目指すは北海道一周!全国津々浦々を巡ってきた青年が、サンバージャンボと行く一人旅

  • スバル・サンバージャンボ

高校を卒業し、このまま何の目的もなく毎日を過ごしていていいのか?と疑問を感じたという森元さん。

そんな森元さんは、1年間バイトをして資金を貯めたのち、旅に出ることを決意したそうです。時にはヒッチハイクをしながら全国津々浦々を回った経験は、今後の自分に繋がる素敵な体験だったと語ってくれました。

今回は、森元さん×サンバージャンボのお話をお届けします。

――実際に、全国を回ってみてどうでしたか?

沢山の出会いと経験を積むことができました。大袈裟に思われてしまうかもしれないんですけど、考え方や価値観が大きく変わった出来事となったと思います。

そして、旅を終えて改めて言えるのは、良い方が多かったということです。
例えば、ヒッチハイクをしてクルマに乗せてもらったときに、なんで全国一周に挑戦しようと思ったのか? といった身の上話をしたことがあったんです。
そしたら、今日は泊まるところがあるのか?良かったら家に泊まっていきなよ!とか、ご飯を食べさせて頂くこともありました。

  • スバル・サンバージャンボで軽トラキャンパーを作る森元さん

そういう人の優しさに触れることが出来たし、僕もそういう風に誰かを助けてあげられる人になろうと感じました。

もちろん、大変だなと思うこともありましたよ。だけど、トータルしてみると、楽しかったなとか嬉しかったなと思えることの方が多かったから、嫌だったことなんて詳しく覚えてないです(笑)。

あっ!あと、補足すると足を運んだのは北海道以外なんです。だから、全国一周は現段階では達成出来ていません。北海道一周は、今日取材して頂くことになったサンバージャンボで行きます!

――じゃあ今は準備期間というわけですね。

そうです。今までの経験を生かして、今度は宿あり(笑)一人旅にしようと思っています。

――なるほど(笑)。後ろに家を積んで走っているようなものですもんね♪

  • 軽トラキャンパーの自作シェルの木枠
  • 軽トラキャンパーの自作シェルの枠組み

あはは(笑)。そういうことです!でも、想像以上に大変で、かなり手こずってますけどね。もうすぐ完成なんですけど、本当にこれで良かったのかの疑問もあるから、来年の夏くらいかな……。旅に出るのは……。

――来年の夏予定となると、結構スパンがあきましたね。

法規的なものも確認しなくちゃなと思っているんです。例えば、ここは◯◯cmしかはみ出しちゃだめとか、積載は350kgまでとか色々あるんですよ。一応クリアするように作ったつもりなんですけど、もうちょっと細かく確認しようかなと思いまして。

――ちゃんとしてる……。

いやいや!逆に今まで何だと思ってたんですか(笑)!ビックリしますよ!

――すみませんすみません!そういった意味じゃないんです!

  • 軽トラキャンパーの自作シェルの材料を切り出す森元さん
  • 軽トラキャンパーの自作シェルの窓枠を作る森元さん

じゃあ、どういった意味なんだろう……。まぁそれはおいといて、法規的な問題の確認もそうなんですけど、製作期間が長かったからスパンが空いてしまったというのもあるんです。なんせ、設計図を書くのに1ヶ月くらいかかってますから(笑)。

――こういうのを作る技術はどこで学んだんですか?そういう資格を持っていたのですか?

いや、僕が持ってるのは税理士なんで、これを作るのに役に立つ資格じゃないですね(笑)。素人が見よう見まねって感じです。

ここまで形にすることが出来たのは、たまたまこういうのを専門で作成しているショップを見つけて、そこに飛び込みでお邪魔して色々教えて頂いたからです。

こういう素材で外壁を作ると劣化しにくいとか、耐久性を持たせるならこういう風に組み立てた方が良いとか、色々なことを学びました。
で、そこのショップの方に設計図を書いた方がいいよって教えて頂いて書いてみたら、1ヶ月もかかってしまったと……。めちゃくちゃ大変だった……。

――具体的にどういうところが大変なのですか?

  • 軽トラキャンパーの自作シェルの内側を塗る森元さん
  • 軽トラキャンパーの自作シェルの製作で使う電動ノコギリ

さっきもチラッと話したんですけど、積載できる重さが350kgまでなので、材料にかかる重さも計算しなくちゃいけないんです。だから、完成図を描くという意味合いもありますが、そういうのをクリアするために緻密に計算して書き込んでいくという意味合いもあるんです。

木材で作ると重くなっちゃうし、軽量化しすぎると弱くなっちゃうし、なかなか難しいですね……。

――私なら1ヶ月以上かかったかもしれません……。でも、その設計図を書いた甲斐がありましたね!立派なのが出来上がってます!

それがですね……。僕、最後の方は設計図なんて見てなかったです。出来上がったものと設計図に書いたのって、全く違いますもん(笑)。

――えっ!?なんでそんなことになっちゃったんですか!?

  • 軽トラキャンパーの自作シェルの外壁を作る森元さん

外壁材を変えちゃったんですよね……。最初に外壁材にしようと思っていたものはショップの方に薦められて選んだんですけど、見た目が好みじゃなかったんです。

作業していくうちに、やっぱり自分の好きなものに変えよう、最初の作品は自分の好きなように作ってみようと思いまして……。というわけでですね、最初の設計図は何の役にも立ちませんでした(笑)。

――ううう……。1ヶ月が、水の泡に……。

  • 軽トラキャンパーの自作シェルの室内
  • 軽トラキャンパーの自作シェルの室内に座る森元さん

ほんとそれです(笑)!ちなみに、こうしとけば良かったなぁ~っていう失敗はまだまだありますよ。

例えば、窓の大きさや高さなんかもそうです。せっかくならでっかい窓で空を眺めたいと大きめにしているんですけど、アクリル版なので大きすぎると太陽の日差しで車内に熱がこもっちゃうんです。これが夏の北海道で吉と出るか凶と出るか……。
それと、空を見たいならもう少し窓の位置を上にすれば良かったかな~って思ってます。

あとは、内装をどうするかを全く考えていなかったんですけど、ソファを置く場所を予め考えておいてここら辺にするかなど設定すれば良かったかなと思っています。

――ちなみに、予算ってどれくらいかかったのですか?

40万円くらいですかね。た・だ!!僕の場合はかなり予算がかかっています!だって、作っては失敗して、やり直しての繰り返しでしたから(笑)。まさに1号機って感じの出来ですけど、これで北海道にいくのが楽しみです!

  • 軽トラキャンパーの自作シェルのドアを付ける森元さん
  • 軽トラキャンパーの自作シェルでドアのハンドルがお気に入り

作っていて1番嬉しかったのは、ドアが完成した瞬間だという森元さん。流木で出来たドアハンドルがとても気に入っているそうです。

キャンプをしながら北海道を巡るとのことですが、実はキャンプをするのも初めてとのことで、これから勉強していきます!と意気込む姿はキラキラして見えました♪

北海道一周が終わる頃には、また1つ成長した森元さんに会えそうです。

  • 軽トラキャンパーで北海道一周を目指す森元さん

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軽トラの暮らし

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(文:矢田部明子)

[GAZOO編集部]