「人の役にも立ちたい」 “同い年”の80と過ごす濃密なランクルライフ

ワイルドなオージースタイルでランクル80に乗るry0_04iさん。その出会いは運命的だったと語ります。果たしてその出会いとはどんなものだったのか、お伺いしました。

――ワイルドで迫力あるランクル80ですが、どのような経緯で購入に至ったんですか?

大学を卒業して、就職をした時に初めて買ったのがこのランクルなんです。それまでの生活環境の中で、周りにランクルに乗っている人が多かったんですよね。なのでその影響を受けて自然とランクルに目がいくようになっていました。

――え? 初めてのクルマがこのランクルですか? 周りにランクル乗りが多いとおっしゃいましたが、アウトドアやキャンプをする人が多いとか?

いや、アウトドアやキャンプは全然してないです。むしろ家で寝ていたい(笑)。

大学時代にバイトをしていた古着屋さんの店長が70ショートに乗っていたんです。そしたらオーナーが60に乗っている。と言うお店だったんです。
さらに言うと地元で行く床屋さんに78プラド。大学時代の友人の父親が100系ランクルと、なぜか周りにランクルがいっぱいいたんですよ。

――すごいですね。いろいろなランクルが身近にありますね。なかなかそんな状況にならないと思います

そうなんですよ。なぜかいっぱい居たんですよね。大学の友人も、父親の100に乗って迎えにきてくれて遊びに行ったり、バイト先の店長の70に乗せてもらったりで、自然とランクルに乗っていました。

そのうちに、だんだんランクルの魅力にハマっていき、自分は80に乗りたいなと思ったんです。スタイリング的に少し丸みを帯びて可愛いさも感じますし。その中でも、白・ディーゼルの80を探し始めたら、たまたま出てきたんですよね。

――80の白、ディーゼルって結構ピンポイントな感じですけど、出てきてくれたんですね

ほんとたまたまだったと思うんですけどね。
周りの人に「80の維持費ってどのくらい掛かるの?」とか、「トラブルとかどうなの?」って聞いたり調べて、買ってもなんとかなるかなと感じて購入しました。

親に話したら反対されましたけど、クルマの購入費や維持にかかる見積もりや、トラブルシューティングに関する資料などまとめて、これならイケるってプレゼンしました。そしたら認めてくれました(笑)

――すごい、親に向けてプレゼン資料を作るなんて! 初めてクルマを買うのにランクルは少し考えますよね。同じ四駆系のクルマで初めて買うならジムニーとかはどう?とか思いますし

そうなんですよね。雪の降る地域に住んでいるので四駆のクルマとして、ジムニーも考えましたし、スバルのクルマとかも考えたんですけど、やっぱりランクルが良いなと思ったので。

しかも、このランクルが1996年3月生産で、自分が1996年4月生まれなんです。ほぼ同い年という運命も感じましたね。

――それは運命的な出会いですね。もう買うしかないですね! 買ってからはどのようにランクル80を楽しんでいますか?

ですよね(笑)。もうこれしかないと思いました!

買ってから結構すぐにバンパー交換しちゃいました。オージースタイルにしたい、80でオージースタイルだから乗りたい、という気持ちがあったので、まずはバンパーを交換しました。そしてそれからそんなに時間をあけないでシュノーケルも付けて、今のスタイルになりましたね。

――すごい行動力というか実践力。最初からこうしたいというイメージがあったんですね

実は家からそう遠くないところに、今はメンテナンスなどもお願いしているんですが、ランクルを扱うショップがあるというのを買ってから知ったんです。
そのショップにいろいろパーツがあったりして、「こうしたい」と言うイメージに寄り添ってくれるので、勢いとかもありますけど、結構イジりやすい環境ですね。シュノーケルを付けるのも、ボディに穴を開けるんですが、そこも躊躇なく開けましたし(笑)。

――近所に面倒を見てくれるショップがあるのは心強いですね

なんだかんだで80も結構な年数が経過しているクルマなので、トラブルが出たりもします。パーツが無かったりすることもあるんですけど、オリジナルで作ってくれたりして、やはり専門店だといろいろツテがあるのでなんとかなるのがすごいですね。
そこでランクル乗りの人と知り合ったりして、いろいろ情報交換などもできるようになりましたし。

――確かに専門店の強みですね。頼れるお店に出会えてよかったですね。さらに、同じ車に乗っている仲間が増えるのは楽しいですよね。

友人やランクル仲間で遊びにも行きますね。いわゆるクロカン的な遊びはしていないんですけど、林道行ったりツーリングしたり、一番多いのはクルマが入れる浜辺で遊んだりしています。近所なので(笑)

――浜辺に降りられるのは良いですね。でも浜辺は危険もいっぱいありますよね、動けなくなったり

そうなんですよ。実は買った当初、浜でハマったことがあるんですよ。今ならその辺りは危険だから行かないと分かるんですけど、当時はわからなかったので。
そしたらランクルの人に助けて貰ったんですよ。ウインチが付いているランクルで、引っ張って貰って助けてもらいました。

――おお、やっぱり浜辺ではそういうことが起こるんですね

そう、助けて貰ったことで、ちょっと意識が変わって、今は自分がスタックした人を助ける側になりました。うっかり入ってきて動けなくなった乗用車などを、自分のウインチで助けています。
そういう人の役に立つ部分は継承していますし、ただ遊んでいるだけでなく浜辺のパトロールなんかもしていたりします。

――なんという優しい精神。ランクルだからこそできることですね

ええ、雪の降る地域なので、ランクルで雪かきしながら、とりあえず道筋だけ作るとかもしています。ランクルだからできることですね。

――すごい社会貢献!そんななんでも役立つランクルはもう手放せないですね

そうですね、できれば一生添い遂げたい感じはあります。パーツとかもなんとかなるでしょうし。なるたけ長く維持していきたいです。

運命的な出会いで購入して、今では自分の趣味だけでなく社会貢献までしてくれるランクル。
自分の好みを実現してくれる頼れるショップを味方に、この80ランクルと一生を添い遂げることが目に浮かんできました取材となりました。

【Instagram】
ry0_04iさん

(文:雪岡直樹)

[ガズー編集部]

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