【トヨタ WRC】第13戦最終日、タナックが総合2位でフィニッシュ パワーステージも制し初のドライバー王者に輝く
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- 表彰式
ラリー・スペインの競技最終日デイ3は、サービスパークが置かれるサロウの北側エリアで2本のターマック(舗装路)ステージを各2回走行。4本計74.14kmのSSで競われました。
デイ2で総合2位のライバルと3.5秒差の総合3位につけたタナックは、3本のステージを走行した時点で差を5.8秒に広げられました。しかし、ボーナスの選手権ポイントがかかる最終SSの「パワーステージ」でベストタイムを記録。2番手タイムの選手に3.6秒差をつける圧巻の走りで総合2位に浮上すると共に、ボーナスの5ポイントを獲得し、最終戦ラリー・オーストラリアを待たずしてドライバーズタイトルを決定しました。タナックとヤルヴェオヤにとっては初めてのWRCタイトルとなり、彼らはエストニア人初のWRCチャンピオンとなりました。WRCのドライバーズタイトルは2004年から2012年にかけてセバスチャン・ローブが、2013年から2018年にかけてセバスチャン・オジエが獲得していましたが、久々に新しいワールドチャンピオンが誕生しました。また、トヨタのドライバーが世界王者となるのは、1994年以来で通算5回目となります。
ラトバラは、総合4位の選手とのタイム差をステージごとに縮め、最終的には6.3秒差まで迫りましたが逆転には至らず。それでもマニュファクチャラーポイントの獲得により、チームはマニュファクチャラーズタイトル防衛の望みを最終戦ラリー・オーストラリアに繋ぎました。デイ2で総合3位につけながらもクラッシュでデイリタイアとなったミークは、ラリー2規定に基づきデイ3で再出走。総合29位でラリーを終えました。なお、今回がヤリスWRCでの2度目のWRC出場となる、TOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジプログラムの勝田貴元/ダニエル・バリット組は、初めてWRカーで挑んだスペインの道で健闘。最終日も4本のターマックステージを堅実に走り切りました。デイ2のメカニカルトラブルにより最終結果は総合39位に留まりましたが、結果以上に充実した内容のチャレンジとなりました。
<<ラリー・スペイン 最終日の結果>>
1 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) 3h07m39.6s
2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) +17.2s
3 ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +17.6s
4 セバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ (ヒュンダイ i20 クーペ WRC) +53.9s
5 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +1m00.2s
6 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (フォード フィエスタ WRC) +1m14.2s
7 テーム・スニネン/ヤルモ・レーティネン (フォード フィエスタ WRC) +1m47.6s
8 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(シトロエン C3 WRC) +4m20.5s
9 マッズ・オストベルグ/トシュテン・エリクソン (シトロエン C3 R5) +8m24.6
10 エリック・カミリ/ベンジャミン・ベイラス (シトロエン C3 R5) +8m47.2s
29 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +42m20.0s
(現地時間10月27日18時00分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)
WRC次戦は、11月14日(木)から17日(日)にかけて、オーストラリア東海岸のコフスハーバーを中心に開催される、シーズン最終戦ラリー・オーストラリアです。オーストラリアのステージは、狭くツイスティな森林地帯の道と、高速で流れるような田舎道が混ざるバリエーション豊かなグラベルロードが特徴です。ドライコンディションとなった場合、路面は滑りやすいルーズグラベルに覆われ早い出走順のドライバーが不利となります。また、木々に囲まれた森林ステージではクルマが巻き上げるダストがなかなか収まらないことも多く、特に太陽が低い位置にある時間帯は斜光がダストで乱反射し、十分な視界が得られない状態で走らなければなりません。
[ガズー編集部]
WRC 2019 第13戦 ラリー・スペイン レース記事
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