憧れのクルマと愛する木曽町との生活は最高! トヨタ セリカと過ごすクルマ好きには最適な町!?木曽町での充実の毎日
「子供のころから憧れていた」トヨタ・セリカを手に入れて、感激したというYOTSUME/Get Back in Car Paradiseさん。
購入後、憧れのクルマとのカーライフは時に故障に見舞われることもあるなど決して順風満帆というわけではないですが、雄大な自然に囲まれた木曽町を疾走するのは何より格別なようで購入から6年が経った今でもこのクルマも街も愛していると言います。
そんな、YOTSUME/Get Back in Car Paradiseさん×セリカのお話です。
――今、セリカに乗っているということですが、その前はどんな車に乗っていましたか?
このセリカが2台目で、最初はホンダのフィットのマニュアル車に乗っていました。
――セリカへの買い替えのキッカケは?
セリカは子供のころから「乗りたい」と憧れていたクルマでした。ただ、僕はフィットに乗る前にMTのクルマを運転したことなどなく、スポーツカーに触れたことすらなかったんです。
それで友達からも「今のうちにマニュアルの練習したほうがいいんじゃない?」というアドバイスをもらい、会社の同期からフィットのマニュアル車を譲り受けました。
――ということは今回のセリカは満を持しての購入?
そうですね。段々フィットの調子が悪くなってきて、いよいよ「買い替えないと!」という時に中古車サイトでセリカを探し始めたのがきっかけでした。
ただ、この時になって初めて知ったんですが、「セリカGT-FOUR ST205」と一口に言っても、いろいろな仕様があったんです。そこで、僕が憧れていたWRCのホモロゲモデルに狙いを絞って探した結果、千葉県のお店にパッと見でキレイな個体を見つけました。
会社の同期が「行くしかないやろ」と、お互いが当時住んでいた群馬から付いてきてくれて、その場で試乗、すぐ判子押して即決してきました(笑)
――グレード以外にこだわりはありましたか?
ボディカラーが白のもので、大型ウイングの付いていたものに絞っていました。完全に見た目重視でしたね(笑)
――中古車を買うのは初めてだったみたいですが、特にどこを意識していましたか?
一緒に行った会社の同期に助けてもらいました。僕は自動車メーカー勤務だったのですが、そこまで古いクルマに詳しくなくて……。友人は大学時代から古いスポーツカーに乗っていたこともあり、中古車を見るべきポイントを知っていたので。
その友人と一緒に実車を見ていたんですが、僕の中でこのお店にしようと思った決め手が店員さんの応対だったんです。
セリカの内装で気になるところを見せて欲しいというと「どうぞ見てください!」という感じで自信たっぷりに見せてくれたんです。下回りをリフトに乗せて見せてくれたり、試乗もさせてくれたり…。
それだけクルマの品質に自信があるんだなというのもわかるし、欲しいクルマがこれだけいい状態で手に入るのであればということで決めました。
――憧れのクルマを手にして、最初の感想はどうでしたか?
最初は楽しいかな、と思っていましたが、実はめちゃめちゃ緊張しながら乗っていました。90年代のスポーツカーといえば、各メーカーがレースに勝つために作っていた時代のクルマです。
セリカはWRCに出場していただけあって、エンジンをかけた時の音とかがとにかく重厚で「あ、ナメて乗ったらアカン」と身構えしましたね。名車セリカの重みを感じました。
――実際に運転されてみての感想はどうでしたか?
スポーツカーというよりはスペシャリティクーペというか、高級感のあるクルマだなって感じましたね。キビキビ走るというよりはどっしりとしていて、スポーツカーのような尖っている感じはあまりなかったです。
――このクルマは結構カスタムされていましたか?
前のオーナーさんが結構手を入れていたみたいで、クイックシフトが入っていたりマフラーが大きいのに換わっていたりして、タイヤや足回りもサーキットでバリバリ走る仕様だったんですよね。
なので最初乗った時はカチカチな感じで自分の好みには合わなかったので、購入してから時間をかけて純正に近づけるように戻していきました。
――前のクルマとは愛着の度合いが違うと思いますが、お出かけの頻度って増えましたか?
出かけるのはもちろんですが、何のこともない用事の移動も楽しくなって頻度は増えました。以前は移動時間って、ただ移動するだけだったのが、このセリカなら楽しいドライブに変わってしまう。
目的地が楽しいのってある種当たり前なんですけど、そこまでの移動も楽しくしてくれる、そんなクルマです。
――出かけた先などで印象深いことはありますか?
いろいろありますね。僕の今住んでいる「長野県木曽町」、そこの山道をドライブするのが、とにかく心地よいんです。
景色も素晴らしいし、程よいスピードとワインディング、信号も少ないので、運転していても楽しいし、音楽をかけて珈琲を飲みながら、サンルーフを開けて走るのが本当に爽快です。
寒いと氷点下になる場所でもあり、雪や除雪剤で汚れて洗うのが大変ですが、洗車だって楽しいんですよね(笑)。
――愛着のあるクルマだと洗車も楽しくなりますよね(笑)。インスタの写真からもクルマへの愛が感じられますが、撮影の際に意識されているところは?
僕としては「愛車と生きる暮らし」ということをテーマにしています。
「木曽町というところの良さ」と「愛車を持つ愉しさ」が合わさるように。愛車と出かけていくと木曽町の良さがわかるよという感じを意識して撮っています。
実は僕自身が木曽町に移住してきて、地域活性化をテーマに活動しているんですが、クルマ好きにとってはこの木曽町というところは結構住みやすい町なんじゃないかなって思っています。実際に旧車乗りのオーナーさんも多いですし。
――木曽町の魅力ってどんなところにありますか?
自然が豊か……、まあ長野県はどこでもそうですが(笑)。でも、木曽町は特に都会特有の喧騒がなくて、雄大な自然で時間を忘れさせてくれるくらいの環境がこの町の魅力だと思っています。何気なくクルマで町を走るだけでも癒されますね。
僕の中では「道路」がキーです。実は真っ平らな完璧な舗装道路ではなくて、程よく舗装が荒れてる箇所があるんです(笑)。決して走りづらいわけではないですが、タイヤやサス、ハンドリングを感じる場面があったりして、走っていても飽きない愉しさがあります。
――この町ではクルマ好きが集まるオフ会とかってあるんですか?
一度、そうしたイベントに参加したことはありますが、この町ではありません。この町で何かをしたいというのはあるんですがまだ現実にはなっていないという感じですね。
――イベントに参加されて刺激は受けましたか?
僕以上にクルマが好きな人が多いし、愛にあふれている人が多いのにびっくりしました。知識の幅が深いし、すごい細かいパーツがラリー車についていたとか、90年代当時の話やラリーの裏話を沢山知っていて愛を感じました。
そうした方との濃い交流も楽しいですし、道の駅の駐車場に停車中に話しかけられるようなアッサリとした交流とか、そうした縁も楽しいですね。
――セリカを所有して6年が経つということで、不具合が起きたり壊れちゃったりしたことはあると思いますが……?
めっちゃありましたよ!やれホースが裂けてるとかクラッチ滑ったとか、あらゆるところから異音するとか(笑)。
一番ショックだったのが国道真っ只中を走っているときにウォーターポンプのベアリングが破損して必死で停車したことですかね。あと、サーモスタッドが開かなくなってオーバーヒートしかけながら恐る恐る200kmの道のりを帰ってくるとか。
一時期は走っているよりも修理している時間の方が長かったです(笑)
――それだけ故障があると正直、嫌になることもあるかなと思いますが……?
僕はその辺は結婚したのと同じなのかなって思っています。僕自身は結婚していないのですが、結婚したら奥さんといつもいつも仲良しというわけにはいかないじゃないですか? 時にはケンカもするだろうし、病気になることだってあるだろうし。
でもそれで見放すことはないかなー、と。だから治すのが当たり前。僕はセリカに対してそう思っています。その分、洗車後に輝く姿とか運転した時のワクワク感とかは他のクルマではきっと味わえないと思うんですよ。
それが「愛車」。きっとこのクルマに替わるものは現状ないって僕は思っているんでしょうね。
――そんなに愛するセリカの魅力とは?
面食いみたいで申し訳ないですが、スタイリングです。まず、四つ目で顔がエグい(笑)。でもよく見たら丸目でカワイイところもあるし、流線型のボディや後ろ姿はめっちゃ色っぽい。色んな表情を持ちながら、トータルしたらそれがカッコよく見えるんですよね。
走った時のパワーや重厚感と愛嬌のあるカッコよさを備えるスポーツカーってセリカしかないと思ってます。
――今後、セリカでやりたいことってありますか?
やりたいことは僕のセリカでCMみたいな動画を撮ること。僕のセリカを宣伝するというよりも、愛車を持つ楽しさを若い子に伝えたり、僕よりも上の世代には「懐かしいな!」と思ってもらえたりするような動画を木曽町で撮れたらって思います。
――このクルマって、どんな存在ですか?
一言で言うんだったら……、「パートナー」って言葉になるのかな?さっきの話だと「嫁」っぽいですが、クルマだからパートナーかなって。
付き合っていていいことばかりではないけれど、それらも含めて付き合っていくことでより愛おしくもなる。愛さずにはいられない存在になりましたね。
憧れのクルマだったとはいえ、故障ばかりしていたら嫌気がさすかと思われましたが、「夫婦だってきっとこんな感じ」と、YOTSUME/Get Back in Car Paradiseさんはどこ吹く風。
故障したら直してまた乗ればいいし、そのたびに愛おしくなると話すほど、セリカへの愛は6年経って冷めるどころかますます熱くなっているようにも感じました。
移住した木曽町の美しい自然の中を走るセリカの姿の写真は本当に美しいものばかりで木曽町のすばらしさを感じます。セリカ×木曽町という動画を撮影予定ということでしたが、その完成が楽しみでなりません!
【Instagram】
YOTSUME/Get Back in Car Paradiseさん
(文:福嶌弘)
[GAZOO編集部]
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