「ホイールの形しか見ていなかった」 購入したばかりのファンカーゴはすでに僕の相棒
専門学校に通うハルさんは現在20歳。
約半年前、初めての愛車に2002年式のTOYOTA・ファンカーゴ(NCP21)Gペアベンチバージョンを迎えました。
幼少期からずっとクルマが好きだったそうですが、特にホイールから惹かれることが多いという彼。ファンカーゴを気になり出したのも、彼ならではの視点がきっかけでした。
今回は、ハルさん×ファンカーゴのお話です。
――初めてのマイカー選びはやはり悩まれましたか?
そうですね。ファンカーゴはずっとマイカーの候補には入っていたんですが、それ以外にも120系カローラ、カローラランクスやスパシオ、レンタカーでよく乗っていたアクアなんかも視野に入れていましたね。
実は、今のファンカーゴを見つける前に目をつけていたファンカーゴやスパシオがあったんですが、購入できなかったんですよ。それで、今年の2月くらいに、やっとこいつを見つけることが出来たんです。ファンカーゴにしては珍しくエアロが付いていて、1.5Lという自分が希望していた仕様だったのも良かったです。
――そもそもファンカーゴを知ったきっかけは何だったんですか?
僕がまだ幼稚園に通っていた頃、担任の先生が前期型のファンカーゴに乗っていたんです。先生をクルマで覚えるタイプだったので鮮明に覚えているんですよ(笑)。
幼稚園が終わった後も公園では遊ばず、先生のクルマが停めてある駐車場に入って、クルマを見て楽しむっていうのが日課だったんですよね。
――先生が乗っていたファンカーゴが気に入ったんでしょうか?
最初はファンカーゴのおにぎりみたいなホイールキャップを見て「なんだこのクルマは?」って気になる程度で、あくまでもファンカーゴの存在を知ったきっかけだったんです。その時はそこまで好きにはならず、全く違うタイプの車種が好きだったんですよね。
その後、成長するにつれてファンカーゴについて調べるようになり、好きになっていったという感じです。
――初めての愛車にしたいと思い始めたのはなぜなのでしょう?
ある時SNSを見ていたら、ファンカーゴをカスタムしている人たちを偶然見つけて「ファンカーゴって良いな」って、以前よりも興味が湧き始めたんですよね。自分のクルマを買う際は、排気量が少ないクルマが維持費的にも良いなと思っていたので、必然的にファンカーゴが選択肢に入ってきたわけです。
――ファンカーゴのどんなところに惹かれたんですか?
僕って昔から、どのクルマでもホイールのデザインを1番最初に見る傾向があるんです。このファンカーゴも先生のクルマのホイールを見た時の印象が強くて……。ホイールのことを好きになったら、そのクルマ自体も好きになる確率がかなり高いんですよ(笑)。
――幼少期からずっと独自の視点でクルマを見ていたんですね
そうなんですよ。昔から街を歩いていても、タイヤしか見ていませんでしたね。
例えば、バスに乗ると窓から隣の並走しているクルマが見えるじゃないですか。そうすると、回っているホイールに目がいったり、スロープを登るクルマのタイヤの動きを見て楽しんでいたんですよね。
他にも、夜に大通りの街灯の下とかを走っていたりすると、ホイールが逆回転しているように見える時があるじゃないですか。そういうのも好きで、ミニカーで遊ぶ時は、それを再現して遊んでいましたよ。今でも変わらず見ちゃうので、もう、本能的なものだと思っています。
――ちょっと古めのクルマに乗りたいという気持ちも強かったんでしょうか?
そうですね。新しいクルマには乗る気はなかったです。
このクルマもそうですけど、昔のクルマって廃車になったり輸出されてどんどん減っていっちゃうじゃないですか。だから「乗れるうちに乗っておかないと!」っていう気持ちがずっとあったんですよね。
そんなことを思っている時に、走行距離が4万キロという綺麗な状態で、さらにエアロがついているファンカーゴが見つかって「これしかない!」って思ったんです。「減っていくから早く乗らなくちゃ」っていう焦りみたいな気持ちも正直あったと思います。
――ハルさんがファンカーゴの1番気に入っているポイントってどこですか?
購入時から付いていた純正オプションは全部お気に入りですね。今では探してもなかなか出てこないパーツも付いていたんですよ。
例えば、車内の天井についているルームライト兼エアピュリファイヤー(循環式空気清浄機)だったり、リモートスターターがついているんですけど、ファンカーゴ乗りの人たちですら知らないパーツが付いていたりするんです。「初めて見た」って言われた時は嬉しかったですね。
その他にも純正オプションアクセサリーが12箇所くらい付いていて、前オーナーのファンカーゴに対する愛情を感じました。
――ファンカーゴを自分好みにカスタムしていく予定はありますか?
僕自身、そんなにいじりたいと思わないタイプなんですよね。あと、トヨタ博物館で、昔このクルマと似たような仕様の車両が展示されていたらしいんですよ。それを知ったせいで、あまりいじりたくなくなったというか…(笑)。希少なものとして、ずっと大切に残していきたい気持ちの方が強くなりましたね。
――純正品を大切にしたい思い、素敵ですね。今後やりたいことやプランはありますか?
イプサムとか、初代ハリアー、スパシオ、ファンカーゴに乗っている人とSNSでつながっているんですけど、同じ年代のクルマに乗っている人たちを集めてクルマを並べてみたいです。イベントとしてやりたいというよりは、気軽に集まってやりたいという感じでしょうか。
――そんなファンカーゴはハルさんにとってどういう存在になっていますか?
このクルマが来るまでは、どこに行くにも移動手段は自転車だったんですよね。それが最近だとファンカーゴがあるから、気軽にどこへでも行けるようになりました。
毎週洗車もしたりして、常に頭の中はこいつのことばっかなんですよ(笑)。まさにTHE愛車という感じでしょうかね。ありがちな表現ですけど「相棒」というワードが1番ピッタリかもしれないです。日々、無意識に愛情を注いで可愛がっている。そんな感じです。
ファンカーゴを相棒として愛しつつも「将来、マイカー候補だったスパシオやランクスを増車して3台体制にできたら良いな」と語るハルさん。
「純正品を大切にしたい」という強い意志や「今後も乗り続けたい」という言葉からはファンカーゴへの愛情に貫禄すら感じさせてくれて、いつか今以上に充実した愛車とのカーライフのお話が聞けることを楽しみにしたいと思います。
ハルさん
(文:秦 悠陽)
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