所有欲を掻き立ててくれるRX-7。「カッコイイ」の一言があるから乗り続けることが出来るクルマ
そこまでクルマが好きというわけではなかった、という「末永さん」がRX-7を購入したのは、旧車好きの友達の影響が大きかったとのこと。
「美祢サーキット(現・マツダ株式会社 美祢自動車試験場)でクルマのイベントがあるからおいでよ」と言われたのが、事の発端だったといいます。
「少しだけ見てみるか……」と会場に並んだクルマを眺めていると、RX-7が目に留まったそうです。
今回は、末永さん×RX-7 のお話をお届けします。
――どういう所がカッコイイと思ったのですか?
リトラクタブルヘッドライト良いなと思ったんです。今のクルマには、ああいうのって無いじゃないですか。
――私も好きです♡あの、ピョコンって出てる所が可愛いですよね♡
いえ、僕はどちらかというと引っ込んでる時の方が好きなんですよ(笑)。
出てる時は、生き物の顔のような感じがするんですが、ライトが引っ込んでいると、よりシュッとして見えるから、シンプルで素敵だな~って感じなんです。
リトラクタブルヘッドライト以外には、低い車高やノーズが長かったりする外観も好きですね。
――末永さんは、スポーツカー好きですか?
好きではあるんですけど……。
実は、RX-7に乗るまでは1台も乗ったことがなかったし、名前は知ってるよ~程度だったんです。乗ってやろうとか、頑張って買おうとかの熱意なんて全然なかった(笑)。
だけど、旧車イベントに行って色々な人のクルマを見ていたら、1回チャレンジしてみようかなっていう気になったんですよ。
もともと雑誌や街でもRX-7を見かけたことがあって、気になるクルマではあったんです。イベントで実物を見ると、やっぱりカッコよくて!
RX-7についての知識は全く無いまま、完全に見た目に惚れて購入しました。
――愛車にしてみての感想は?
さっきもお話ししたように、知識は全く無いまま完全に見た目に惚れて購入したから、色々とビックリしました。
まず、乗って初めて気が付いたのはメーター類が若干運転席側に向いていてコックピット感があることです。
運転しているとメーターもかなり見やすいし、ドライバーのことを考えてくれているんだなということに、「おっ!いいね!」となりました。
――えっ!? 内装からですか!? 維持が大変だったとか、使い勝手が~とかそんな感じかと思いました。
いやいや、内装デザインからですよ。どんなのか、全く知りませんでしたもの。
――つ、強者……。
あとは、思ったよりも速く走るんだなというのもありました。
メーターを見ながら走っていると、ヒュンッと針が跳ね上がる瞬間があるんですよ。そしたら、その後すごい加速を見せてくれて、どんどんスピードが上がっていくんです。
古いからどうなのかな? と思っていたけど、思いのほか速いからアクセルの踏みすぎに注意しなくちゃいけないくらい。エアバックも付いていないですしね(笑)。
ほかには、ロータリーエンジン独特の音もお気に入りポイントでした。聞いていると、気分が上がるというかね。
ただ、ギアが入りにくいのは想定外! 愛車として迎え入れて8年ですが、たま~にエンストしちゃうことがあります(笑)。
――乗ってみて思いがけず良かった!って素敵な事ですよね。
いや、気になる所もありましたよ……。
――ど、どうしよう!? 声に元気がなくなっちゃっいましたが……
ははは……、大丈夫です……。
――何があったんですか?
覚悟はしていたんですけど、燃費が悪いのと、想像以上に故障が多かったんです。
衝撃的だったのは、買って1ヶ月くらい経ったときに、冷却水が漏れてしまって全く動かなくなったことかな。
家を出てすぐだったから近くのコンビニの駐車場に停めて見てみると、緑色の液体が出ていて、これはヤバイなって思いました。
それで、ショップの人に修理を依頼したんですけど6ヶ月くらいかかってしまって、あれ? クルマ買ったのに全然乗れてないじゃんってなってました(笑)。
これはほんの1例で、まだまだトラブルはあるんですけど、その都度ショップにメンテナンスをしてもらっています。それでも僕がRX-7を所有するのは、それ以上に買ってよかったと思えることがあるからなんです。
――例えばどんなことですか?
スーパーなどの駐車場に停めていると、懐かしいね~と言って声をかけてくれる方がいたりだとか、RX-7のことを褒めてもらうことがあるんですけど、自分のことじゃないのに誇らしい気持ちになれることです。
所有欲を満たされているってことなのかな~。
1番嬉しいのは、小さな子供が「お母さん見てー!あのクルマすごいね!カッコイイね!」と言ってくれることです。子供って素直だから、本当にそう思ってくれているんだなってガッツポーズしちゃうといいますか(笑)。
そういうのを聞くと、まだまだ手放さずに頑張るぞってなりますよね。
――買って大正解でしたね!
そうですね。まさか自分が、3ナンバーで2ドアのスポーツカーに乗るようになるとは思ってもみませんでした。憧れはあったんですけど、憧れのままなんだろうなって感じていた時期もあったので。
普段仕事で、荷物が積めて狭い道もスイスイ行ける軽バンに毎日乗っているんですよ。だから、未だにRX-7のハンドルを握ると、非日常に連れていかれるというか、ドキドキワクワクするんです。
それがこのクルマの良さだと思います。
休日はインスタ映えするスポットに行き、写真を撮ることが日課になりつつあるという末永さん。RX-7と、もっと早く出会っておけばよかったと話してくれました。
これからも、自慢のRX-7と素敵なカーライフを送ってください♪
(文:矢田部明子)
[GAZOO編集部]
RX-7(FD3S)に魅了された愛車ライフ
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