野営ときどき、釣り。年間100か所以上のキャンプのお供はホンダ バモス ホビオ。釣った魚は女子力高めのキャンプ飯に!
「キャンプに行ったとき、たまにですが釣りをやったりもします。あくまでも食べる目的で。だから、釣りが好きな人から見れば全然素人なんです」
にこやかに答えてくれたのは、女子キャンパーとして活躍する「森風美」さん。
大学在学中からキャンプ女子として注目され、テレビや雑誌で取り上げられ、そのままキャンプを仕事にしてしまったそうです。年間100か所以上のキャンプ場を渡り歩いて滞在するという、生粋のキャンプ大好き女子。キャンプの記事を自ら執筆する仕事もあるという、若きプロキャンパーです。
愛車のバモス ホビオはカスタマイズ前提で指名買い
森さんがキャンプ旅の相棒として、人生初の愛車として選んだのは、ホンダ「バモス ホビオ」。
新車の販売は2018年5月に終了しているのですが、「ゼッタイにこのクルマが欲しかったんです!」と、2019年にホンダのディーラー正規中古車販売にて指名買いしたのだとか。
なぜかと聞けば、どうもホンダが70年代に販売していた「ライフ・ステップバン」に似せるカスタムキットなるものが存在するのが理由だそう。相模原市にあるレトロ軽のカスタムカー・ショップ「モデストカーズ」の商品で、コンプリートカー「ポケットバン」としても販売しています。目下、カスタムのため資金を貯金中ということです。
筆者もその昔、ホンダ「S-MX」を愛車にしていた時期があったので、とても親近感がわきます。S-MXはステップバンをリスペクトして「ステップバーン」というキャッチコピーが付けられたりしてました。車内はフルフラットになり、空間を楽しむコンセプト的に似ています。これらはどれも、コンパクトながら車内空間を広くうまく使っていて、オートキャンプなど停まった状態で快適に過ごす目的としてピッタリなのです。今の軽自動車ではメジャーになったトールボーイ型のはしりでもあります。
小さいクルマですが、広く使えるんです!
車内空間の広さにこだわるなら、より大きい車や究極的にはキャンピングカーという選択もあるはず。
「はじめての運転だったので、小さなサイズがよかったんです。運転はまだ不安があるので……。軽自動車で正解でした。狭い場所でも躊躇なく行けるし、車内も想像していたよりも広くて快適なんです。車中泊して寝るときもまっすぐになって寝られますよ」
ご実家では、お父さんが軽キャンピングカーを所有しているそうで、軽自動車のサイズに安心感があるようです。
ゆったり余裕の広さ。床にはフローリング風のクッションシート
まるで部屋のなかのような車内
その車内は、普段から後ろの席を畳んでフラットな状態にしています。後部の床にはフローリング風のクッションシートを敷いていて、まるで部屋のよう。
「基本的にキャンプではテントを張って寝るんですが、クルマだけでも居心地がいいようにしています。こうしておけば、長距離の道中でいつでも休憩できちゃいます。とにかく、自分の気分があがるようなモノで揃えてインテリアを楽しんでいます」
センターコンソールには、普通だとカーオーディオとかカーナビを埋め込んだりしていると思うんですが、スマホと接続して使うBluetooth接続のスピーカーが、USB電源だけ接続して突っ込まれています。これがピッタリとハマってます。ローランドのギターアンプ「JC」シリーズをそのまま模していて、音楽ファンならすぐピンとくるモデル。この辺りも、遊び心を感じてよいですね。
後ろの窓には窓枠とカーテンをあしらっていたり、花が飾られていたりと、さすがの女子力と感心しきり。男子のアウトドア向けの愛車は、泥まみれだったり無骨さ一辺倒だったりしますが、こうも違うのかと対照的な仕上がりです。
ロビンソン・クルーソーのような無人島生活に憧れて、釣りも楽しんでます
森さんは、キャンプに釣りも取り入れて楽しんでいるようです。
「神津島や八丈島のキャンプで釣りをしたこともあります。ロビンソン・クルーソーみたいな、孤島に漂着してなにもないところで食料確保、みたいなノリで釣りも楽しみたいんです。海釣りなら房総や伊豆、三浦半島辺り。川釣りをしたいときには山梨とか丹沢へ行くことが多いです。キャンプ場の近くで釣りができそうだったら竿を持っていって、もっぱら夕食の食材を自然からいただきますという感じで楽しんでます」
おっと、想像していたよりも、なかなか本格的ですね。釣りができそうなキャンプ場に行くときは、コンパクトに収納できる振り出し竿を持参して、気軽にちょっと釣ってみるというスタイルのようです。
「釣りでは、イワシ、アジ、サバ、バル、ネンブツダイ、タナバタウオなどなど、いろんな小魚に出会えるので楽しいんですよ。包丁じゃなくて手で開けちゃうイワシをメインで狙ってます。イワシがたくさん釣れたので、一夜干しにしようとハンギングネットに入れておいたら、翌日気がついたときには、猫なのか鳥なのか、何者かの動物にすっかり取られてしまったという経験もあります。たくさん釣れたらオイルサーディンにすると、日持ちするのでぜひ試してみてください」
翌朝がっかりしている森さんの姿が目に浮かびます。かといってテント内に干すのは、においが気になりそうですし……。とにかく、キャンプで食を楽しむためにも、うまく釣り遊びを取り入れているようです。
「釣りみたいなアクティビティを長時間楽しむときには、居心地のよいクルマがあると休憩しやすくて断然便利ですよね。早朝の釣りなんかも楽ですし、もちろん道具もたくさん積めます。きっかけはキャンプでも釣りでもよいので、とにかくアウトドアに出て自分流で楽しみましょうよ、と伝えたいです」
マイペースにアウトドアを楽しんでいる姿勢に、とても好感を持てました。このあと、フロントまわりのカスタムがどんな仕上がりになるのか楽しみです。
女子キャンパー 森風美さん
女性でも楽しめるキャンプスタイルを発信し、年間80泊以上キャンプをするキャンプ女子。アウトドアWEBメディア「なちゅガール」の編集長を務めている。テレビ・雑誌・イベントなどに出演している。
Instagram(@fu_u.m)
Twitter(@fu_uyu)
YouTube「もりふうみチャンネル」
(文:村上俊一 写真:堤 晋一)
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