【トヨタ WRC】復帰初戦で2位表彰台!
TOYOTA GAZOO Racingは、1月19日(木)~22日(日)ラリー・モンテカルロで、18年ぶりのFIA世界ラリー選手権(WRC)復帰を迎えた。
4度のWRC王者であり、4度のモンテカルロ勝利経験を持つトミ・マキネンのリーダーシップのもと、世界屈指のラリードライバーであるヤリ-マティ・ラトバラ(10号車)と経験豊富なユホ・ハンニネン(11号車)がヤリスWRCで参戦した。
WRC第1戦ラリー・モンテカルロ デイ4(最終日)
1月22日(日)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)開幕戦ラリー・モンテカルロの最終日がモナコを中心に行なわれ、セバスチャン・オジエ(フォード・フィエスタWRC)が優勝を飾った。TOYOTA GAZOO Racingのヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC)が2位でフィニッシュし、ユホ・ハンニネン(ヤリスWRC)は16位で完走を果たした。その結果、TOYOTA GAZOO Racingは18年ぶりのWRC復帰戦で、マニュファクチャラーズ選手権ランキング2位となった。
- ゴールしたミーカ・アンティラ(左)とヤリ-マティ・ラトバラ(右)
- #10号車(ヤリ-マティ・ラトバラ, ミーカ・アンティラ)
ラリー・モンテカルロの競技最終日のデイ4は、モナコの北側に広がるフランスの山岳路が戦いのステージに。2本のコースを各2回走行する全4SSの合計距離は53.72kmと短く、さらに、SS16が観客の安全確保ができないという理由によりキャンセルされたため、最終的に3本のSSで戦われることになった。ラリー・モンテカルロでは最終日に「何か」が起きることが多く、とくに難所チュリニ峠は、過去に多くの上位選手がリタイアするなど劇的なドラマの舞台となってきた。そのためTOYOTA GAZOO Racingのクルーは、フィニッシュまで集中力を絶やすことなく全力で走行。2位につけていたライバルがマシントラブルで遅れたこともあり、ラトバラは前日よりもひとつ順位を上げ、トヨタのWRC復帰戦を2位という望外の結果で締めくくった。また、ユホ・ハンニネンはパワーステージに指定された最終のSSで3番手タイムを刻み、ボーナスのドライバーズポイントを獲得。デイ2でのリタイアによる遅れを印象的な走りで取り戻し、総合16位で完走を果たした。
- ユホ・ハンニネン
- #11号車(ユホ・ハンニネン, カイ・リンドストローム)
2017 WRC 開幕戦 ラリーモンテカルロ 結果
1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア (フォード フィエスタ WRC) 4h00m03.6s
2 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +2m15.0s
3 オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォード フィエスタ WRC) +2m57.8s
4 ダニエル・ソルド/マルク・マルティ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +3m35.8s
5 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン (シトロエン DS3 WRC) +3m47.8s
6 エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット (フォード フィエスタ WRC) +6m45.0s
7 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (シュコダ ファビア R5) +9m32.7s
8 ヤン・コペツキ/パヴェル・ドレスラー (シュコダ ファビア R5) +12m58.1s
9 ステファン・ルフェーブル/ギャバン・モロー(シトロエン C3 WRC) +14m43.8s
10 ブライアン・ブフィエ/ドゥニ・ジロウデ(フォード フィエスタ R5) +16m09.4s
16 ユホ・ハンニネン/カイ・リンドストローム (トヨタ ヤリス WRC) +32m16.8s
(現地時間1月22日17時00分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)
WRC第1戦ラリー・モンテカルロ デイ3
1月21日(土)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)開幕戦ラリー・モンテカルロのデイ3がフランスのギャップを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racingのヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC)は表彰台圏内となる3位に順位を上げた。また、前日リタイアのユホ・ハンニネン(ヤリスWRC)は、修復を終えたマシンで再出走。最終SSでのパンクにも関わらず、総合16位までポジションを回復した。
- #10号車(ヤリ-マティ・ラトバラ, ミーカ・アンティラ)
- ヤリ-マティ・ラトバラ
ラリー・モンテカルロの競技3日目となるデイ3は、ギャップのサービスパークの南側エリアで5本計121.39kmのSSが行なわれた。前日に続きギャップの周辺は好天に恵まれ上空には青空が広がったが、コースの舗装路面は所々ウェットで、日陰には残雪やアイスバーンが残るなど、依然としてトリッキーなコースコンディションとなった。しかし、ラトバラはSS3番手タイムを刻むなど好調を維持。前日よりもひとつ上の総合3位でデイ3を走りきった。また、前日リタイアのハンニネンは、メカニックたちの完璧な修復作業によりデイ3に再出走。力強い走りで着々と順位を上げていったが、最終ステージのSS13でパンクに見舞われ、マシンを止めてタイヤ交換作業を行なった結果、タイムをかなりロスしてしまった。
WRC第1戦ラリー・モンテカルロ デイ2
1月20日(金)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)開幕戦ラリー・モンテカルロのデイ2がフランスのギャップを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racingのヤリ-マティ・ラトバラは総合4位に順位を上げた。一方、デイ2の序盤で3位につけていたユホ・ハンニネンはアクシデントでサスペンションを破損。惜しくもリタイアとなったが、明日のデイ3では再出走を予定している。
- #10号車(ヤリ-マティ・ラトバラ, ミーカ・アンティラ)
- #11号車(ユホ・ハンニネン, カイ・リンドストローム)
ラリー・モンテカルロの競技2日目デイ2は、ギャップのサービスパークの北側エリアで6本計160.80kmのSSが行なわれた。コースは基本的にすべて舗装路だが、路面はドライ、ウェット、スノー、アイスとコンディションが刻々と変化し、タイヤのグリップ力の見極めが非常に難しいステージが続いた。前日が終了した時点で総合9位につけていたラトバラは、マイナートラブルやスピンにも関わらず、徐々にペースと順位を上げていき、総合4位でデイ2を終えた。また、午前中のSS4が終了した時点では表彰台圏内の3位につけていたハンニネンは、SS5でブレーキングミスによりマシンを木にヒット。左フロントサスペンションにダメージを負い、残念ながらリタイアとなってしまった。ただし、マシンのダメージは最小限だったため、チームはハンニネンのマシンを修復。ハンニネンは、明日のデイ3に再出走を予定している。
WRC第1戦ラリー・モンテカルロ デイ1
1月19日(木)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)開幕戦ラリー・モンテカルロが、モナコ中心部で午後6時過ぎにスタート。夜間に行なわれたSS2でヤリスWRCをドライブするユホ・ハンニネンが3番手タイムを刻み、総合3位で競技初日を走り終えた。なお、SS1はコース上でラリーを観戦していた方が犠牲となるアクシデントが発生したことにより、ステージはキャンセルされた。
- セレモ二アルスタート (#10号車)
- SS2 (#11号車:ユホ・ハンニネン、カイ・リンドストローム)
- (左から) ミーカ・アンティラ、ヤリ-マティ・ラトバラ
ラリー・モンテカルロは、ラリーの中心となるギャップのサービスパークから、300km以上南東に離れたモナコの中心部カジノ広場で開幕。荘厳かつ華麗な雰囲気の中、2台のヤリスWRCが新たなる戦いに向けてスタートをきった。セレモニアルスタート後、選手たちはフランスの山中へと移動。本来は2本のナイトステージが予定されていたが、SS1はアクシデントによりキャンセルとなり、SS2が事実上のオープニングステージに。ヤリ-マティ・ラトバラは9番手タイムを刻み、ラトバラよりも柔らかく路面に合ったタイヤを装着したユホ・ハンニネンは3番手タイムを刻むなど、TOYOTA GAZOO Racingの2名のドライバーは順調に競技初日を走り終えた。
WRC第1戦ラリー・モンテカルロ シェイクダウン
1月18日(水)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)開幕戦ラリー・モンテカルロが始動。フランスのギャップ近郊でマシンの最終確認をするためのシェイクダウンが行なわれ、久々にWRC復帰を果たしたTOYOTA GAZOO Racingは順調なスタートを切った。
- シェイクダウン #11号車
- (左)ヤリ-マティ・ラトバラ(右)ユホ・ハンニネン
ギャップのサービスパークから約10km離れた全長3.35kmのシェイクダウンコースは、雪と氷に覆われた滑りやすい路面コンディションとなった。本来ならばスタッド付きのスノータイヤが正しい選択であるが、TOYOTA GAZOO Racingの2名のドライバーはラリー本番に向けてスタッド付きスノータイヤを温存するべく、あえてスタッドなしのスノータイヤを装着。そのため細心の注意を払っての走行となったが、ヤリ-マティ・ラトバラ、ユホ・ハンニネンともに着実に走りきり、ヤリスWRCの最終システムチェックを終了した。
[ガズー編集部]
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