新たな人生の決断を後押ししてれたのはダイハツ・ムーヴ。“似たもの同士”でともに歩んでいく

  • ダイハツ・ムーヴ

“後悔のないように、生きなくちゃ”なんて、小説の主人公のセリフだと思っていたという「スワティコさん」。現実はそう簡単にいかないと、どこかで諦めていたそうです。

そんなスワティコさんに転機が訪れたのは、去年の2月のこと。まさか自分が慣れ親しんだ場所を離れ、遠く離れた九州で暮らし始めるなんてと、大笑いしながら教えてくれました。

今回は、スワティコさん×ムーヴのお話をお届けします。

――大きな転機って、何があったんですか?

あはは(笑)。こんなに直球で聞いてくる人、初めてです!

――はっ!すみません……。でも、ずっと暮らしてきた場所を離れるって、すごく大きな決断だったのだろうなと思いまして

そうですね。私は今まで、いわゆる一般的な幸せを手に入れることが大事だと思っていたんです。だけど、年齢を重ねるにつれて「あれ?私って全然自分らしく生きていないのでは?」と思うようになりました。

そう感じながら過ごしていた去年の春、国道を走っていたら、前の愛車が故障したことが大きな転機となりました。

――クルマの故障が大きな転機、ですか?

  • ダイハツ・ムーヴの左サイド

はい。その国道は東京から、途中で他の国道とも接続しながら私が今住んでいる九州まで続く道だったんです。

実はですね、長年ずっと思い描いていたことが、九州をクルマでのんびり一周してみることでした。方言も名産も風土も何もかもが違う、誰も私のことを知らない行ったことのない土地を旅してみたい、なんなら暮らしてみたいという夢が、子供の頃からずっとあったんです。

――なるほど。お住まいの関東から遠き九州にずっと想いを馳せていたんですね

  • ダイハツ・ムーヴのフロント

でも、こんなに明確な夢があるのに実行出来ずにいたのは、仕事や生活のことなどを色々考えると……やめといた方が良いのかな?という不安があったからです。

だけど、国道でクルマが故障して、次に購入したクルマが偶然にもムーヴだったことから、背中を押されているような気がしたんです。

「MOVE」って日本語訳すると、ご存じの通り「移動する、動かす」とかいう意味なんですよね。こじつけと思われてしまうかもしれないけど、年齢的にも最後のチャンスなのかもしれないと、本当にそんな気がしたんです。

――“偶然にも”ということは、ムーヴを選んだわけではなかったのですか?

はい。故障して乗り換えることになった際に中古屋さんに伝えたのは、「明るい色の軽自動車であれば何でもいいです!」でした。だからこそ運命を感じてしまったし、九州への引っ越しはムーヴと一緒に走っていこうと思いました。

途中で寄り道をしながら1日400kmくらい走って、4日かけて九州に到着したんですよ。アクシデントも沢山ありましたけどね〜(笑)。最初のアクシデントは、静岡でした!

――ええっ! わりと出発してすぐじゃないですか!

  • ダイハツ・ムーヴのリヤ

そうそう(笑)。箱根を越えたあたりで、急に焦げ臭い匂いがしてきたんです。絶対に故障だと思って「一緒に移動するんじゃなかったのかよー!」なんて、思わずムーヴに突っ込みましたよ(笑)。

だけど、結果的にはこのアクシデントのおかげで、友達のクルマ屋さんに立ち寄れて、別れの挨拶をすることができました。

実は私、決して詳しい訳ではないですが、クルマが大好きなんです。昔からクルマのイベントに参加していて、そこでお世話になった友達に、最後にムーヴが会わせてくれたのかな?なんて。

他にも、大阪で立ち寄った喫茶店で地元の隣県の人に出会えて前向きになれる言葉をかけてもらったり、先を急ごうと無理しようとすると、間違えて高速を降りてホテル泊することになったりとか、パーキングから偶然雲の隙間から光が差し込む景色が見られたりとか。

  • 雲の隙間から光が差す様子

結果的に良かったということが沢山ありました。あとは、知らなかったんですけど、九州ってダイハツの工場があるから、ダイハツ車率がすごく高いんですよ。あぁ、私は来るべくしてムーヴとここに来たのかな? なんて、思いましたね。まぁ、こじつけと言われればそれまでなんですけどね。

――いや、ここまでくると全てが必然に思えてきます

そうですね。実際のところ、ムーヴがいたからこそやってくることができた、というのはありますから。

それこそ、九州に来たばかりの頃、まだ地元のナンバーの付いたムーヴを見て「1人じゃない」とホッとさせてくれたし、運転席に座ると、不思議と一緒に九州で頑張っていくんだという気持ちにさせてくれるんです。だから、私の中でムーヴというのはクルマという存在を飛び越えて、戦友や同志といったポジションです。

  • ダイハツ・ムーヴの運転席

ちなみに、このムーヴが最初に登録されて走ったのは、宮城県なんです。そこから南に向かって私の所に来てくれて、今はさらに西の九州で私と過ごしているから、環境も何となく似ているし、私とムーヴは似たもの同士なんですよ。と、私は勝手に思っています(笑)。

だからこそ、願わくば死ぬまで一緒に走り続けたいです。走行距離は、この2年で5万kmも伸びてしまいましたが、しっかりメンテナンスをして、色々な所を旅したいです。このムーヴで走ることに、意味があると思うから。

  • ダイハツ・ムーヴと船

ひょんなことからムーヴと始まった九州生活ですが、これからも各地を訪れ、走行距離をどんどん伸ばしていきたいと話してくれたスワティコさん。

今なら、「後悔のないように、生きなくちゃ」のセリフが言えるのではないでしょうか?

(文:矢田部明子 写真:スワティコさん提供)