憧れのトヨタ 86は8年後には息子さんへ!? 親子二代で愛でるスポーツカー

  • トヨタ86@高圧電線鉄塔

高校生のころにデビューしたトヨタ86に一目惚れしたというMihoさん。「いつかは乗りたいクルマ」と目標にし続け、息子さんの成長などのタイミングに合わせて、ついに86のオーナーになりました。それまで乗っていたクルマとはまったく違う乗り味と意外性のあるボディカラーに親子そろって魅了されてしまったそうです。

そんな、Mihoさん×86のお話です。

――Mihoさんはこれまでどんなクルマに?

最初はアルファードで次がスペイド(ともにトヨタ)。それから今の86です。

――ミニバン2台乗り継いでからの86だったんですね。

そうです。当時はまだ息子も小さくて、乗り降りしやすいクルマがの方がいいなということで選びました。ただ、このころから86にはずっと乗りたかったんですよ。

――それはなぜ?

私が高校生くらいのときに86がデビューして、当時から「カッコイイ」と気に入っていたんです。大人になったら乗りたいクルマということでずっと狙っていました。

――もともとクルマには興味がありましたか?

当時はそこまで興味があったわけではなくて、どちらかというとバイクに乗りたいなって思っていました。どっちみち男の子みたいな趣味ですが(笑)。86のデビューでスポーツカーに興味が出始めた感じですね。

  • トヨタ86@豊田スタジアム

――ということは、86を手に入れたことで念願がかなった感じだったんですね。

ちょうど息子が小学生になったことと、スペイドのローンが終わったというタイミングだったので「乗るなら今かな」って決めました。

――息子さんが小学校に上がりたてだとまだまだミニバンは必要な時期かなと思えますが、この買い替えに対して周りからは何か意見はありましたか?

それが黙って買いに行ったんですよ(笑)。当時はMT車で白か黒のボディカラーの86を探していて、実車を見たいということで、あるとき、息子と近場のお店に見に行ったんです。展示されていた86のほとんどがAT車で走行距離もだいぶ伸びていたものばかりだったのでムリかなと思ったら……今乗っているクルマに出合って。

  • トヨタ86@緑地

――条件としてボディカラーは白か黒ということでしたが、オレンジ色の車体ですね。

そうなんです。オレンジ色は眼中になかったというか、そもそも存在することを知らなかったのですが「カワイイな」と思ったのと、5年落ちくらいで走行距離も3万キロ程度だったんです。調べたら限定色ということも判明して、もともと人と被るのがイヤなこともあり「これなら被ることはないな」というレアさも私の心をくすぐりました(笑)。

――とはいえ、ノリではなかなか買いづらいものだと思いますが、最終的な決め手は?

クルマを買うことに限らずですが、私は欲しいと感じたらすぐ動くタイプで、衝動買いもよくするんですね。ただ、この時はほぼ決めたつもりではいたものの、一晩だけ待ってもらって冷静に考えまして、やっぱり「欲しい」ということで次の日には契約に行きました。

――一緒に見に行ったお子さんの反応はどうでしたか?

私と同じようにいいとは思ってくれたみたいですが、実は購入したことは秘密にしていたんです。納車日にはその足で息子が学校帰りに行く学童保育へお迎えに行ったところ、メチャメチャ喜んで「僕のために買ってくれてありがとう」なんて言われましたよ。

――それはサプライズ成功でしたね。みんなに内緒で買ったということだったので周りのリアクションもすごそうですね。

親は「やっぱり86にしたんだ」くらいな感じで「大事に乗りなさい」くらいしか言われなかったですが、職場に乗って行ったときは周りがざわついていましたね。駐車場に停めていたら別の部署にまで「誰のクルマ?」ということで騒ぎになりました(笑)。

――そんな86に初めて乗ったときの印象はいかがでしたか?

まずは10年ぶりにMT車に乗ったので、エンストしないようにするので必死でしたね。慣れてからやっと86の楽しさを体験できたなって感じがします。ミニバンとは違ってスピードが出て運転するのが楽しいなって思いました。

――お出かけの頻度もだいぶ増えたのではないですか?

増えましたね。スペイドに乗っているころはクルマ友達があまりいなかったのですが、86に乗り替えるとクルマ好きの友人が増えて、ひとり一台で行動してツーリングに行くというのも増えました。

  • トヨタ86@山間駐車場

――クルマ好きの友人が増えたキッカケはやはりSNSからでしたか?

そうです。最初はコラボ撮影に参加させてもらうところから始まって、それから気心の知れた仲間が増えていき、イベントとかにも参加するという感じですね。最初は会うまでに勇気がいるのですが、徐々に慣れていきました。最近では集まるメンバーも決まってきて、いわゆる“イツメン”で集まっています(笑)。

――いろいろな仲間が増えたということで、86に乗り出してからの一番の思い出は?

やっぱりクルマ仲間たちと初めて行った箱根のターンパイクドライブですかね。『頭文字D』と『MFゴースト』の聖地ということで、みんなで走ってみようということで行ってみて、楽しかったですね。他にも関西へも遠征することもあるし、私が住んでいる愛知県から離れてもドライブで楽しんでいます。

  • トヨタ86@ターンパイク料金所

それまで県外に行くとなるとユニバ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)に行くとかテーマパークに行くときくらいしか機会がなかったのに、86を手に入れてからはクルマありきのお出かけをするようになったのが思い出ですね。最初のころは息子も付いてきたのですが、さすがに4年生になるとあまり付いてこなくなってきて、独り立ちしているなって感じることがあります(笑)。

  • 富士山とトヨタ86

――みたところカスタムはほとんどしていないようですが、これはMihoさんのこだわりでしょうか?

こだわりというわけではないんですよ。86に関しては、正直、カスタムする必要がないくらいカッコよくて。

せっかくの限定色だからそれを生かしたいし、ウイングを付けるとになるとそもそも色がないから塗らないといけないという手間もあって、外観はカスタムしていないんです。その代わり、電子系とか内装は少しだけ手を入れています。

  • トヨタ86ステアリングホイール

――あらためて、ご自分の86で特に気に入っているところは?

ボディカラーですね。人とはあまり被らない色ですし、もともとオレンジは好きだったからこのクルマを選んでよかったって思っています。洗車の頻度は増えましたけどね(笑)。

  • トヨタ86フロントフェンダー

――今後、このクルマでのご予定は?

このクルマに息子が将来乗りたいと言ってくれているので、あと8年はこのクルマを維持しないと、と考えています。それまで動ける状態にしておかないとっていう使命ができました。

――Mihoさんにとっても息子さんにとっても大切な存在になりましたね。

どこに行くのもこのクルマと一緒なので「ずっと一緒にいてくれる家族」みたいな存在ですね。普通の人はクルマが動かなくなってきたら買い替えを考えますが、私は買い足しで86を持っていたい。将来、息子へ継承できるように、大切に乗っていきたいなって思います。

【Instagram】
Mihoさん

(文:福嶌 弘 写真:Mihoさん提供)