ロータリーエンジンに感服! RX-8は「感情が振り回されるほど魅力的」

  • RX-8

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今回お話を伺ったのは、バイクとクルマを愛する27歳のNさんです。

大学生の頃はバイクとの暮らしを存分に楽しみ、社会人になってからは幼少期からの夢であったRX-8 (2005年式スポーツプレステージリミテッド)を購入しました。
現在はバイク(スズキ・バンディット250)との2台体制で日々の生活を楽しんでいるのだとか。

2台所有になってからはこれまで以上に私生活が充実し、楽しさが倍増したと語ってくださいました。

今回はRX-8にフォーカスし、Nさんのカーライフについて伺います。

――RX-8の存在は、かなり以前から知っていたんですか?

知っているどころか、昔から大好きなクルマでした(笑)。小さい時からずっと、RX-8に乗りたいと思っていましたよ。

――そうだったんですね!初めて存在を知ったのはいつ頃だったのでしょうか?

昔父親と一緒に遊んだ『ニード・フォー・スピード』というレースゲームでRX-8を知りました。ゲームの中でRX-8が登場するのですが、当時小学生だった私はそのカッコ良さにひと目惚れして、いつもRX-8を選んでカスタムを楽しんでいました。

――ゲームがきっかけだったんですね!それで愛車にしたいと本格的に思い始めたわけですね

「いつかはスポーツカーに乗りたい」という気持ちはもともと強かったのですが、高校生の時はまだマイカーを持つことは非現実的過ぎて考えていませんでしたね。
RX-8の購入を意識し始めたのは、大学生になってからでした。というのもクルマを調べているうちにロータリーエンジンに魅了されてしまい、調べれば調べるほど「ロータリーエンジンのクルマに絶対乗りたい」という気持ちが強くなったんですよ。それで本格的に購入に向けて動き出したわけです。

――念願のRX-8に乗れる日が近づいてきたわけですね

そうですね。学生のころから貯金をし始め、社会人になってお金も貯まるようになり、ついに購入まで漕ぎ着けることができました。

――車両を探されていた時の条件はどういったものでしたか?

年式が古く、ロータリーエンジンを積んでいるので、オーナーさんがしっかり管理してくれていたものが良いなと思い、6速MTのグレードで、整備記録簿付きの中古車を探していました。最終的に、ちゃんと条件をクリアしているクルマを購入することができて安心しました。

  • RX-8とスズキ・Bandit250

    RX-8とスズキ・Bandit250

――ロータリーエンジンはどうでしたか?

ひと言で言うと「めっちゃ楽しい!」です。今でもその気持ちは変わりません(笑)。アクセルを踏むとどこまでも吹き上がっていく感覚が本当に快感なんです。6000回転とか、一気に加速していく感じがめちゃくちゃに楽しい。楽しいという言葉に尽きます。

――十分に伝わります!普段はどういう時にRX-8に乗っているんですか?

通勤では使用しないので、完全にプライベート用ですね。週末は仕事が休みなので、ほぼ必ず乗っています。仕事が早く終わった平日にも走りに行く時もあります。ドライブに出かけると、気付いたら高速道路に乗っていることが多いですね(笑)。燃費があまり良くなくて、さらにハイオクなのでお財布的にはキツイのですが、誘惑に負けて高速道路に乗ってしまうんですよね(笑)。

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――Nさんが幸せを感じる瞬間は、やっぱり運転している時でしょうか?

そうですね。高速道路の合流時に、少しだけ窓を開けて、2速で引っ張るんですよ。そうするとエンジンが良い音を奏でるのでいつもニヤニヤしてしまいます(笑)。
それから旋回性も良くて、ハンドルを切ると思い通りに曲がってくれるんですよね。おかげで峠とか山道を走るとすごく気持ちが良いです。
今は、箱根ターンパイクや、九十九里浜沿いの道路に走りに行っていますね。

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――RX-8に1年半ほど乗って、新たな楽しみは見つかりましたか?

実家がある関西に年に数回ほどRX-8で帰るのですが、ひと晩かけて走ることが自分にとって楽しみなイベントになっています。

――RX-8とのカーライフ、本当に楽しそうで、羨ましいです。

めちゃくちゃ楽しいです。でもこの1年半ほどで2回くらい修理に出しているんですよね。楽しい反面、手のかかるクルマだなとは思います。今ではもう、ほぼRX-8のために仕事をしていると言っても過言ではありませんよ(笑)。

――今後のカーライフでやりたいことやプランはありますか?

ロータリーミーティングに参加して、ロータリーエンジンのオーナーの方々とお話をしてみたいと思っています。特にカスタムのこだわりを教えてもらうのが好きなんです。

――Nさんは、RX-8にカスタムはしないのですか?

してみたいなとは思っていますが、ノーマルの仕様でも十分カッコいいんです。いじるとしたら、通の人が見た時に「おっ!」となるカスタムをしたいですね。

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――やりたいことがたくさんあって楽しみですね!ところで、Nさんにとって、RX-8はどのような存在なのでしょうか?

宝物だけど、かといって大切にしすぎないというか…。しっかりと走り倒していきたと思っています。それに、RX-8は先生みたいな存在ですかね。この車を通して車関連の知識を得ていますし、MTの運転の仕方とかも学んでいるので。これからも車の知識を増やしていきたいですね。

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取材の様子から、普段のNさんは冷静で慎重な印象を受けましたが、そんな彼でさえも振り回してしまうRX-8は、これからも人々を魅了し続けるのでしょう。彼の熱意がそれを証明する取材となりました。

終始楽しそうな声色で語ってくれたNさんは、これからも“RX-8のオーナー兼ファン”として、カーライフを楽しんでいくことでしょう。

【Instagram】
Nさん

(文:秦 悠陽)