【トヨタ WEC】第2戦予選、トヨタは最前列からル・マン24時間の決勝レースへ

6月14日(水)、FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦ル・マン24時間レースの予選2回目と3回目が行われ、TOYOTA GAZOO Racingは3セッション総合の1,2番手タイムをマーク。2台のTS050 HYBRIDが最前列に並んで24時間レース決勝のスタートを切ることとなりました。

ドライバーコメント等、詳細はこちら(TOYOTA GAZOO Racing)

WEC 2018年 第2戦 ル・マン24時間レース 予選結果:LMP1クラス

順位No.ドライバー名チーム/車種周回ベストタイム
18中嶋一貴
セバスチャン・ブエミ
フェルナンド・アロンソ
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
813:15.377
27小林可夢偉
マイク・コンウェイ
ホセ・マリア・ロペス
TOYOTA GAZOO Racing/
トヨタ TS050 HYBRID
843:17.377
31アンドレ・ロッテラー
ニール・ジャニ
ブルーノ・セナ
レベリオン・レーシング/
レベリオンR13・ギブソン
653:19.449
417ステファン・サラザン
イゴール・オルトツェフ
マテヴォス・イサアキャン
SMPレーシング/
BRエンジニアリングBR1・AER
363:19.483
53トーマス・ローレン
マティアス・ベシェ
グスタボ・メネゼス
レベリオン・レーシング/
レベリオンR13・ギブソン
573:19.945
610ヘンリク・ヘドマン
ベン・ハンリー
レンジャー・ヴァン・デル・ザンデ
ドラゴンスピード/
BRエンジニアリングBR1・ギブソン
333:21.110
711ヴィタリー・ペトロフ
ミカエル・アレシン
ジェンソン・バトン
SMPレーシング/
BRエンジニアリングBR1・AER
323:21.408
84オリバー・ウェッブ
ドミニク・クライハマー
トム・ディルマン
バイコレス・レーシング・チーム/
エンソ・CLM P1/01・ニスモ
443:22.505
96オリバー・ローランド
アレックス・ブランドル
オリバー・ターベイ
CEFC TRSMレーシング/
ジネッタG60-LT-P1・メカクローム
473:23.757
105チャールズ・ロバートソン
マイケル・シンプソン
レオ・ルーセル
CEFC TRSMレーシング/
ジネッタG60-LT-P1・メカクローム
403:25.268

TS050 HYBRID 8号車を駆る中嶋一貴が自身のキャリア2度目、そしてトヨタにとっては4度目となるル・マンでのポールポジションを獲得。セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソと共に戦う8号車は前日の予選1回目で暫定ポールにつけていましたが、中嶋は予定よりも30分早く開始された予選3回目、セッション開始と共にアタックを行い、3分15秒377という圧倒的なタイムで前日のポールタイムを2秒近く更新し、トップの座を盤石なものとしました。

小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの7号車は、前日の予選1回目に小林がマークしたタイムで2番手。TOYOTA GAZOO Racingは最前列に2台が並んで24時間レースの決勝をスタートすることとなります。

トヨタにとってル・マン24時間レースでのポールポジションは、1999年のマーティン・ブランドル、そして2014年の中嶋一貴に続く3回目。

貴重なWECのシリーズポイントも追加出来たポールポジションですが、チームは既に、決勝レースに向けた万全な準備に心を切り替えており、トヨタにとって20回目となるル・マン挑戦での初勝利へ一丸となって挑みます。

決勝レースのスターティンググリッドは、13日(水)、14日(木)の2日間にわたって行われた3回の予選セッション中の最速のラップタイムで決定されます。13日(水)に8号車は暫定ポールポジションを獲得していましたが、14日(木)の午後7時から開始された予選2回目は、スピンやクラッシュが続出する荒れたセッションとなり、ラップタイム更新のチャンスはありませんでした。2度にわたる赤旗中断の末に、予定よりも24分早く予選2回目は終了することとなりました。

予選3回目は予定よりも30分早められてセッションが開始されると、TS050 HYBRIDはポールポジション獲得へ向けアタックを開始しました。いち早くコースへ向かい、クリーンなアタックラップが出来た中嶋の8号車は2秒近くタイムを更新し、新しく1周13.626kmに改修されたコースレイアウトでのコースレコードでポールポジションを獲得しました。

1周13kmもあるとはいえ、60台もの車両が一斉にアタックする予選では、コース上の混雑に大きく影響されます。小林はコース上で何台もの車両に阻まれ、前日のタイムを更新することが出来ませんでした。チームは、気持ちを切り替えて残りの時間を決勝レースへ向けた準備に専念。午後10時半過ぎからは弱い雨も降り始め、ウェットでの走行も試すことが出来ました。

決勝レースへ向け、貴重なデータ収集を行いながらグリッドポジション争いは、深夜に終了しました。

15日(金)はコースでの走行はありませんが、チームの誰も休息を取ることはありません。メカニックは2台のTS050 HYBRIDを決勝レースへ向けての最終仕上げという重要な仕事が残っており、ドライバーにはル・マン市内で行われる、25万人ものファンの皆様とふれあう恒例のドライバーパレードが待っています。

そして、16日(土)午後3時、24時間の決勝レースがいよいよスタートします。

[ガズー編集部]