【WEC2021】第4戦ル・マン24時間 雨も絡んだ波乱の序盤戦、6時間経過時点でトヨタGR010ハイブリッドが1-2を走行
2021年の新世代ハイパーカーでの初となる、FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦、第89回ル・マン24時間レースが、8月21日(土)、現地時間午後4時(日本時間23時)に決勝レースがスタートした。6時間を終えた時点で、トヨタGR010ハイブリッドが1-2でレースをリードしている。
スタートの1時間ほど前から降り出した強い雨により、セーフティカースタートとなったが、3周目にセーフティカーがピットインし実質的にレースがスタートした。
ポールポジションからスタートを切ったコンウェイ駆る7号車トヨタが首位をキープし順調なスタート、一方で2番手のブエミがスタートを担当した8号車トヨタは、最初のシケイン進入でライバルの708号車グリッケンハウス007 LMHに追突されスピン、最後尾まで順位を落としてしまう。
スタート時に降っていた雨も止み、2番手まで順位を回復していた8号車トヨタが10周目にピットインしスリックタイヤへと交換。その後、トップの7号車トヨタもスリックタイヤへと交換している。
レース開始から1時間後には、ほぼ全車が1回目のピットを終え、トップに7号車トヨタ、2番手にLMP2の38号車jotaオレカ07・ギブソン、約1分差の3番手に8号車がつけ、16周目に2位に浮上している。
その後、7号車トヨタも、2度に渡るタイヤパンクを喫するも首位をキープ。
8号車トヨタは、ハートレーへと交代した3時間過ぎに導入されたセーフティカーのタイミングで首位の7号車との差が1分以上開き、さらに5時間を経過して夜を迎える頃、8号車は右リアのタイヤパンクに見舞われ予定よりも早いピットインを行っている。
6時間を経過しようという頃、雨が一時的に強まったことでLMP2車両によるアクシデントが発生し、約25分間セーフティカーが導入された。再開後、8号車トヨタ、7号車トヨタともにインターミディエイトタイヤに交換したが、長く降り続くことはなく、再びスリックタイヤへと交換している。
6時間を経過した時点でGR010 HYBRIDは7号車が首位、8号車が約1分遅れの2位、3位は序盤にスピンを喫し順位を落としていた36号車アルピーヌが1周差で続いている。
トヨタスタートドライバーのコメント
マイク・コンウェイ(GR010 HYBRID 7号車):
レーススタート前からの強い雨で、ひどいコンディションでのスタートとなりました。ウェットタイヤは正しい選択でした。その後、雨は止んで路面が乾いていき、ウェットタイヤのままで走り続けるのが難しくなりました。コースの場所によってグリップレベルが異なる状況で走るのはとても大変でした。その後、スリックタイヤに履き替えてからも小雨が降ってきたりと、決して楽なスティントではありませんでしたが、とにかくミス無く、クリーンに走ることを心掛けました。慎重を期し、縁石にも乗らないように走っていたのに、2回のパンクに見舞われたのは不思議ですが、運が悪かったのでしょう。
セバスチャン・ブエミ(GR010 HYBRID 8号車):
波乱のスタートでした。最初のコーナーで後から追突されたのですが、あの状況では最後尾に落ちるしかなく、最悪のタイミングと場所でのアクシデントとなってしまいました。その後も接触など様々なドラマに見舞われながらも、なんとか追い上げてトップ争いに復帰することができました。ドライバー交代の後、8号車はセーフティカー導入などでタイムをロスしましたが、長いレースはまだ始まったばかりです。
WEC第4戦ル・マン24時間 6時間経過時順位(総合順位)
1位 No.7 HYPERCAR
マイク・コンウェイ
小林可夢偉
ホセ・マリア・ロペス
TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 HYBRID
88Laps
2位 No.8 HYPERCAR
セバスチャン・ブエミ
中嶋一貴
ブレンドン・ハートレー
TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 HYBRID
1:27.148(88Laps)
3位 No.36 HYPERCAR
アンドレ・ネグラオ
ニコラス・ラピエール
マシュー・バキシビエール
アルピーヌ・エルフ・マトムート/アルピーヌ A480-Gibson
1Lap(87Laps)
4位 No.708 HYPERCAR
ルイス・フェリペ・デラーニ
フランク・マイルー
オリビエ・プラ
グリッケンハウス・レーシング/グリッケンハウス 007 LMH
2Laps(86Laps)
5位 No.41 LMP2
ロバート・クビサ
ルイ・デレトラズ
イーフェイ・イェ
Team WRT/Aurus 01-Gibson
2Laps(86Laps)
[ガズー編集部]
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