豪雨に見舞われたモンツァ・サーキット内のステージでオジエが総合3位、エバンスが総合4位につける
12月4日(金)、2020年FIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦ラリー・モンツァの競技2日目デイ2が、イタリアのミラノ近郊モンツァ・サーキット内で行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組(ヤリスWRC 17号車)が総合3位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合4位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車) が総合6位につけ、ヤリスWRCは全車が困難な1日を走り切りました。
デイ2のステージは全てモンツァ・サーキットの敷地内で行なわれ、全長13.43kmと16.22kmのステージを各2回走行した後、10.31kmのステージを1本走行する、全5ステージ計69.61kmで競われました。ステージはレーシングコース、いにしえのオーバルコース、幅の狭い施設道路、グラベルロード(未舗装路)と、様々な道が組み合わされ、1日を通して降り続いた雨によって路面は非常に滑りやすい状態でした。降雪こそありませんでしたが、雪道用に用意されたスタッドレスのスノータイヤが、ウェットタイヤ以上のグリップ力を発揮し、それを装着したエバンスがSS4で、オジエがSS5でベストタイムを記録しました。なお、SS5ではロバンペラが2番手タイムを、エバンスが3番手タイムを、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムにより出場の勝田貴元が4番手タイムを刻むなど、ヤリスWRCがトップ4を占めました。勝田は木曜日のSS1でコースアウトを喫しデイリタイアとなりましたが、デイ2で再出走。1日の最後のSS6では、ベストタイムの選手と僅か0.2秒差の2番手タイムを刻むなど、難易度の高いナイトステージで速さを示しました。
ラリー・モンツァ デイ2の結果
順位 | ドライバー/コ・ドライバー | チーム | タイム |
---|---|---|---|
1 | ダニ・ソルド/カルロス・デル・バリオ | ヒュンダイ i20クーペ WRC | 53m29.3s |
2 | エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム | フォード フィエスタ WRC | +1.0s |
3 | セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア | トヨタ ヤリス WRC | +12.0s |
4 | エルフィン・エバンス/スコット・マーティン | トヨタ ヤリス WRC | +17.1s |
5 | オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ | ヒュンダイ i20クーペ WRC | +17.7s |
6 | カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン | トヨタ ヤリス WRC | +24.8s |
7 | アンドレアス・ミケルセン/アンダース・ジーガー | シュコダ ファビア R5 Evo | +1m04.2s |
8 | オーレ・クリスチャン・ヴェイビー/ヨナス・アンダーソン | ヒュンダイ i20クーペ WRC | +1m14.3s |
9 | エミール・リンドホルム/ミカエル・コルホネン | シュコダ ファビア R5 Evo | +1m56.7s |
10 | オリバー・ソルベルグ/アーロン・ジョンストン | シュコダ ファビア R5 Evo | +1m57.9s |
(現地時間12月4日20時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)
チームコメント
<<トミ・マキネン(チーム代表)>>
今日は非常にトリッキーな1日で、このような難しいコンディションでは多くのことが起こるだろうと身構えていました。しかし、我々のドライバーは全員が本当にいい仕事をしてくれました。大きなミスをしなかった事が特に重要で、3人のドライバー全員が戦いを続けています。とはいえ、まだまだ先は長いですし、特に明日は山道での戦いになるので、タイトルは日曜日最後のパワーステージまで決まらないでしょう。
明日のステージ情報
競技3日目となる5日(土)のデイ3はモンツァ・サーキットを離れ、ロンバルディア地方の山岳路が戦いの舞台となります。ステージは全てクローズされた一般道で、3本のステージをモンツァ・サーキットでのサービスを挟んで各2回走行。標高が高いエリアでは降雪の可能性もあります。6本のステージを走行後はサーキットに戻り、夕方5時半過ぎからデイ2の最後に走った全長10.31kmの「ピーゼロ・グランプリ」を再び走行します。7本のSSの合計距離は126.95kmと4日間で最長。リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は385.96kmとなっています。
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