S660を購入後にS2000を父にプレゼント!親子でイベントに参加してカーライフを楽しむ。

オープンカーの魅力は乗った人でなければ分からない!そして、1度知ってしまったら最後。あの開放感と気持ちよさは、屋根があるクルマでは決して味わえない、オープンカーだけが持つ特別な魅力です。

カーニバルイエローIIのボディカラーと、センス良くまとめられたホンダS660を所有する怜武(れむ)さんも、そんなオープンカーに魅せられてしまった1人。オープンカー、そしてS660の魅力をとことん語っていただきました!

―― まずは、怜武さんの愛車について教えてください

愛車は「2016年式 ホンダ・S660 α (6MT)」です。手に入れてから6年、現在の走行距離は約9万km、私が手に入れてからは8.2万km走りました。

―― モディファイにもこだわりを感じますが、S660を知ったきっかけは何でしたか?

ホンダが2013年に開催された東京モーターショーで「Honda S660 CONCEPT」を発表したときから気になっていたんです。その後、市販されると知り仕様を調べてみたら「軽自動車・6速MT・MR・前後ストラットサス・前後ディスクブレーキ・オープンスポーツ」だと知り、こんなクルマは今後二度と発売されないんじゃないかと思い、買うべきか悩みました。

その後、知人が所有していたS660を手放すから買わない?との話があり、破格の条件だったこともあって即答して手に入れたのが現在の愛車なんです。

―― がっちりとチャンスをモノにしましたね!もしや…小さい頃からスポーツカー好きでしたか?

父がトヨタ・セリカや三菱・スタリオンに乗っていたこともあって、私も小さい頃からスポーツカーが好きでしたね。本格的に火がついたのは大学生になったあたりからです。それまではクルマよりバイクに夢中でした。

―― お父様の英才教育(?)が実を結びましたね!S660を手に入れるまでの愛車遍歴も気になります

大学生だったある日、父に「近くの中古車屋に赤いRX-7 (FD3S) が置いてあるから見に行かないか?」と誘われ、実車を見たら一目惚れして即決してしまいました。その後、日産・スカイライン(R32型)を経てスズキ・カプチーノに乗ったときにオープンカーの魅力にハマってしまいまして(笑)。その後は、ホンダ・S2000、ダイハツ・コペンを経て現在のS660に至ります。

―― 怜武さんがS660にたどり着くのは必然だったようにすら思えてきます。納車のときも相当に嬉しかったんじゃないですか?

S2000とS660を並べて1人でずっとニヤニヤしていました。クルマに興味がない人からすれば単なる気味の悪い人にしか見えなかったはずです(苦笑)。S2000との2台所有も考えたんですが、このとき父がクルマを所有していなかったこともあり、プレゼントしました。

―― お父様にS2000をプレゼント!親孝行ですね。もしや、初ドライブもお父様と?

そうです。毎月第2日曜日に開催されている『おはきび』というオープンカーの集まりに、父親と一緒にドライブがてら参加しました。毎回20台くらい集まるので、にぎやかなイベントです。以来、父のS2000と2台でカルガモ走行をして『おはきび』に参加しています。

―― S660に乗り替えてからご自身のカーライフに変化はありましたか?

規模の大きなイベントに参加するようになったこともあり、友だちが増えましたね。それと、S660を購入したあとに戸建てを手に入れたこともあり、洗車する機会が増えました。運転を楽しんだ翌日には洗車をしているので、週1ペースで洗っているかも…。

―― 怜武さんのS660なら大きなイベントに参加しても目立ちそうです。

元々はモデューロのフロントバンパーが装着されただけ…だったんですけど、あとは私の好みで仕上げています。アルカンターラ調シート張りやダッシュボードマットはDIYしました。

S660乗りの一部の友人からは、このクルマに乗ると欲しいモノが増えるから『悪魔のクルマ』と呼ばれるようになりました(笑)。

―― 悪魔のZならぬ、悪魔のS660ですね(笑)。こだわりのポイントも教えてください!

いろいろモディファイしているけれど、最低地上高をはじめとして車検はクリアしている点と、アラフォーなので派手さを抑えつつまとめられた点ですね。外装はオリジナリティをうまく演出できたかなと。それと、速さよりも気持ち良く走れることを重視しています。今後はステアリングを交換したいのと、ブレーキキャリパーをモノコックタイプに変更したいです。

あと、さすがに真夏は厳しいですが、晴れた日は基本的にオープンにしている点です。

―― この6年間を振り返ってみて、S660との思い出は何ですか?

イベントに参加したとき、鈴鹿サーキットと岡山国際サーキットをオープンで走行したことですね。特に鈴鹿サーキットは、漫画「バリバリ伝説」やF1でよく知っていたコースだったこともあって、走りながら感動しましたね。

これは辛い方の思い出なんですけど、一昨年の冬にボンネット、フロントフェンダー、リアフェンダーを交換したんです。その年のクリスマスイブに日に運転していたら鹿と接触してしまい、ボンネットやミラー、運転席側のドアが破損してしまったんです。幸い大きなダメージにはならなったんですが、さすがに落ち込みました。最後は「なんてクリスマスプレゼントだ!」と笑い話にして乗り切りました(笑)。

―― よりにもよってクリスマスイブに…。S660を所有するうえで気をつけていることや意識していることを教えてください

走った翌日に洗車とコーティングを行い、ボディカバーを被せて保管しています。現在はカーポートなのですが、ゆくゆくはガレージを造りたいですね。

今後もずっと乗っていたいですし、日々のメンテナンスや劣化しやすい部品のアップデートをしていきたいと考えています。

―― これは本当にガレージを建ててしまいそうですね。最後に、怜武さんにとって「愛車」であるS660とはどのような存在ですか?

そばにいて当たり前の存在というか、なくてはならない半身のような存在です。車内は自分が落ち着く空間のひとつですね。これからも末永く相方としてお世話になりますので、よろしくお願いします!あと、ずっと助手性に座ってくれる人が居なくてすみません(笑)。

それまで所有していたS2000をお父様にプレゼントし、父子それぞれ自分の愛車でイベントに参加するほど仲の良さが伝わってきます。まさにお父様の英才教育の賜物といえます。クルマ好き同士の親子関係としてまさに理想的なカーライフ!今日もきっと、父子でクルマ談義に花が咲いているのでしょうね。

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<取材・編集 株式会社キズナノート>