【動画】トヨタRAV4 PHV 試乗インプレッション 車両紹介編
「トヨタRAV4」の最上級モデルとして登場した「RAV4 PHV」。ほかのRAV4と違う、プラグインハイブリッドモデルならではの特徴とは何か? まるも亜希子が動画で解説する。
SUVの快進撃が止まらない。2020年6月の登録車新車販売台数(自販連調べ)で、トヨタのコンパクトSUV「ライズ」が1位に輝き、「RAV4」や「ハリアー」も好調。特にRAV4は、日本では2019年4月にフルモデルチェンジした新型が、単一モデルとして世界累計100万台の販売を達成するなど、グローバルで大ヒットを飛ばしている。
そんな大人気のRAV4の最上級モデルという位置付けで、2020年6月に発売されたのが、プラグインハイブリッドモデルの「RAV4 PHV」だ。PHVでないハイブリッドモデルでも、SUVとしては優秀な21.4km/リッター(WLTCモード。「ハイブリッドX」の2WD車)という低燃費を実現しているRAV4だが、外部からの充電ができるPHVなら、モーターだけでのWLTCモードのEV走行距離が最長95kmとクラストップレベル。ガソリン満タンの状態なら、合わせて1300km以上もの航続距離(国土交通省審査値<WLTCモード>から算出した目安)が稼げる。
充電を繰り返しながら走れば給油がいらず、EVのようにも使えるので、ハイブリッドから一歩進みたい、でもピュアEVではまだ航続距離が物足りない、という人たちには現時点で最適な選択となっている。
実際にRAV4 PHVは、もともとのSUVとしての魅力に加え、EVとしてもハイブリッドカーとしても優秀な実力を備えていて、EVユーザー予備軍のニーズを見事に捉えている。月販300台の予定を大きく上回る受注があったため、注文を一時停止している状態だ(再開時期は未定だが公式サイトで発表される予定)。
RAV4の開発トップを務めた佐伯禎一さんは、「この新型RAV4には、SUVが本来持っているワクドキ感をもう一度強く呼び覚ますことを使命として与えたかった」と語っている。その大きな柱のひとつが、「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を含む、タイプの異なる4WDシステムだった。RAV4 PHVは、後輪を独立したモーターによって駆動するE-Fourのみとなるが、RAV4のハイブリッドモデルよりも高出力化され、0-100km/h加速6.0秒という、スポーティーでパワフルな動力性能を獲得、“PHVならではのワクドキ感”が実現されている。
どこまでも行けそうな航続距離と相まって、PHVバージョンならではの価値をしっかりと実感できる点が、大きな魅力となっている。
(文:カーライフ・ジャーナリスト まるも亜希子)
[ガズー編集部]
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