TOYOTA GAZOO Racing 3台体制で臨むル・マン24時間レース
昨年の衝撃から1年。3台体制で勝利に向けて万全の準備で臨む。
TOYOTA GAZOO Racingは、昨年の劇的な幕切れの記憶を胸に、2017年6月14日(水)~18日(日)に行われる2017年のFIA世界耐久選手権(WEC)第3戦、第85回ル・マン24時間レースへ臨む。
昨年、勝利を目前にした残り3分でのストップは、世界中のモータースポーツファンに衝撃を与えた。今年はシリーズのポイントリーダーとしてル・マンに挑戦することとなる。
TS050 HYBRIDは当初よりル・マン24時間レースでの勝利を最優先の目標として開発され、今年は3台体制で参戦する。
さらに24時間レースへ向けて、ドライバーの経験値等を鑑み、ドライバーラインナップの一部に変更を加え、万全の準備でレースに臨む。

新型TS050 HYBRIDの最も大きな変更点は、パワートレーンのコンセプト。2.4リッターのV型6気筒直噴ツインターボガソリンエンジンと8MJへと性能アップしたハイブリッド・システムの組み合わせとなり、この両ユニットは東富士技術研究所のモータースポーツユニット開発部で開発された。
新世代の直噴ターボエンジンは、燃料流量が制限される現在のWECレギュレーションに最も適しており、また、このサーキットレースのための開発で得られた技術や知見は市販車にも活かされていくことになる。
モーター/ジェネレーター(MGU)によって減速時のエネルギーを回生する方式は、トヨタの市販車と同様であり、TS050 HYBRIDの前後輪に装着されたMGUによってレース用に開発されたハイパワー型リチウムイオン電池にエネルギーが保存され、最大効率でパワーブーストとして放出される。昨年まで使用していたスーパーキャパシタからハイパワー型リチウムイオンへの変更は、8MJへの対応を機に、ここ数年の顕著な技術の進化を反映したものである。
これまでのTS040 HYBRIDの技術は、既に現行市販車に反映されてきた。ターボエンジン技術がさらに市販車で重要度を増していく中、WECを戦う中で得られる技術やノウハウはもっといいクルマづくりに活かせるものと期待している。
(TS050 HYBRID 7号車)
- マイク・コンウェイ
- 小林 可夢偉
- ステファン・サラザン
(TS050 HYBRID 8号車)
- セバスチャン・ブエミ
- アンソニー・デビッドソン
- 中嶋 一貴
(TS050 HYBRID 9号車)
- ニコラス・ラピエール
- 国本 雄資
- ホセ・マリア・ロペス
[ガズー編集部]
関連記事
WEC特集 2017
【トヨタ WEC】二台揃って最前列獲得
【トヨタ WEC】劇的な開幕戦で先制勝利
【トヨタ WEC】第2戦予選 波乱の予選でポールポジションを逃がすも、好調を維持
【トヨタ WEC】第2戦決勝 接戦を制しTS050 HYBRIDワン・ツー完全勝利
TOYOTA GAZOO Racing 3台体制で臨むル・マン24時間レース
【ル・マン24時間】予選1日目 小林可夢偉#7号車が暫定ポールポジション、中嶋一貴#8号車が暫定2番手
【ル・マン24時間】予選2日目 小林可夢偉#7号車がコースレコード更新でPP獲得
【ル・マン24時間】決勝 大波乱の24時間レース終了。TS050 HYBRID #8号車が54位から追い上げ9位完走
【トヨタ WEC】第4戦予選 TS050 HYBRID 7号車がポールポジション獲得
【トヨタ WEC】第4戦決勝 TS050 HYBRID 7号車がニュルブルクリンクで初表彰台
【トヨタ WEC】第5戦予選 2台のTS050 HYBRIDが2列目グリッドから決勝レースへ
【トヨタ WEC】第5戦決勝 TS050 HYBRIDは無念の3位表彰台 次戦オースティンでの雪辱戦へ
【トヨタ WEC】第6戦予選 TS050 HYBRIDは、2列目グリッドから明日の雪辱戦へ
【トヨタ WEC】第6戦決勝 TS050 HYBRIDは、3位、4位。次戦WEC第7戦富士6時間レースに期待
【トヨタ WEC】第7戦予選 雨と霧の中での予選アタック 2列目グリッドから明日の決勝レースへ
【トヨタ WEC】第7戦決勝 雨と霧の混戦を1位、2位で完全制覇
【トヨタ WEC】第8戦予選 今季4度目のポールポジションから明日の決勝へ
【トヨタ WEC】第8戦決勝 TS050 HYBRID 8号車が今季4勝目を挙げる
【トヨタ WEC】第9戦予選 僅差の2,4番手から今季5勝目を目指し決勝レースへ
【トヨタ WEC】第9戦決勝 TS050 HYBRID #8号車が今季最多の5勝目で締め括る