【スーパー耐久公式テスト】ホンダワークスのシビック タイプRが始動! カーボンニュートラル燃料への対応とHRCブランドのパーツ開発を進める
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271号車Team HRCのCIVIC TYPE R CNF-R
ゴールデンウィークが迫る4月28日(金)に、富士スピードウェイで2023年のスーパー耐久シリーズ第2戦「NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」に向けた公式テストが行われた。
24時間レース特有の夜の走行も想定するセッションがスケジュールされた公式テストには45台が参加、各車とも積極的に周回を重ねレースのシミュレーションを行っていた。
そしてこの公式テストに、レースファンにとって楽しみな1台が新たにエントリーした。そのチームはTeam HRC、つまりホンダのワークスチームがスーパー耐久に参戦するのだ。
またマシンはシビック タイプRで、ガソリンではなくカーボンニュートラル燃料を使用し、ST-Qクラスに参戦することとなった。
24時間レース特有の夜の走行も想定するセッションがスケジュールされた公式テストには45台が参加、各車とも積極的に周回を重ねレースのシミュレーションを行っていた。
そしてこの公式テストに、レースファンにとって楽しみな1台が新たにエントリーした。そのチームはTeam HRC、つまりホンダのワークスチームがスーパー耐久に参戦するのだ。
またマシンはシビック タイプRで、ガソリンではなくカーボンニュートラル燃料を使用し、ST-Qクラスに参戦することとなった。
この271号車CIVIC TYPE R CNF-Rは、4月17日(月)にモビリティリゾートもてぎでシェイクダウンされ富士24時間レースに参戦することが公表されたが、この公式テストが実質2回目の走行という、まだまだ生まれたばかりのレーシングカーだ。
同じホンダのチームでありながら“クラブ活動”として参加している743号車のHonda R&D Challengeが、2022年の最終戦でFL5型の新型シビックを投入しており、その走行データや使用しているパーツなどの情報も活用しマシン開発を進めてきているという。
だが、カーボンニュートラル燃料を使用することによるエンジンマッピングの出力調整はまだできておらず、走行距離が短いことでマシン自体の仕上がりもまだまだという状況のようだ。
同じホンダのチームでありながら“クラブ活動”として参加している743号車のHonda R&D Challengeが、2022年の最終戦でFL5型の新型シビックを投入しており、その走行データや使用しているパーツなどの情報も活用しマシン開発を進めてきているという。
だが、カーボンニュートラル燃料を使用することによるエンジンマッピングの出力調整はまだできておらず、走行距離が短いことでマシン自体の仕上がりもまだまだという状況のようだ。
HRCはカスタマーレーシングの拡大と独自のパーツ開発を目指す
「HRCとしては『レースで技術を磨く』ということと、『レースを通してお客様と喜びを分かち合いたい』という想いがあります。スーパー耐久に参戦したのは、カスタマーレーシングをもっと身近にしたいということで、ホンダ車を使ってレースに参戦する方を増やしていきたいと思っているからです。
また持続可能なレース環境を提供できるように、カーボンニュートラル燃料を使ったエンジンの開発やセットアップ、マシンの技術開発も進めていきます」
今後は多くの車種でカスタマーレーシングを展開していきたいという構想があり、このシビック タイプRはまずその一歩だという。
さらに、目標の一つに挙げているのがHRC独自のエアロパーツやチューニングパーツの開発。HRC自らがベース車両のポテンシャルを最大限発揮させて、走りでレースファンを魅了することも目指しているという。
カーボンニュートラル燃料は低速のトルクが太い
では、CIVIC TYPE R CNF-Rは現在どのような開発状況にあるのだろうか? 昨年、743号車Honda R&D Challenge FL5のステアリングも握り、自身でも新型シビック タイプRを購入し乗っているという武藤英紀選手に伺った。
「自分が最初のセッションで走り始めたときはマッピング調整をしていてレーシングスピードにまで上げることができませんでしたが、その後は順調にテストのメニューが進んでいます。
市販車と比べての違いは、200kgくらい軽量化されていたりロールバーで車体の剛性が出ていたりしますし、カーボンニュートラル燃料を使用していることでパワーの出方が違うなという印象です」
では、カーボンニュートラル燃料とガソリンではどのような違いがあるのだろうか。
「カーボンニュートラル燃料と普通のガソリンでは、出力の出方が違いますね。まだ燃料に合わせたエンジンコンピュータのマッピング調整を進めている最中ですが、ガソリンは高回転域が得意だったり、カーボンニュートラル燃料は低速のトルクが太くなっているような印象です。
トルクがあるのはシフト操作の回数を減らせたりするのでありがたいのですが、まだ高回転域がきれいに回り切っていないので改善が必要ですね」
「自分が最初のセッションで走り始めたときはマッピング調整をしていてレーシングスピードにまで上げることができませんでしたが、その後は順調にテストのメニューが進んでいます。
市販車と比べての違いは、200kgくらい軽量化されていたりロールバーで車体の剛性が出ていたりしますし、カーボンニュートラル燃料を使用していることでパワーの出方が違うなという印象です」
では、カーボンニュートラル燃料とガソリンではどのような違いがあるのだろうか。
「カーボンニュートラル燃料と普通のガソリンでは、出力の出方が違いますね。まだ燃料に合わせたエンジンコンピュータのマッピング調整を進めている最中ですが、ガソリンは高回転域が得意だったり、カーボンニュートラル燃料は低速のトルクが太くなっているような印象です。
トルクがあるのはシフト操作の回数を減らせたりするのでありがたいのですが、まだ高回転域がきれいに回り切っていないので改善が必要ですね」
まずはCIVIC TYPE R CNF-Rのベースのセットアップを進める
また、平田チーフも「カーボンニュートラル燃料は通常のガソリンに比べて出力が下がってしまうところを最適化させたり、車体の開発を進めて、まずは743号車にくらいついていくというのが直近の目標ですね」と、まずは地に足をつけて開発を進める段階のようだ。
「環境性能とスピードの両立」に向けたHRCの活動はまだ始まったばかりではあるが、スーパー耐久という舞台でどのような挑戦で魅せてくれるのか楽しみだ。
(文:GAZOO編集部 山崎 写真:GAZOO編集部)
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