WEC開幕戦 可夢偉が決めた! TOYOTA GAZOO RacingがWEC初のハイパーカー予選で1-2グリッドを獲得!
4月26~27日に行われた公式テストの「プロローグ」と3回の公式練習で勢力的に走行を重ねてきた2台のGR010 HYBRID。7号車はマシントラブルで失った時間はあるものの、チームは燃料を多く積んでの決勝レースを見越した走行で、車両のセットアップとGR010 HYBRIDの制御に関する作業を進めてきた。
プロローグから公式練習の2回目までは一つ下のクラスであるLMP2車両よりもタイム的には劣っていたものの、公式練習3回目には7号車がトップ、8号車が2番手タイムを記録するなど、予選に向けていい流れを作ってきた。
そして迎えた予選セッション。
今季よりWECの予選フォーマットが改訂され、一人のドライバーがアタックしたタイムで決勝のスターティンググリッドが決まる。7号車では、小林が予選アタックを担当し、2分0秒747という素晴らしいタイムをマーク、8号車は中嶋がアタックし、チームメイトから0.519秒遅れの2番手タイムとなり、GR010 HYBRIDが最前列を確保することとなった。
ハイパーカー時代の幕を開ける、2021年シーズン開幕戦スパ6時間の決勝レースは、5月1日(土)現地時間午後1時半(日本時間午後8時半)にスタートが切られる。
1位 No.7 HYPERCAR
TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 HYBRID
マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス
2:00.747
2位 No.8 HYPERCAR
TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 HYBRID
セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴/ブレンドン・ハートレー
2:01.266
3位 No.22 LMP2
フィリップ・ハンソン/ファビオ・シェーラー/フィリペ・アルバカーキ
ユナイテッド・オートスポーツ/Oreca 07-Gibson
2:02.404
4位 No.36 HYPERCAR
アルピーヌ・エルフ・マトムート/アルピーヌ A480-Gibson
アンドレ・ネグラオ/ニコラス・ラピエール/マシュー・バキシビエール
2.02.652
5位 No.26 LMP2
G-DRIVE RACING/Aurus 01-Gibson
ロマン・ルシノフ/フランコ・コラピント/ニック・デ・フリース
2:02.984
6位 No.29 LMP2 ProAm
レーシング・チーム・ネーデルランド/Oreca 07-Gibson
フリッツ・ヴァン・イアード/ギド・ヴァン・デル・ガルデ/ヨブ・ファン・ウィタート
2:03.435
ハイパーカーでの初予選でポールポジションを獲得できたことを本当に誇りに思います。今日までの道のりは簡単ではなく、今週も幾つかのトラブルに見舞われ、完璧とは言えませんでした。しかし予選では全てをかけてアタックし、GR010 HYBRIDもとても好調でした。燃料の少ない状態でのアタックは初めてでしたが1周目から素晴らしい走りができ、素晴らしい仕事でGR010 HYBRIDを仕上げてくれたチームには本当に感謝しています。新しいハイパーカーのルールの中で、ゼロからレースカーを作り上げるというのはとても難しいチャレンジでしたが、このラップタイムでそれに応えられたのは良かったと思っていますし、このクルマの開発の一員として貢献できていることを嬉しく思います。明日はさらにチャレンジングな一日になるでしょう。特にタイヤの摩耗についてはまだ克服しなければならないことが沢山あります。まずは信頼性を確保し、最優先事項はレースを確実に完走することです。
私自身のアタックラップは完全にクリーンとは言えませんでした。GR010 HYBRIDはとても好調で、新品タイヤでのハンドリングも満足で、予選アタックを楽しむことができました。ただ、もう少しタイムは縮められたと思います。プロローグ・テストが始まったときに比べれば、クルマへの満足度は高まっていますし、コースの路面コンディションも向上しています。感触は良くなっていますが、1セットのタイヤで2スティント走る決勝レースはとても難しくなると思います。判断を間違わず、優勝争いをすること、それが我々の目標です。この週末の各走行セッションを通して見ると、我々のロングランでのペースが良いときもあれば、7号車の方が速かったときもあり、予想は難しいです。しかし、もちろん決勝レースでは優勝を目指してGR010 HYBRID同士ハードに戦えることを臨んでいます。
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