スーパー耐久 ルーキーレーシング、ホンダ、NATSが悲願の初の年間チャンピオン獲得

11月12日、スーパー耐久第7戦ファイナル富士4時間レースの決勝レースが静岡県の富士スピードウェイで行われた。各クラスのチャンピオンを決定する最終戦は全クラス59台の混走レースとなった。なおST-XとST-5との最高速度の差は約90km/もの差があるため、レース観戦は迫力満点である。また今回はグルメの祭典フジニックフェスティバルも同時開催され、土日で約2万5千人の観客動員となった。

＜年間チャンピオン＞
 ST-X：14号車 中升 ROOKIE AMG GT3
 ST-Z：52号車 埼玉トヨペット GB GR Supra GT4
 ST-TCR：97号車 Racer HFDP CIVIC
 ST-1：2号車 シンティアム アップル KTM
 ST-2：743号車 Honda R&D Challenge FL5
 ST-3：38号車 ヒグチロジスティクスサービス RC350 TWS
 ST-4：41号車 エアバスター WINMAX GR86 EXEDY
 ST-5：72号車 OHLINS Roadster NATS

レースは12時半にローリングスタートで開始され、第1コーナーでZ2台（26号車raffinee 日産メカニックチャレンジZ GT4の大塚 隆一郎と20号車ナニワ電装TEAM IMPUL Zの田中 優暉が接触し2台ともスピンする波乱の幕開けとなった。

ST-Xは31号車DENSO LEXUS RC F GT3(小高 一斗)が、ポールポジションの14号車中升ROOKIE AMG GT3（平良 響）を1周目の最終コーナーでパスしトップでオープニングラップを通過。3位には23号車KRI松永建設AMG GT3がつけた。逆転で年間チャンピオンの可能背がある1号車HELM MOTORSPORTS GTR GT3は、開始から1時間23分後に走路外追い越しでドライブスルーペナルティーをうけた。31号車は2周目以降トップを譲らず優勝、1号車は2位、14号車は3位となった。その結果、14号車が初の年間チャンピオンを獲得した。

ST-Zはポールポジションの22号車が1位を長い時間守っていたが、年間チャンピオンを決めている52号車埼玉トヨペット GB GR Supra GT4、885号車シェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVOに逆転を許し、52号車と885号車のトップ争いなったが、52号車が優勝し、今シーズン4勝目をあげた。

ST-1の47号車D'station Vantage GT8R（織戸学、谷口信輝）はジェントルマンドライバーがいないため90秒のペナルティーがあったが優勝した。

ST-2は年間チャンピオンに一番近い13号車ENDLESS GR YARISは完走すればチャンピオン獲得の可能性が高かったのだが、残り2時間30分にエンジンからの白煙によりガレージインし、エンジン交換の作業となり作業は終了したものの、周回数が少なく完走扱いとならなかったため、743号車Honda R&D Challenge FL5が大逆転で初の年間チャンピオンを獲得した。

ST-5は、ポールポジションを獲得し年間チャンピオンに一番近い72号車OHLINS Roadster NATSは120号車倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTERや17号車DIXCELアラゴスタNOPROデミオにトップを譲ることもあったが、結果としては72号車がポールトゥーウィンで優勝し、念願の初の年間チャンピオンを獲得した。72号車は初戦の鈴鹿で大クラッシュし、クルマは大破、山野選手も怪我をしたが、富士24時間で復活し2位、次戦では優勝を飾っていた。クラッシュからの復活は生徒さん、先生、選手などの頑張りであり感動的な結末であった。

＜決勝結果＞
ST-X
1位 31号車 DENSO LEXUS RC F GT3
2位 1号車 HELM MOTORSPORTS GTR GT3
3位 14号車 中升 ROOKIE AMG GT3
4位 23号車 TKRI松永建設AMG GT3
5位 81号車 DAISHIN GT-R GT3
6位 202号車 KCMG NSX GT3

ST-Z
1位 52号車 埼玉トヨペット GB GR Supra GT4
2位 885号車 シェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVO
3位 22号車 Porsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RS CS
4位 34号車 SUN'S TECHNO AudiR8LMS GT4
5位 20号車 ナニワ電装TEAM IMPUL Z
6位 21号車 ベンチャー投資のファンディーノ Audi R8 LMS
7位 111号車 BUZZ KR AMG GT4
8位 75号車 Team Noah GR Supra GT4
9位 555号車 REVISION AMG GT4
10位 19号車 BRP★SUNRISE-Blvd718GT4RS
－ 26号車 raffinee 日産メカニックチャレンジZ GT4

ST-TCR
1位 5号車 AI' CIVIC
－ 97号車 Racer HFDP CIVIC

ST-Q
1位 271号車 CIVIC TYPE R CNF-R
2位 28号車 ORC ROOKIE GR86 CNF concept
3位 55号車 MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept
4位 61号車 Team SDA Engineering BRZ CNF Concept
5位 12号車 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept
6位 32号車 ORC ROOKIE GR Corolla H2 concept

ST-1
1位 47号車 D'station Vantage GT8R
2位 2号車 シンティアム アップル KTM

ST-2
1位 743号車 Honda R&D Challenge FL5
2位 6号車 新菱オートDIXCEL夢住まい館エボ10
3位 7号車 新菱オートDIXCELエボ10
4位 225号車 KTMS GR YARIS
－ 13号車 ENDLESS GR YARIS

ST-3
1位 39号車 エアバスター WINMAX RC350 TWS
2位 15号車 岡部自動車フェアレディZ34
3位 38号車 ヒグチロジスティクスサービス RC350 TWS
4位 16号車 岡部自動車フェアレディZ34
5位 25号車 raffinee 日産メカニックチャレンジ Z

ST-4
1位 86号車 TOM'S SPIRIT GR86
2位 41号車 エアバスター WINMAX GR86 EXEDY
3位 18号車 WedsSport GR86
4位 60号車 全薬工業 G/MOTION'GR86
5位 884号車 シェイドレーシング GR86
6位 66号車 odula TONE MOTUL ROADSTER RF
7位 216号車 HMRスポーツカー専門店86
－ 3号車 ENDLESS GR86

ST-5
1位 72号車 OHLINS Roadster NATS
2位 17号車 DIXCELアラゴスタNOPROデミオ
3位 88号車 村上モータースMAZDAロードスター
4位 110号車 ACCESS COURAGE VITZ
5位 67号車 YAMATO FIT
6位 4号車 THE BRIDE FIT
7位 37号車 DIXCELワコーズNOPROデミオ
8位 50号車 LOVEDRIVE ロードスター
9位 11号車 栄建設・ホンダカーズ南札幌FIT
10位 222号車 Honda Cars Tokai J-net FIT
11位 290号車 AutoLabo Racing 素ヤリス
－ 65号車 odula TONE 制動屋ロードスター
－ 120号車 倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER