「赤い糸で結ばれていた」トヨタ・スターレット リミックスは自分にピッタリ!

98年式のトヨタスターレット リミックス(EP91)に乗り始めて2年、走行距離は早くも6万kmを突破しているというペンギンさんは、これまで数々の車種に乗ってきたという。

小さい頃から、周りの人が好むクルマではなく、特徴的なクルマに惹かれていたんだとか。

2年前にひょんなことからスターレットに出会い、自身のために作られたのではないかと感じるほど、彼にフィットしているのだそう。

今回は、ペンギンさん×スターレットのお話です。

――ペンギンさんは最初からスターレットを狙っていたんですか?

マイカーを探していた時、ノーマルだけど個性が強いような、誰とも被らないクルマが欲しかったんです。

最初は別の車種で探していたんですが、なかなか納得のいくクルマに出会えず、ずっと探していたところ、このスターレットリミックスがたまたま出てきたんです。
初めて見たその姿に魅了されてしまい、予算的にもクリアしていたので、これしかないと思い購入しました。

  • トヨタ・スターレット リミックス(EP91)

――スターレットを初めて見た時はどう思いましたか?

ひと目みた瞬間から、自分にしか合わないんじゃないかっていうくらい気に入って、正に運命的な出会いだったと今では思います。
本当に、パッと見の第一印象がとっても好みだった。この言葉に尽きますね。

――特にどの部分が気に入ったのかをお聞きしても良いですか。

買う直前にクルマについて少し調べていた時、スペアタイヤが標準でリヤに付いているのが、まず珍しいなと思ったんですよね。
このクルマはオプションでスペアタイヤカバーはボックスタイプも選べて、多くの人はそっちを選ぶのですが、自分はそうしたくなくて…。というのも、誰とも被らない見た目にこだわりたかったんです。

――オレンジというのも気に入ったんでしょうか?

そうですね。実は、このスターレットは内装も、純正でオレンジ色なんですよ。

外装は合計4色あって、赤、白、黒、どれを選んでも内装がオレンジ色になるんです。だったら外見をオレンジにして、内装に合わせたいなって思たんですよね。

最近のクルマにはあまりない、メタリックやパールなどが含まれていない、ソリッド系の色なので、そこも大変気に入っています。

――マイカーを探されていた時、ペンギンさんが求める条件は何だったんですか?

一緒に人生を歩んでいく相棒という意味で、まず自分と同じ年齢くらいのクルマが良かったです。

それと、丸いフォグがあって、後ろにスペアタイヤが付いて、2トーンカラー、あとは昔ながらのアンテナが付いているクルマ。
この条件で探していたところ、このクルマが全て条件をクリアしていたんですよ。

――それは確かに運命的ですね。スターレットの存在を知ったのは、正に探していた時だったんですよね。

そうです。スターレットって、他の人に聞いてみても、誰も知らなかったんですよ。
写真を見せても「これノーマルじゃないでしょ?」って返ってくるくらいでした笑。
ディーラーの人ですら、知らない人がいたりしたんですよ。

それで調べてみたら、元々の生産台数がかなり少なかったみたいで、その中でオレンジ色というのがまた、少数だったらしいんです。もっと言うと、スペアタイヤが付いているタイプってさらに限られてくると思うんですよね。
そういう珍しさとか希少さにも、心を動かされました。

――スターレットでいった旅先で、印象に残っているエピソードってありますか?

とあるミーティングに参加した際に、マニアック賞を受賞できたことですね。

――めちゃくちゃすごいですね!かなり多くの車両が参加されていたんじゃないんですか?

そのイベントに参加していたのは500台くらいだったと思います。
参加車両の中から、マニアックな車両1台が選ばれるんですけど、まさか自分が選ばれるとは思ってなくて、驚きました。

イベントの前日に、何の賞があるか調べていたんですよ。
その時に、マニアック賞が目に入って、イベントに行く前にSNSで『マニアック賞を取ってくる!』って断言をしていたんですよ笑。
それが本当に取れてしまったので、本当にもう感謝でしかないですね。他にも珍しいクルマが近くに停まっていたりしたので、ほぼ諦めていたんですよ。

スターレットに乗り始めてまだ2年ですが、何度か取材もしていただけて、それも個人的に嬉しくて、スターレットのカーライフを楽しんでるなって感じます。
通勤の時ですら楽しくて、毎日ウキウキしていますね笑。

――お話をお聞きしているだけでも充実しているのが伝わります!

自分って結構飽き性なんですけど、このスターレットだけは飽きないんですよね。

例えばクルマ以外のことで、ゲームにハマったとしても、半年くらいで飽きちゃったりして、全然続かないんですよ。まだ乗り始めて数年ですが、スターレットにはかなり楽しませてもらっています。

――初めてスターレットに乗った時はどう感じましたか?

始めて乗った時は、自分のクルマっていう実感がなかったですね。
それが1年くらい続きました。スーパーとかに行った時も「あれ俺のクルマだよな?」ってなるくらいでした。

――その感覚は、今まで乗ってきたクルマでも感じていたんですか?

それが、今までに無い感覚だったんですよね。
考えてみると、今までのクルマって素敵なクルマではあるんだけど、乗っていて自分に合ってなかったのかなって、その時気付きました。
今のスターレットは運転しやすくて、本当に自分にピッタリなんですよ。

――ペンギンさんにベストフィットしているんですね。走行に関しても問題は無かったですか?

元のベースがスポーティ系のグランツァなので、そこそこの走りはするんですよね。峠も問題なく走れるくらいの足回りをしているんです。
この間も、碓氷峠(うすいとうげ)に行ってきたんですけど、問題なく走行できました。

車重が軽いので軽快に走れるんですよ。なので、走りに関しても、スターレットはとても満足しています。

――ペンギンさんが今1番気に入っているポイントはどこですか?

バンパーですかね。
グレーになっている部分をよく見ると、石目調の模様になってるんですよ。そこが結構面白く感じて、普通のクルマにはないところというか、そういう細かいところにこだわりを感じるのも好きです。

――内装のお気に入りポイントは?

シートがオレンジ色になっているのも好きですが、リミックスにしかないエアコンのヒーターコントロールっていう、調整部分のダイヤルがオレンジ色でスケルトンになってるんですよ。
ライトを付けるとぼやっと光が透けるのが、結構気に入ってます。

――スターレットに乗っていて幸せを感じる瞬間ってどういう時ですか?

歩行者の人がこのクルマを見てくれた時かな。
自分、SNSで自分の車両を検索しがちなんですよね笑。自分のクルマの写真が撮られて投稿されてると、めちゃくちゃ嬉しいんですよ。

――実際に検索でヒットしたことってあるんですか?

「スターレット リミックス」で検索するとすぐに自分の画像が出てきますよ。

この間は、旧車がたくさん集まる場所にいたんですけど、その瞬間を撮られていたみたいで、それがSNSで投稿されていて、結構コメントが来ていたのを見ました。
その時は「おぉ!」って感動しましたね。

――終始スターレットへの愛が溢れていましたが、今のペンギンさんにとってスターレットはどんな存在になりましたか?

強いて言うなら恋人的な?運命の人みたいな存在ですかね。
ネットで見つけたときもひと目惚れに近かったですし、実際に乗ってみて相性が良かったのでね。

極端に言ってしまえば元々、赤い糸で結ばれていたみたいな感じでしょうか笑。
自分の体調が悪い時には、スターレットも変な音を出したり加速が悪かったりとかも結構感じるんですよ。気持ちの問題なのかもしれないですけど、本当に感じる時があるんです。

「トヨタが自分のために作ってくれたクルマ」だと、勝手ながら思っています笑。

仕事中もスターレットとどこへ行こうかと考えているというペンギンさん。

少し目立ちたがり屋だという彼と、生き生きとしたオレンジ色のスターレットは、非の打ち所がないほど相性抜群で、出会うべくして出会ったのだと取材を通して伝わってきました。

今後もずっと、人生の伴侶として一緒に歩み続けるのではないでしょうか。

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ペンギンさん

(文:秦 悠陽)

MORIZO on the Road