一度離れていたスポーツカー。新たな相棒・GR86が思いがけない“つながり”を増やしていった
結婚してお子さんが生まれ、一度スポーツカーから離れていたというKiku27さん。お子さんが成長し、生活に余裕が出てきたことをきっかけに「また乗りたい」という気持ちが芽生え、再びスポーツカーを選んだといいます。
20代の頃にはマツダRX-7(FD:3代目)を新車で手に入れ、約6年もの間スポーツカーと過ごした経験も。そのうえで、再び選んだ相棒はトヨタのGR86でした。C型に乗り、事故などのアクシデントも経て、D型のGR86に乗る決断をします。
通勤からコンビニまで、日常の足はすべてGR86。週末は洗車をしてドライブへ行き、スマホで写真を撮る。そんな毎日を重ねるうちに、Kiku27さんのカーライフは思いがけない方向へ広がっていきました。
――今のGR86はいつから乗り始めましたか?
2025年6月からです。実はその前にもGR86(C型)に乗っていたんですが、事故で乗り換えることになってしまいました。直すこともできたんですけど「せっかくなら」と、もう一度GR86を買い直したのがいまの一台です。
普段は通勤やコンビニまで、移動はほぼ全部このクルマです。休日は洗車して、ふらっとドライブに行ってスマホで写真を撮ったりしています。特別な日にだけ乗るというより、生活の中にずっといる感じですね。
――20代にはRX-7(FD)に乗っていたそうですね。一度離れていたスポーツカーに“戻ろう”と思ったきっかけは?
結婚して子どもが生まれてからは、スポーツカーから離れていました。子どもも大きくなって余裕が出てきたのと、前のクルマのローンが終わったタイミングで「次のクルマどうしよう」と考えたときに、もう一回スポーツカーに乗りたくなったんです。
現実的に新車で考えると、86かロードスター(マツダ)ぐらいかな、というのもありましたね。
――最近だと、どんなところへ出かけましたか?
最近だと、アフターパーツメーカーさんの大規模ミーティングに行きました。それから富士スピードウェイで開催されたイベントにも参加しましたね。ミーティング系のイベントにはけっこう行ってます。イベントに行くようになったのは、スポーツカーならではかもしれません。
会場には同じGR86のオーナーが集まり、交流し、主催者が用意した企画で盛り上がったりします。メーカーやショップが出展しているので、パーツやカスタムの話で一気に距離が縮まりますし、普段SNS上でしか接点がない人たちと“初めまして”で会える場でもあります。大規模になると全国から来たりするので、なかなか会えない人とも会えるのも醍醐味のひとつですね。
――走っているなかで最も印象に残っている場所はどこですか?
伊吹山ドライブウェイが好きで、何度か行きました。ずっと峠道が続いていて、途中に車を停められる場所が何カ所かあるんですよ。そこで降りて、写真を撮ったりします。
有料なので料金はかかりますが、それ以上に“走る時間”が濃くなりますね。山頂の駐車場で景色を眺め、道中でクルマを停め、写真を撮る。ドライブは目的地に行くことだけでなく、その道のりも思い出になっています。
――普段のドライブはひとり? それとも仲間とですか?
身近にスポーツカーに乗っている友達は、あんまりいないんです。だから僕、けっこう一人でフラフラして楽しんでいます。
最近は娘がついてくることが多く、二人でフラフラしてることが多いですね(笑)。ミーティングに行くことを伝えると「私も一緒に行く」とついてくるんですよ。
スポーツカーは一人の趣味になりやすいと言われる一方で、僕の場合は家族の時間と自然につながっていきました。助手席に乗っている娘との会話などの思い出が増え、クルマはただの道具じゃなくなっていますね。
――C型からD型へ乗り換えられましたが、違いはありましたか?
正直なところ、体感できるほど大きな違いはないのですが、ヘッドライトがデイライト常時点灯になったり、ウインカーの仕様が変わりました。C型のウインカーはワンタッチで作動するものだったのですが、自分的にはなかなか慣れなかったですね。D型は一般的なタイプになりまして、こういう日常の快適さは、毎日乗る人ほど響くポイントなのではないでしょうか。
GR86は特別な日に乗ることだけじゃなく、生活の中でこそ良さが積み上がるクルマだと痛感しますね。
――外観で、特に気に入っているカスタムは?
僕、全部同じメーカーでまとめたいとかはないんです。好きなメーカーの好きなパーツを組み合わせてつけることが好き。現状カスタムした中で特に気に入ってるのは、リアフェンダーですね。
装着しているのは「ガレージ・ベリー」のリアフェンダー。あまり付けている人を見ないパーツで、SNSでも実車でも、これをつけている車に遭遇する率がとても低いアイテムです。なので「初めて見た」とミーティングで声をかけられることも多いですね。
――これまで印象に残っている出来事はありますか?
この一台で人との大きなつながりが生まれたことです。ミーティングに行ったとき「YouTube用に動画を撮らせてもらえませんか」と主催の方に声をかけてもらいました。その動画を見た人が自分のSNSをフォローしてくれたり、そこからさらにつながりが生まれたりしたこともあります。
SNSを始めたのは、C型の1台目を買ったのがきっかけです。自分でXに投稿を始めたのは2024年9月から。まだ日は浅いです。見る側から発信する側になって思ったのは、承認欲求のためではなく「好きなものを好きって言える場所ができた」という喜びが大きいですね。友達が増えたといいますか、同じ趣味の仲間ができて、行動範囲は確実に広がりましたね。
――GR86に乗ってみて、どんな印象を持たれると感じますか。
台数が多いのでメーカーも注目してるのを感じますし、パーツもとても多く出ています。なので選び放題というか、自分の好きなパーツを無限に探せるので、そういった面でも買ってよかった、楽しいと思います。
さらに台数が多いということは、仲間がいる、情報がある、イベントがある。取り巻く環境の充実が、乗り続ける楽しさを支えているのだと感じます。
――同年代の仲間ができたのも、うれしかったですか?
GR86って若い子が乗っている印象も強いと思うのですが、僕の場合はSNSに「おっさんです」って書いてるから(笑)思った以上に同年代の方が「私もおっさんです」って反応してくれることも多くて、それで結構友達ができました。同年代の友達ができるのは、やはりうれしいです。
大人になるほど、趣味で友達が増える機会は減っていくけれど、GR86が自然に増やしてくれました。今度、雑誌主催のミーティングがあり、岡山国際サーキットで初めて参加します。初めて行く県なので楽しみですし“初めまして”の人も多いと思うので、さらに楽しみですね。
――最後に。迷っている人にGR86のお勧めポイントをぜひ教えてください。
まず、スポーツカーの中では値段が手軽で購入しやすいのが一番のおすすめポイントですね。ロードスターか86かで迷う人は多いと思うんですけど、場合によっては4人乗りもできるとか、オープンカーはちょっと…と迷う人なら、GR86をぜひ。後悔しないと思います。
それと、GR86は速さを楽しむだけのクルマではないと思います。僕のように、生活に溶け込みながら、週末の行き先を増やし、写真を増やし、人を増やし、景色を増やしていくクルマです。
【X】
Kiku27さん
(文:新里陽子 編集:平木昌宏 写真:Kiku27さん提供)
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