三菱 デリカミニは“元気の源”。小さな相棒が、日々をもっとおもしろくしてくれる
以前、三菱 パジェロのオーナーとして登場いただいた「須田凛音」さん(25歳)。幼い頃から憧れていたパジェロを慈しむストーリーを紹介しました。
そんな須田さんが新たな愛車「三菱 デリカミニ」を増車したそうです。
「デリカ」の名を冠し、三菱らしい走破性へのこだわりが詰まった軽スーパーハイトワゴン。どこか動物のようで親しみやすいデザインは「2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー」の「デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞しています。
須田さんのデリカミニは、納車から3ヶ月ながら、走行距離は6700キロ超え。「楽しくてつい乗ってしまう」という須田さんとデリカミニとのカーライフを紹介します。
――デリカミニとの出会いの経緯を教えてください
父が昔、デリカスターワゴンに乗っていて、僕にとってデリカは「家族のクルマ」 という意識がずっとあります。いつかはデリカに乗りたいという気持ちもずっとありました。
2022年末に自動車誌で「デリカミニが2023年の東京オートサロンで発表される」という情報を読んだんです。そのときはインパクトがすごくて、画像がCGだったのですが、もう気になって仕方なかったですね。
――購入前に試乗はされましたか?
やっぱりデリカに思い入れがあるので、その名にふさわしいのだろうかと気になって、試乗に行ったんです。でも杞憂でした! スタイリングもかっこいいし、走りにもしっかりデリカを感じました。
路面の凸凹をいなし、車内への嫌な振動はありません。でも、タイヤがどう動いているのかがわかる。走りの質感は、パジェロにも通じるところがありますね。ちゃんと三菱らしいクルマになっているのが一度乗っただけで気に入って、2年貯金してようやく購入できました。
――本気が伝わってきますね!実際に所有してみていかがですか?
運転が楽しすぎて、気づいたら行動範囲が広がっていました。納車されてまもない頃に、慣らし運転がてら関西方面までロングドライブしたんですよ。
高速道路では「マイパイロット」が便利ですね。前のクルマに合わせて自動でスピードを調整してくれるので、疲れ具合も全然違います。クルマそのものがしっかりしているので、このような運転支援機能もうまく融合していると思います。
僕のデリカミニは、フルタイム4WDのモデルで、4輪にしっかり駆動がかかっていることもあってか、横風が強いときも車体が安定していることを実感しました。
――「走り」で楽しい部分を教えてください
もともと狭い農道や林道を巡るのが好きですが、デリカミニで走るのも楽しいですね!パドルシフトが付いているのもポイントです。山道の下りではエンジンブレーキを使うので、重宝しています。操作に対する反応もグッドですね。
端がガタガタで幅の狭い道でも全然問題ありません。対向車にもスムーズに道を譲れます。サイズ的に、昔ながらの道の狭い住宅街にもなじむんですよね。走破性と日本の道に合うことを両立している点に、三菱らしさを感じてうれしくなります。
――なるほど!外観には歴代デリカの血統を感じられる部分はありますか?
あります。懐古ではなく、新しい解釈で落とし込んでいるなと感じています。
グリルからヘッドライトまでが水平につながっているデザイン。バンパーまわりの処理には、3代目のマイチェン後のデリカや、スペースギア後期型の雰囲気が入っています。デリカファミリーの新しい一員なんだなと納得です。
あと僕的には、あの“ジト目”みたいなヘッドライトが、生き物っぽくてイイなって感じます。
――デリカは須田さんにとって特別な1台ということですが、どんな思い出があるんですか?
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須田さんが子供の頃に乗っていたデリカスターワゴン GLX
デリカスターワゴンの「GLX」というグレードに父が乗っていたんです。このクルマは4年しか家にいなかったんですが、家族の良い思い出がたくさんあります。
妹が生まれた年の冬は、雪が降るなか父の運転で病院まで通いました。雪道での走行も頼もしかったです。遊園地で迷子になったときは、すぐに駐車場のデリカのところまで戻って待っていました。探しに来た父に「ああ、やっぱりここにいたのか」と言われたことを覚えてますね。
あとは、父の実家が新潟にあるので、お正月はデリカスターワゴンで帰省していたんですが、じつは今年のゴールデンウィーク中、デリカミニに父を乗せて同じルートで帰省したんです。あの頃と季節は逆でしたが、昔は助手席だった自分が、父に同じ景色を見せられたことは感慨深いです。
今後もデリカスターワゴンで走った道や立ち寄ったスポットを、デリカミニで辿ってみたいです。
――デリカスターワゴンは、本当に家族の一員だったんですね! そんな思い出を受け継ぐデリカミニにはどんなカスタムを考えていますか?
今のところ、ラリーアートのエンブレムと給油口ステッカーを貼っています。
今後は、JAOSのフロントスキッドバーや、コルトスピードのリフトアップコイルとマフラー、サブコンの装着。そして、GLXと同じストライプを施したいと思っています。
それから「アジアクロスカントリーラリー」で、デリカミニのサポートカーが履いていたホイール、WORKのCRAG T-GRABIC IIの15インチ(5J)に換えたいですね。
タイヤは、ミシュランのプライマシー4か、オールシーズンタイヤのクロスクライメートを候補に考えています。走行性能と見た目のバランスも大事にしたいです。
――いろいろ想像が膨らんでいますね!
そうなんですよね。ただ、いろいろカスタムもしたいのですが、まずはきれいに維持していきたですし、「ああ、この人わかってるな」と伝わるこだわりを大切にしたいと思っています。
それが三菱好きな人や、デリカオーナーにも伝わるとうれしいです。モータースポーツライクな雰囲気とリスペクトが漂うカスタムを目指したいですね。パジェロでもそうしたカスタムを意識しています。
――前回の取材ではパジェロをテーマにした創作活動や同人誌制作もしていると伺いましたが、デリカミニとからめた構想はありますか?
そうですね。今は「林道探索記」のような本を作れたらいいなと構想中です。デリカミニで実際に走った林道の記録を、ちょっと踏み込んだ内容でまとめてみたいなと。そこから小説に落とし込む構想もあります。
――そんなデリカミニは、須田さんにとってどんな存在なんですか?
パジェロもデリカミニも、宝物です。パジェロは、変わらず愛し続けている自分の“幹”みたいな存在です。後世に残していきたい宝物です。
デリカミニは、家族で乗っていたデリカスターワゴンの子孫といえるクルマであり、日常の中で“元気を与えてくれる”存在です。
自分の新しい一歩に寄り添ってくれる相棒として、これからも一緒に走っていきたいです。
須田さんにとって、デリカミニは「日常のなかにある喜び」を共有するパートナーなのかもしれません。走る道を選ばず、須田さんの豊かな感性と響きあう愛車です。
これから須田さんとデリカミニが、どんな景色のなかを走っていくのか、どんな物語を描いていくのかがとても楽しみです。
【X】
須田凛音さん
(文:野鶴美和 写真:須田凛音さん提供)
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