四六時中走っていたい! 僕なりの、ランクル40の楽しみ方

  • トヨタランドクルーザー40と山遠景

ランクル40との出合いは、通勤ラッシュにうんざりしながらハンドルを握っていた朝だったと話してくれた「ikeda1370さん」。今日も混んでるな……と、イライラする気持ちを抑えるために何気なく側道に目をやると、現在の愛車であるランドクルーザー40(K-BJ41V型)がコチラをじっと見つめていたのだそうです。

今回は、ikeda1370さん×ランクル40 の お話をお届けします。

―――あまり街で見かけることのない40が側道に……? まるで、漫画のような展開ですね(笑)。

  • 駐車場のトヨタランドクルーザー40

ほんとうにそうで、僕も「えっ!?こんなところに!?」って二度見しましたからね(笑)。運転していたら、なぁ〜んか視線を感じて見てみると、丸い愛らしいライト、オレンジ色のウインカー、かまぼこ型のボンネットと、愛嬌のある出立ちをしたクルマがそこにいたんです。

―――その40って……野良だったんですか?

(笑)いやいや、野良ではなかったです。飼い主は、車屋さんの従業員さんだったんです。40ばかりに目を取られて最初は気付かなかったんですけど、よくよく見ると、停まっていた場所は車屋さんの店頭だったんですよ。

―――なるほど。私なら、その謎多き?40が気になって、その日の仕事に集中できそうにありません。

同じくそうで、僕も40が気になっちゃって気になっちゃって……その後すぐにお店に会いにいきました。ボディがところどころ錆びていて、レカロのシートが装着してあって、エンジンブローをしてるから修理が必要ということでしたね。

―――それで、すぐ購入を決意したのですか?

  • 専門店のトヨタランドクルーザー40、2台

そうなんですよ。実車を見たら どうしても運転してみたくなって、ご縁があってお会いした40乗りの方に付き添っていただき、お店に行きました。

と、こんな感じでお話していますが、お恥ずかしい話……僕はクルマに詳しいわけでもないですし、こういった古いクルマに乗るのは初めてで、専門的なことは語れません。だけど、そんな僕が40に挑戦してみようと思ったのは“右も左も分からないけど、乗ってみたい”という好奇心を満たすためでした。

―――その好奇心は満たされましたか?

う〜ん、大変でしたね。

―――あれ? 想像していたのとは、ちょっと違う回答が……。

  • 芝生上のトヨタランドクルーザー40

最初にエンジンの調子が悪かったとお伝えしたのですが、運転するために、まずは修理からということで広島から福岡のショップに運んだんです。何ヶ月かして修理完了の連絡があり、今度は福岡から広島まで運転して帰ることになったんですけど、怖いとか楽しいとかそういうことではなく“わからない”がスタートでした。

―――わ、わからないとは……?

  • 購入したトヨタランドクルーザー40の注意書

例えば、エンジンをかける際は一度手前に捻ってグローランプが点灯したのを確認してからキーを回すことや、ノブを引っ張って点灯させるハザードランプなど、YouTubeで予習はしたものの、どれも初めて見る機能ばかりだったから心配でした。

それでも何とか走らせて、お店の周りをぐるぐる回ってみると、今度はハンドルの遊びが多いことに驚きました。時計でいうと、11時から13時くらいの間は遊びで、不安になるくらいだったんです(笑)。

  • トヨタランドクルーザー40のメーター

そのハンドリングに慣れてきたころに高速道路に乗ったら乗ったで、時速100kmを超えると「ビービー」という不穏な音が車内に鳴り始めましてね。当時のクルマに付いていた“スピード出しすぎだよ〜”の警告音だから故障でも何でもないんですけど、あの音を聞いたときは寿命が縮まりましたね。

―――怖いっ! それは怖すぎますって!

  • トヨタランドクルーザー40を駐車場遠くから

はい、怖かったですよ〜(笑)。ショップの方も心配だったのか「大丈夫ですか? 無事に帰れていますか?」というメールを送ってくれましたね。

でも、その恐怖を忘れるくらい、とても運転は楽しかったんです。これでどうだ!と言わんばかりに揺れる車体、段差を越えるときのとんでもない衝撃、ハンドルから伝わる振動など、体中がブルブルするくらい揺れることって、今まで乗ったクルマでは体験したことがありませんでしたから。

  • トヨタランドクルーザー40リヤ5:5

それだけじゃないですよ? 静かとは無縁の車内も最高でした。エンジン音やボディのガタガタ音がすごくて、一応ポータブルスピーカーが付いてはいるんですけど、まったく聞こえないんです! 下道、高速関係なしに、わずかに耳を掠める程度しか聞こえない! こんなことって、この40でしか体験できないだろうなと、僕はウキウキしてしまったんですよ。

ほかにも、室内の鉄の匂い、排ガスの匂い。運転に慣れてくると、カラカラという2Bエンジン独特の音に気付くんです。特に、広島は凸凹な道が多いし、路面電車のレールが道路に埋めてあるから、より振動を楽しめます。

―――一時はどうなることかと思いましたが、なんだか安心しました。しっかり楽しんでいるんですね♪

40に乗ってらっしゃるオーナーさんってとても情熱があり、博識な方ばかりで、そういった方にお世話になっています。だけど、僕の場合は、僕なりに楽しみながら、できる範囲で楽しんでいます。ボディも錆びているし、タイヤもそろそろ変えなくちゃいけないけど、とにかく40を運転するのが好きだから、これからもヘラヘラしながらハンドルを握っていこうと思います。

  • トヨタランドクルーザー40サイド

暇なときは、四六時中運転していたいと話してくれたikeda1370さん。今後の目標は、オールシーズン運転できるようにエアコンを装着することだそうです。万人受けしない乗り心地は、自分受けするからいいのだと豪快に笑っていました。

【Instagram】
ikeda1370さん

(文:矢田部明子 写真:ikeda1370さん提供)