初めての車中泊 ~基本知識編~

みなさんは「車中泊」をしたことがありますか?

たとえばドライブの旅に出かけたとき、もう1日楽しみたい、あるいはもうちょっと遠くを目指したいと思ったことはありませんか?そんな時に便利なのが車中泊です。その他、趣味で釣りが好きで、夜のうちに現地に到着して車内で仮眠を取り、早朝から活動して楽しむという方もいます。

  • 「車中泊」でドライブ旅行をもう1日楽しむ
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意外に、楽しみの幅を広げてくれそうな「車中泊」。でも何をどう始めたら良いか分からないですよね。そこで、初心者がまず知っておきたい、最低限の準備と、安全面で気を付けるポイント、マナーをご紹介します!

車中泊を始めるための最低限の準備

初めての車中泊に最低限必要な準備の中でも、特におさえておきたいことが3つ。
寝るために水平な場所をつくる、外から車内を見えないようにする、灯りを準備することです。

特別なグッズがなくても車中泊は可能です。普段使っている布団があれば寝ることができるし、タオルを窓にかけるだけで外からの視線を遮ることもできます。暗い車内をちょっと照らすだけなら、スマートフォンのライト機能でカバーできます。とはいえ、車内をフラットにするためのマットは、かなり便利で快適です。LEDランタンは、エンジンを切った後も車内を明るく照らせ、夜に車外に出るときも活躍します。長時間使えるLEDランタンなど、機能的に作られたアイテムもいろいろあります。まずは手もちのもので始めてみて、少しずつ専用グッズを買いそろえていくといいでしょう。

寝るために水平な場所をつくる

キャンピングカーでの滞在は快適そのものですが、一般のクルマでも工夫次第で快適に寝ることができます。まず必要なのは、水平な場所と足を伸ばして寝られるだけのスペース。後部座席がフラットになるクルマでも、凸凹して、意外と寝にくいのです。不快な思いをしないために、最低限、長座布団や寝袋は準備しましょう。

外から車内を見えないようにする

ホームセンターなどで売っている銀マットを窓の大きさに合わせて切り取り、はめ込みます。(ガムテープや吸盤を使わなくても、少し大きめにカットすると窓枠にはまりやすくなります。)
車内が見えない工夫をすれば、プライバシーが守られ、車内で過ごしやすくなります。朝、目覚めたときのまぶしさ対策にもなります。断熱効果もあるので快適な車内温度の維持にも効果があります。

灯りを準備する

エンジンを切った後に車内灯を点けていると、バッテリーが上がってしまう可能性も。LEDランタンや懐中電灯があれば、車内を明るく照らせ、夜間にトイレなどで車外に出るときも携帯できるので便利です。LEDランタンであれば、S字フックに引っ掛けて、車内に吊すこともできます。また、電池の消費が少なく、電池の交換頻度が少なくて済みます。最近では低価格でも性能が良いものも出ています。

仮眠・車中泊はどこでできるのか

仮眠・車中泊ができる代表的なスポットについて、特徴をご紹介します。
道の駅の駐車場は、「あくまで仮眠」での利用が可能で、車中泊禁止の看板が出ているところもあります。車中泊のために設けられたRVパークやオートキャンプ場などであれば、多少料金がかかっても安心して車中泊が可能です。

道の駅

国交省認定の道の駅は、一般道にある休憩場所。駐車場やトイレ、飲食店などのほか、温泉施設付きの所もあります。ドライバーの事故防止のためにも、仮眠が可能です。なかには、車中泊を公認している道の駅もありますが、基本的には仮眠程度までの利用を。

サービスエリア・パーキングエリア

高速道路にある休憩施設で、トイレやショップ、レストランなどの施設があります。人の出入りもあり安心ですが、あくまでも休憩するためのスペースです。

オートキャンプ場

テントサイトまでクルマで乗り入れられるキャンプ場。トイレやシャワー、売店などを備えているところが多く、車外にテーブルやイスを出して、野外調理をすることができます。基本的には事前に予約が必要だったり、チェックイン・アウトの時間が決まっています。

RVパーク

日本RV協会が取り組みを進めている、車中泊を公認された駐車場。道の駅や日帰り温泉施設などの駐車場の一角を、車中泊専用スペースとして有料で提供しています。電源などの設備があり、長期滞在も可能です。下写真のグリーンのスペースではイスやテーブルを広げることもできます。

安全のために知っておきたいこと

安心して車中泊を楽しむためには安全確保が大切です。安全面で注意したいポイントを確認しておきましょう。

暗すぎる場所・ひと気がない場所は避ける

暗くて静かな場所は、寝るのにはよさそうですが、防犯の面では不安です。犯罪やトラブルに巻き込まれるのを防ぐためにも避けましょう。たとえば写真のような、ひと気のない場所での車中泊はやめましょう。周囲に適度に人の出入りがあり、クルマの周りを見渡せる場所が安心です。

窓を開けてときどき換気

車内で長時間過ごす場合、時々換気して外の新鮮な空気を取り込みましょう。

周辺施設を確認しておく

宿泊地周辺の施設は事前に確認しておきましょう。歩ける距離にトイレがあるのは必須です。そして、コンビニが近くにある場所は明るく、ある程度のひと気があるため、初心者には安心です。飲み物や電池、カイロなど、いざ必要になった場合にも活躍します。

車中泊する人が守るべきマナー

ここまで車中泊の基本的な知識を紹介してきましたが、さらに利用者間や施設とのトラブルについても知っておく必要があるでしょう。
普通のドライブでの注意点とは違う、思いもよらないことが誰かの迷惑になってしまうかもしれません。車中泊は周囲への気配りと思いやりも重要です。

トラブルの原因として代表的なものをいくつか挙げますので、安心安全に車中泊を楽しむためにもぜひチェックしてください。

無駄なアイドリングはしない

排気ガスやエンジン音は周囲にとっても迷惑。駐車したら速やかにエンジンを止めるのがマナーです。夏など、エアコンを使いたい場面では、走行中に車内をしっかりと冷やしておくといいでしょう。また、都道府県によっては、停車時のアイドリングを条例によって禁止している場合があるので注意が必要です。

長期滞在はしない

RVパークやオートキャンプ場などの認められた場所以外では、長期にわたって滞在することはできません。駐車場を占有して車上生活するなど、迷惑行為は社会問題にもなっているため、駐車場は、その施設などを利用するための公共スペースということを忘れずに。

キャンプ行為はしない

駐車場はあくまでも駐車のためのスペース。イスやテーブルなど、車外に物を置いてのキャンプ行為は禁止です。コンロなどを使っての調理も、許可された場所以外では禁止です。

 

いかがでしたでしょうか。これさえ覚えておけば車中泊ができる!というポイントを紹介しました。「思っていたより車中泊はハードルが低いかも」と感じていただけたでしょうか。

一般的なクルマでも「寝る場所」「目隠し」「灯り」があれば取り合えず準備OK。少しずつ慣れてきたら、車内の内装を凝ってみたり、連泊の遠出をしてみたりと、楽しみ方を深めていきましょう。

しかし、車中泊は、まだマナーが周知されていない部分があることも確かです。マナーを守ることが、これからの車中泊の発展にとって重要になります。ぜひ、周囲への気配りを忘れず、安心・安全に車中泊を楽しんでいきましょう。

取材協力
高森裕士(株式会社フロット・モビール http://flott-m.com
日本RV協会(https://www.jrva.com

撮影協力
株式会社オンリースタイル(https://www.shachu-haku.com
道の駅「北信州やまのうち」(http://www.town.yamanouchi.nagano.jp/michinoeki/index.html
おぶせ温泉「穴観音の湯」(http://www.obuseonsen.sakura.ne.jp

※記事内のデータは2020年2月現在のものです。おでかけの際には電話等で事前に確認されることをお勧めいたします。

[ガズー編集部]

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