【トヨタ WRC】第9戦最終日、タナックが2年連続優勝でシーズン4勝目を記録。ラトバラは今季最高位の総合3位で表彰台に立つ
- 表彰式
ラリー・フィンランドの最終日デイ4は、サービスパークの東側で2本のステージを各2回走行。4本、計45.74kmのSSが行なわれました。デイ3で首位に立ったタナックは、デイ4最初のSS21でベストタイムを記録。総合2位のライバルとの差を22秒に拡げました。タナックにとってはWRC通算200回目のステージ優勝となり、ヤリスWRCでは今季50回目、通算120回目でした。その後もタナックは速いペースを保ち、最終的には2位に25.6秒差をつけ、第7戦ラリー・ポルトガル以来となるシーズン4勝目を記録しました。また、ボーナスの選手権ポイントがかかる最終SSのパワーステージでもベストタイムを刻み5ポイントを追加獲得。今回の1戦で最大となる合計30ポイントを加算し、ドライバー選手権およびコ・ドライバー選手権におけるリードを、前戦終了時点での4ポイントから、22ポイントに拡大ました。
総合2位のライバルと12.4秒差でデイ4をスタートしたラトバラは、2本目のSS21で今大会8本目のベストタイムを記録。ライバルとのタイム差を7.3秒に縮めました。その後逆転には至らず総合3位でラリーを終えましましたが、今シーズン初となるポディウムフィニッシュを果たしました。その結果、チームはマニュファクチャラーズ選手権ポイントを伸ばし、首位との差は縮小しました。なお、デイ4で再出走を果たしたミークは、SS22でコーナー内側の石に当たり、クルマの左前にダメージを負い完走を逃しました。
<<ラリー・フィンランド デイ4の結果>>
1 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 2h30m40.3s
2 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +25.6s
3 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +33.2s
4 アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +53.4s
5 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +56.1s
6 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +1m32.4s
7 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +1m38.2s
8 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +2m33.8s
9 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (シュコダ ファビア R5) +7m54.1s
10 ニコライ・グリアジン/ヤロスラフ・フェデロフ (シュコダ ファビア R5) +10m28.7s
R クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC)
WRC次戦は、8月22日(木)から25日(日)にかけてドイツ西部のボスタルジーを中心に開催される、第10戦「ラリー・ドイチェランド」です。第4戦ラリー・フランス ツール・ド・コルス以来のターマック(舗装路)ラリーとなるドイチェランドは、ステージごとにコースの特徴が大きく異なります。軍事演習場「バウムホールダー」内のスリッパリーなコンクリート路面、モーゼル河畔に広がるブドウ畑の狭くツイスティな農道、流れるようなコーナーが続くザールラント州の田舎道など、様々なターマックステージを走行します。また、天気が変わることも多いため、クルマのセットアップとタイヤ選択が重要な鍵を握ります。チームは昨年のこのラリーでタナックが優勝しており、大会2連覇を目標に戦います。なお、今年のラリー・ドイチェランドには、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元が、4台目のヤリスWRCで出場。WRCイベントに初めてWRカーで挑みます。
[ガズー編集部]
WRC 2019 第9戦 ラリー・フィンランド レース記事
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