[スーパー耐久岡山]グループ2のST-3は15号車 岡部自動車Z34がポール・トゥ・ウィン。ST-4、ST-5ともロードスターが勝利

  • ST-3クラス 15号車 岡部自動車Z34

    ST-3クラス 15号車 岡部自動車Z34


岡山国際サーキットにてENEOS スーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONEの第6戦「スーパー耐久レースin岡山」のグループ2の決勝レースが行われ、ST-3クラスは15号車 岡部自動車Z34、ST-4クラスは66号車 odula TONE MOTUL ROADSTER RF、ST-5クラスは88号車 村上モータースMAZDAロードスターがそれぞれ勝利を飾った。

この岡山ラウンドは1日で2レース行われるレースフォーマットで、まずは27台のマシンによるグループ2の決勝レースが8:30からスタートした。途中3度のフルコースイエロー(FCY)が出され、2回目の際には65号車odula TONE 制動屋 ROADSTERがFCY中にピットインしてしまったため60秒のストップペナルティ、3回目では222号車DURANCE J-net Cars Tokai FITがコース上にストップしリタイアしたが、大きなトラブルはなくレースが進んだ。

ST-3クラス

ポールポジションスタートの15号車 岡部自動車Z34は、序盤こそ39号車 エアバスター WINMAX RC350 TWSと4~5秒差のバトルを繰り広げていたが、その後じわりじわりとギャップを築き始める。2番手スタートの38号車 TRACYSPORTS with DELTA RC350 TWSは、ジェントルマンドライバー枠のAドライバーの規定違反でドライブスルーペナルティが与えられ追い上げの展開となる。

15号車の岡部自動車Z34はピットのタイミングで一時期トップを譲ることがあったものの終始トップを走行、タイヤ無交換の作戦を完遂しトップでチェッカーを受け、ポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を挙げた。

2位にはドライブスルーペナルティがありながら38号車 TRACYSPORTS with DELTA RC350 TWSが39号車 エアバスター WINMAX RC350 TWSを上回り2位に、3位には39号車が入った。

ST-4クラス

  • ST-4クラス 66号車 odula TONE MOTUL ROADSTER RF

    ST-4クラス 66号車 odula TONE MOTUL ROADSTER RF

予選で2番手に1.3秒差をつけポールポジションを獲得した66号車 odula TONE MOTUL ROADSTER RFは、スタート直後に一時3号車 ENDLESS GR86にトップを奪われるも、その後すぐにトップに返り咲き後続を引き離す盤石のレース展開に持ち込む。66号車はタイヤ無交換作戦も成功させそのままトップでチェッカーを受けた。
ST-4クラスは2.4LのGR86がひしめく中、2.0LのロードスターRFで参戦する66号車は、そのハンデを乗り越え2年目にして初勝利を挙げた。

最終盤には、3号車 ENDLESS GR86の菅波冬悟選手と41号車 エアバスターWINMAX GR86 EXEDYの冨林勇佑選手のプロドライバー2人による数周に渡るテール・トゥ・ノーズ、さらにサイド・バイ・サイドのバトルが繰り広げられたが、冨林選手に軍配。41号車が2位、3号車が3位に入った。

ST-5クラス

  • ST-5クラス 88号車 村上モータースMAZDAロードスター

    ST-5クラス 88号車 村上モータースMAZDAロードスター

もっとも激しいバトルが繰り広げられたのはST-5クラスだ。ロードスター勢が予選のトップ6を占めるという速さを見せる中、スタートから飛び出したのは3番手スタートで古谷悠河選手がドライブする27号車 メイプル広島レーシングMAZDAロ―ドスター。レースの半分となる1時間半をドライブし、4番手スタートから2番手を走行していた120号車 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTERに13秒差をつける展開となる。

ロードスター勢以外では、前日の予選で横転するほどの事故を起こしたもののメカニックの夜通しの修復で無事に出走を果たした17号車 DXLアラゴスタNOPRO☆MAZDA2がロードスター勢に割って入り、25周目には3番手に浮上している。

その後、各車2回目のピットストップを終え迎えた終盤、トップを走る27号車ロードスターに88号車 村上モータースMAZDAロードスターが追いつき、さらにそこに120号車ロードスターも追いつき、3台のロードスターによる激しいテール・トゥ・ノーズのバトルが繰り広げられる。
88号車が、続いて120号車が27号車を交わし、88号車と120号車のロードスター同士による激しい一騎打ちがファイナルラップまで続く。そのまま88号車村上モータースロードスターがトップでチェッカーを受け、岡山国際サーキットで4連覇を飾った。

4位に入った17号車 MAZDA2に変わり、88号車ロードスターがランキングのトップに立ち最終戦を迎える。

ST-Qクラス

  • ST-Qクラス 61号車 SUBARU HighPerformanceX Future Concept

    ST-Qクラス 61号車 SUBARU HighPerformanceX Future Concept

61号車 SUBARU HighPerformanceX Future Conceptは、前戦からエンジンの各種改良で馬力が14HPアップの325HPに、トルクが25Nmアップの475Nmに向上している。さらに、リヤ電制LSD搭載の採用とDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)制御の改良も行ってきている。
決勝レースでは序盤からガレージインすることに。リアデフの電子制御にトラブルが出たものの、リセットしたことですぐに復帰できた。その後エンジンの出力が上がらないトラブルで再度ガレージに入る時間もあったが、再出走しチェッカーを受けている。
  • ST-Qクラス 12号車 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept

    ST-Qクラス 12号車 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept

12号車MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF conceptは、中盤までST-3クラスに食い込む走りをみせていたが、こちらもエンジン系のトラブルでガレージインすることに。残り20分でコースに復帰しチェッカーを受けている。

スーパー耐久第6戦岡山 グループ2決勝結果

Po. Class Po. No Machine Time Team A B C D
1 ST-3 1 15 岡部自動車Z34 3h1'19.524 OKABEJIDOSHA motorsport 前島 秀司 長島 正明 銘苅 翼 元嶋 成弥
2 ST-3 2 38 TRACYSPORTS with DELTA RC350 TWS 0'25.681 TRACYSPORTS with DELTA 小村 明生 庄司 雄磨 石森 聖生
3 ST-3 3 39 エアバスター WINMAX RC350 TWS 0'36.522 TRACYSPORTS with DELTA 藤田 真哉 伊藤 鷹志 水野 大
4 ST-3 4 16 岡部自動車Z34 1'15.284 OKABEJIDOSHA motorsport 小松 一臣 田中 徹 田中 哲也 甲野 将哉
5 ST-4 1 66 odula TONE MOTUL ROADSTER RF 3Laps OVER DRIVE 猪股 京介 徳升 広平 大野 尊久 伊藤 裕仁
6 ST-4 2 41 エアバスターWINMAX GR86 EXEDY 3Laps TRACY SPORTS with DELTA 石井 宏尚 冨林 勇佑 尾崎 俊介
7 ST-4 3 3 ENDLESS GR86 3Laps ENDLESS SPORTS 坂 裕之 菅波 冬悟 小河 諒
8 ST-4 4 60 全薬工業GR86 3Laps TEAM G/MOTION' 塩谷 烈州 湊 雅之 大原 佳祐
9 ST-4 5 884 シェイドレーシング GR86 3Laps SHADE RACING 影山 正彦 国本 雄資 山田 真之亮 鶴田 哲平
10 ST-4 6 18 WedsSport GR86 4Laps 浅野レーシングサービス 浅野 武夫 伊藤 慎之典 三上 和美 上村 優太
11 ST-4 7 216 HMR スポーツカー専門店GR86 4Laps HMR Racing KENBOW 佐々木 孝太 妹尾 智充 ISHIKEN
12 ST-5 1 88 村上モータースMAZDAロードスター 7Laps 村上モータース 村上 博幸 岡本 大地 有岡 綾平 吉田 綜一郎
13 ST-5 2 120 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 7Laps 倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING 本多 永一 箕輪 卓也 織田 祥平
14 ST-5 3 27 メイプル広島レーシングMAZDAロードスター 8Laps メイプル広島レーシングチーム 杉野 治彦 古谷 悠河 樋口 紀行
15 ST-5 4 17 DXLアラゴスタNOPRO☆MAZDA2 8Laps TEAM NOPRO 西澤 嗣哲 大谷 飛雄 小西 岬 野上 敏彦
16 ST-5 5 76 PROGRESS 高砂ロードスター 8Laps BUZZ PROGRESS Racing 諸井 亮介 加藤 潤平 酒井 仁 奈良 敬志
17 ST-5 6 65 odula TONE 制動屋 ROADSTER 9Laps OVER DRIVE 太田 達也 外園 秋一郎 黒沼 聖那 池田 拓馬
18 ST-5 7 4 THE BRIDE FIT 9Laps チームBRIDE 太田 侑弥 新井 薫 瀬戸 貴巨 HIDEBOO
19 ST-5 8 67 YAMATO FIT 9Laps TEAM YAMATO 安井 亮平 内山 慎也 中村 義彦
20 ST-5 9 37 DXLワコーズ ☆パワーミネラルNOPROデミオ 9Laps TEAM NOPRO ジョニー小倉 川名 賢 加藤 芳皓 野上 達也
21 ST-5 10 11 栄建設 FIT 9Laps D.R.C EZO 面野 一 大島 良平 田代 良二 西岡 政春
22 ST-5 11 89 村上モータースMAZDAロードスター 9Laps 村上モータース 植村 真一 中村 輝 MAKOTO 岩岡 万梨恵
23 ST-5 12 110 ACCESS BARDEN VITZ 9Laps Access Racing Team 松田 利之 和田 慎吾 関家 真久
24 ST-5 13 290 AutoLabo Racing 素ヤリス 11Laps AutoLabo 横尾 優一 村田 悠磨 北川 剛 吹矢 禎一郎
25 ST-Q 1 12 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept 17Laps MAZDA SPIRIT RACING 川田 浩史 堤 優威 阪口 良平
26 ST-Q 2 61 SUBARU HighPerformanceX Future Concept 21Laps Team SDA Engineering 伊藤 和広 山内 英輝 井口 卓人 花沢 雅史
- ST-5 222 DURANCE J-net Cars Tokai FIT 39Laps Honda Cars Tokai 竹内 敏記 墨 真幸 西畑 正樹
  • ST-3クラス 38号車 TRACYSPORTS with DELTA RC350 TWS

    ST-3クラス 38号車 TRACYSPORTS with DELTA RC350 TWS

  • ST-3クラス 39号車 エアバスター WINMAX RC350 TWS

    ST-3クラス 39号車 エアバスター WINMAX RC350 TWS

  • ST-4クラス 41号車 エアバスターWINMAX GR86 EXEDY

    ST-4クラス 41号車 エアバスターWINMAX GR86 EXEDY

  • ST-4クラス 3号車 ENDLESS GR86

    ST-4クラス 3号車 ENDLESS GR86

  • ST-5クラス 120号車 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER

    ST-5クラス 120号車 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER

  • ST-5クラス 27号車 メイプル広島レーシングMAZDAロードスター

    ST-5クラス 27号車 メイプル広島レーシングMAZDAロードスター

(文、写真:GAZOO編集部)

スーパー耐久(S耐) 新着記事一覧