りポイントなのだとか。

「父が聞いてた古い曲を聴きながら、日本海の海沿いを走るのが夢です。エモいなぁ~」と、嬉しそうに話してくれました。

[ガズー編集部]

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