スバルファンはワールドワイド!? 一緒に応援すれば「家族のように感じる」SUBARUファンシートの魅力を聞いた

  • スバルファンと井口卓人選手、山内英輝選手 (c) SUBARU

    (c) SUBARU

国内人気No.1のレースであるSUPER GT。

トヨタ、日産、ホンダが威信をかけ戦うGT500と、FIA GT3マシンやSUPER GTオリジナルのレーシングカーが争うGT300と2クラスが混走することで繰り広げられる抜きつ抜かれつの激熱バトルに興奮は必至のレースだ。

ただ、ファンはレースを観るだけでなく、自分の好きなチームを“応援”することでより深くレースを楽しんでいる。
そして、“応援”されるドライバーやチームはその応援を力に変え、感謝と決意を胸に勝利への執念を燃やしレースを戦っている。

そんなSUPER GTの盛り上がりには欠かせない「応援」にまつわるそれぞれの想いや、心の通い合いをテーマに取材した特別企画。

  • 61号車 SUBARU BRZ GT300 (c) GTA

    61号車 SUBARU BRZ GT300 (c) GTA

取材させていただいたのは、「スバリスト」と呼ばれる市販車への熱いファンの多いスバルのワークスチーム、SUBARU BRZ R&D SPORTだ。

第1弾では、井口卓人選手、山内英輝選手と小澤正弘総監督に応援とファンのみなさんへの想いを、第2弾ではスバル応援団長として活躍するマリオ高野さんに、スバルファンの方々の一体感の理由や届けたい思いなどを記事にさせていただいた。

そして第3弾では、実際にファンのみなさんにインタビューし、どのようにSUPER GTやスバルを応援することでレースを楽しんでいるのか、伺ってみることにした。

スバルファンはワールドワイド!? 聞いたことの10倍返ってくる

  • スバルファンインタビュー 山久瀬さん

まず最初にお話を伺ったのは、現在単身赴任で中国地方にお住まいだという山久瀬さん。
以前はオフロード系の4WDのクルマに乗っていたという山久瀬さんだが、現在はBRZに乗り替えファミリーカーとしても使用しているという。
家族、そしてお子さんがいらっしゃりながら、リアシートが快適とは言えないスポーツカーであるBRZを愛車にした訳は、その息子さんだという。

東京オートサロンを観に行った際、展示されていたGT300クラスに参戦するBRZを見て、息子さんがカッコいいと言ったことがきっかけだったという。これまでモータースポーツはF1しか観たことがなかったという山久瀬さんだが、このBRZの購入を機にSUPER GTにドはまりしていくこととなる。

「最初の頃は予選ではポールポジションが獲れても勝てないなー、という印象でした。サーキットに行き始めた頃は応援団長のマリオ高野さんのことをすごいなぁと思っていて、子供もマリオさんのことを慕っていつも話かけに行っていました。そうするうちに他のファンの方とも話すようになって、シーズン前のテストとかも一緒に観に行くようになりましたね。

スバルファンは熱量が高い人が多いので、分からないことを聞いたら10倍くらい教えてくれる人が多いですね(笑)。だから自然と知識量は増えていきました」

普段は3~4戦、1年だけすべてのレースを観戦したことがあるという山久瀬さんだが、スフバルファンの度合いは増していき、なんと海外進出まで果たしているという。

「イベントなどに参加しているうちに辰巳監督のファンにもなって、息子と2人でニュルブルクリンクにも応援に行きました。実は、コロナ禍の前は毎年ゴールデンウィークの富士スピードウェイのレースにはドイツからスバルファンも来ていたんです。その時に知り合いになっていた仲間が、ニュルブルクリンクに行ったときは一緒に回ってくれました。

毎年来日するくらい超の付くスバリストのなので、来日するした時は山のようにパーツを買って帰っていましたね!
あと、今年の開幕戦では、オーストラリアのスバリストも応援に来ていましたよ」

国内のみならず、海外でも熱狂的なファンがいると教えてくれた山久瀬さん。息子さんも中学生になり一緒に観戦することができないことが少し残念そうではあったが、引き続きSUPER GT観戦が趣味のウエイトとしてはかなり大きいそうだ。

お子さんがSUPER GTデビュー! 4年ぶりのスバルの応援を満喫

  • スバルファンインタビュー 4人家族

次にお話を伺ったのは、小さなお子さんお二人と観戦に来ていたご家族だ。
もともと旦那さんがクルマ好きでテレビでスーパーGTは観ており、まだ結婚される前からオートポリス戦は毎回サーキットに足を運び、一緒にSUBARUファンシートで応援していたという。

旦那さんは当時他のメーカーのスポーツカーに乗っていたというが、BRZのカッコ良さに惹かれスバルを応援するようになり、当時ドライバーだった山野哲也選手や九州出身の井口選手も応援するようになっていったそうだ。

そして、実は今回お子さんがSUPER GTの観戦デビューだという。そのためSUBARUファンシートでの観戦ではないものの、4年ぶりのサーキットでの観戦を満喫していた。

そんなお二人に現地で、そしてSUBARUファンとして応援する楽しみを聞いてみた。

(奥様)「SUBARUファンシートは、みなさんスバルファンなので、BRZがストレートを通過する時にみんなでワーってなって、その一体感が最高なんですよね。ドライバーさんも前を通過する時などにパッシングなどもしてくれたりするので、より気持ちも盛り上がりますよね」

(旦那様)「カッコいいのはもちろんなんですけど、BRZってストレートスピードはあまり速くないですけど、その分コーナーで必死に頑張っているところとか好きですね

あと、僕はテレビじゃ伝わらないサーキットならではの音が好きです。最初来た時はビビりましたけどね(笑)」

(奥様)「音が好きなのはわかります!  最初は連れてこられた感もありましたけど、来たら『おおっ、かっこいい!』ってなってハマったんです」

(旦那様)「2回目からは行こうって誘うのは妻ですからね(笑)。スバルには長く愛されるチームとしてこれからも頑張って欲しいですね。子供がもう少し大きくなったらまたファンシートで応援したいです!」

久しぶりの現地観戦でワクワクするご両親の笑顔がとても印象的だったこと同時に、お子さんがスバルの旗を振って応援していることを想像するととても微笑ましい気分になった。
それも家族的なチームでありファンのみなさんだからこそ、安心して溶け込めるのではないかと感じられた。

スバル乗りはどこでも意気投合! 一緒にSUPER GTも観戦へ

  • スバルファンインタビュー 肥後の金太さんご一家

次に伺ったのは、「肥後の金太」さんご家族だ。肥後の金太さんは、レガシィ2台からレヴォーグ2台を乗り継ぐスバリストで、今回のオートポリス戦にも予選日から来場し、懇意のスバルファンの方と車中泊をして楽しんでいるそうだ。

そうしたスバルファン仲間は、サーキットだけではなくオフミーティングなどで意気投合することも多いという。

「スバル乗りの人ってSUPER GTを応援している人がけっこう多いんです。熊本は月に1回大観峰でオフミーティングがあるんです。そこにスバル乗りの人も来ますし、実際今仲良くしている人もそこで知り合って、レースやイベントの時は一緒に行くようになりました。サーキットの駐車場でも近くに停まっているスバル乗りの人と話たりすることもありますね」

そして決勝日に合流したという奥様と娘さんは、今回初の現地での観戦だという。

(奥様)「主人が好きなので家ではよく見ているんですけど、サーキットに来たのは初めてなんです。さっき走っているクルマを観たんですけど、すごく楽しかったですし、いろいろ写真も撮っちゃいました。

テレビで観ているのより、音とかの迫力が全然違いますよね! 当たり前ですけど本物のクルマが走ってるって感じでワクワクしちゃいました」

(娘さん)「私は今コペンに乗っていて自分で走ることも好きなんですけど、もともとスポーツカーが好きで、カッコいいクルマがいっぱい走っていて興味があったので連れてきてもらいました」

お話を伺ったのがサーキットに来て早々ということで、まだその雰囲気やマシンの走行を堪能していたわけではないが、それでもスバルブルーのウェアを着ていると、それだけでスバルファンとして馴染んでいるように感じられるから不思議だ。

そして最後に、肥後の金太さんがスバルファンとして応援する楽しみを教えてくれた。

SUBARUファンシートで応援していると、顔は知らなくても一体感はありますよね。みんなで旗を振っているとそれだけで家族みたいな気分になれますし、みんなで応援しているんだなというのを感じています。

あと、今の井口選手、山内選手はコンビを組んで長いですし、本当に見ていて仲がいいんだなというのが分かるんですよね。その姿を見て応援したくなるというのもありますし、これからも末永くコンピで頑張って欲しいです。応援し甲斐があります!」

スバルの団結力に驚き! 来年からスバルディーラーで働く若者4人組

  • スバルファンインタビュー スバルディーラー内定者

そしてこちらのお声がけしたグループは、来年から地元のスバルディーラーに就職するという若者4人組だ。前日に内定式を終え、その仲間同士で決勝日にサーキットに応援に来ていた。

もともとスバルが好きだったり、就職活動をしていく中でスバルの魅力に惹かれた方とさまざまではあったが、決勝レースを前にしてすでにスバルファンの一体感を感じ取っていたようだ。

「音もすごいんですが、ファンの方の団結力がすごいなと思いました。野球ではソフトバンクホークスが好きなんですが、スタジアムでホークス一色に染まるのと同じように青に染まっている感じがすごいなと思いました」

「サーキットに来るまではよく分かりませんがでしたが、いざ来てみるとファンのみなさんの熱がすごいですね。熱心な応援と楽しそうな表情からそう感じました。これは行かないと分からないですね」

とスバルファンのみなさんの熱さを感じ、初めてのサーキットで少し緊張もありながら、早くもその魅力にハマったようだ。来年以降ももちろんサーキットに応援に来たいと意気揚々だ!

  • SUBARUf案シート

いかがだったろうか。
いろいろな経緯でスバルファンとなり、お互い顔は知らなくてもスバルの旗を振り合えばファミリーとしての一体感を感じられる。熱烈でありながら家族のような安心感も感られるのがスバルファンなのかもしれない。

もちろん、SUPER GTにはたくさんのファンシートがあり、それぞれが独特の雰囲気を持っているだろうし、推しのチームを見つけてそのファンシートで応援するというのは、SUPER GTをもっと楽しむための一つの方法だということを改めて感じさせられた。

実は、もう一組スバルファンのご夫婦にお話しを伺っている。スバルを応援することが人生の中心となっているような方でたくさんのいいお話を聞くことができたので、別の記事でご紹介していこう。

(文:GAZOO編集部 山崎 写真:SUBARU、GTA、GAZOO編集部)

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