スローライフはバンライフ。キャンプのプロが選んだのはデリカでの車中泊だった
キャンプ歴は10年以上で、JAC公認オートキャンプインストラクターの資格も持つ小濱さん。新たなキャンプスタイルの模索中に、海外のバンライフカルチャーの存在を知り3年前にデリカを購入したという。
テントは張っても張らなくてもいい、海に行っても山に行ってもいい。自分に合うスタイルを見つけることが重要なのだそうです。
今回は、小濱さんにデリカと過ごすバンライフについてお伺いしました。
――テントも張らなくていい……。ふむ。ズボラな私にとっては、かなり魅力的です。
僕もそうですよ。だから、デリカを購入して車中泊をするようになったんです。1泊2日のキャンプでテントを張っていたら、場所選びや設営・撤収といった作業だけで結構時間を持っていかれるんですよね。
だから、バタバタするのが嫌だなという人には「簡単」「暖かい」「楽しい」からかなりオススメですよ。
――私はテントを張るのに夕方までかかって、夜ご飯は少し離れたファミレスに行ったことがありますよ(笑)。キャンプなのに(笑)。
それもありだと思います(笑)。もちろん、テントを張るのが好きな人もいるし、焚き火をするのが好きな人もいるから、それが間違っているとかではないんです。
10人いればそれぞれのスタイルがあるから、マナーをしっかり守ったうえでやりたいことをやって、自分が楽しめる方法を選べば良いんです。僕の場合は、車中泊の方がスタイルに合っていたというだけです。
――車中泊するとなると、キャンプ仕様にカスタムしているんですか?
カスタムというか……、自分達で工夫をして手作りで車内の環境を変えていくという言い方がしっくりくるかもしれません。カーペットと内張りを剥がして、上から自分で木の板を貼っただけなので大層なことはしていないんです。
あくまでも使いやすくするというDIYが目的なので、外装の凹みは使い勝手に支障ははないだろうという理由で板金もしていないですし(笑)。中古で購入したので、傷も結構ありますが気にしていません。
――内装を拝見しましたが、どれも素敵だったので、結構カスタムにお金をかけたのかと……。
いえいえ、全くそんなことはありませんよ。僕は、低コストな材料を使ってDIYをするのが好きだし得意なんです。その上で車内環境を整えつつ、ソロでもファミリーでも快適に過ごせる空間作りを意識しているといいますか。
――機能性が優れているということもあり、キャンプ用品って結構お高いじゃないですか。だから、なかなか手が出せずにいるんですよね。
確かに、機能性が良いと少しお値段が張ってしまいますよね。でも、利便性ばかりにとらわれずにコストを抑えながら”キャンプを楽しくする”方法もありますよ。
例えば、LEDのイルミネーションライト。これを点けるだけで暗い車内が幻想的な空間に生まれ変わって気持ち的にワクワクしてきませんか?
――おお!これなら私も出来そうです!道具やブランドにとらわれずに、出来る範囲で自分がテンションの上がるカスタムをするということですね。
そうなんです!車中泊って、テント泊と比べて楽に始められるから良い意味で敷居が低いんですよ。
――そんなに違います?
テント泊との一番の違いは、普段自宅で使用している生活用品をそのままクルマに持ちこむだけで始められるという事です。要はクルマがテント代わりなので、座席を倒してフラットにしてしまえば簡単に居住空間が出来上がります。天候に左右されることもないし、土で汚れる心配もないのはとてもメリットな部分だと思います。
冬の車中泊では羽毛布団や電気毛布を使うとホッカホカで快眠できるので、防寒性の高い高額な寝袋を買わなくても問題ないですよ。
――テントを張らなくてもいいからズボラな私でも大丈夫、道具は高い物を買わなくてもいいとくると……、車中泊って最高です。
本当にその通りなんです(笑)、わざわざキャンピングカーを買わなくても、クルマさえあれば今からでも車中泊キャンプに挑戦出来るんです。道具は家にあるもので代用できますし!
――軽自動車でも、充分寝ころべるくらいの広さのある車種も多いですしね。何より気軽にいけるというのが良いです。
僕はテント泊から車中泊スタイルに移行してから、平日もキャンプに行くようになりました。パソコンがあれば仕事ができるので、近所の静かな所までクルマを走らせて、到着したらバックドア開ける。新鮮な空気をめいっぱい吸い込みながらパソコンをカチャカチャやっています。
ちょっと疲れたなと思ったらバックドアを閉めて寝転ぶんですけど、窓から自然の景色が見えて……、あまりにも綺麗だから、たまに現実逃避をして旅に出かけたくなります(笑)。
――デリカは小濱さんにとって、ライフスタイルの一部なんですね。
そうなんです。クルマというよりは、家?、う~ん……ちょっと違うかなぁ、日々の暮らしの延長という感じかもしれません。
僕のキャンプスタイルは「フォスター・ハンティントン」という人が体現した、”バンライフ”への憧れから始まっています。とてもおこがましいですが(笑)。決まったところに住まず、クルマ1台で好きな場所にいって気ままに時を過ごすというスタイルです。
彼が実際にクルマで生活していた様子を本などで見ることでとても刺激を受けますし、古いクルマに手を加えて快適に過ごせるようにDIYしたりと、気楽でノマドな感じにとても憧れますね。
何年もキャンプを楽しんできた、いわばキャンプのプロが行き着いたバンキャンプ。その魅力を伝えるべく、現在はSNSを中心に活動するバンキャンパーに声をかけ「VANCAMPER MTG」などの活動も行っているそうです。
時間に追われ忙しい現代人にとってこそ、バンライフは必要なのかも。
【Instagram】
小濱 潤平さん
(文:矢田部明子)
[GAZOO編集部]
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